(写真は東京 池袋近くの鬼子母神神社の絵馬 いただいたパンフレットより)
青砥稿花紅彩画 (白浪五人男)
以前にも記録しましたが、
ここら辺で台詞を覚えたい〜〜☆
と思うお年頃野わたくし^^
浜松屋店先の場
弁天小僧菊之助
知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の種は尽きねえ七里ヶ浜、
その白浪の夜働き以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児が淵
百味講で散らす蒔き銭をあてに小皿の一文字
百が二百と賽銭のくすね銭せえ段々に悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の、枕捜しも度重なりお手長講と札付きに、
とうとう島を追い出され、それから若衆の美人局
ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!
青砥稿花紅彩画(白浪五人男)・鎌倉稲瀬川の場より
日本駄エ門
問われて名乗るもおこがましいが
生まれは遠州浜松在十四の頃から親に放れ、身の生業も白浪の
沖を越えたる夜稼ぎの、盗みはすれど非道はせず、
人に情けを掛川の、金谷を掛けて宿々で義賊と噂高札に
廻る配符のたらい越し危ねえその身の境界も、
最早四十に人間の定めは僅か五十年、六十余州に隠れのねえ
賊徒の張本日本駄右衛門
弁天小僧菊之助
さてその次は江ノ島の
岩本院の稚児あがり 普段着慣れし振袖から、髷も島田に由比が浜
打ち込む波にしっぽりと、女に化けて美人局 油断のならぬ小娘も、
小袋坂に身の破れ悪い浮き名も龍の口、土の牢へも二度三度、
段々超える鳥居数 八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書きも
島に育ってその名せえ、弁天小僧菊之助
忠信利平
続いてあとに控えしは
月の武蔵の江戸そだち、がきの折から手癖が悪く、
抜参り(ぬけめえり)からぐれ出して 旅をかせぎに西国を、
廻って首尾も吉野山、まぶな仕事も大峰に 足をとめたる奈良の京、
碁打と言って寺々や 豪家へ入り込み盗んだる、
金が御嶽(みたけ)の罪科(つみとが)は、
蹴抜(けぬけ)の塔の二重三重、重なる悪事に高飛びなし、
後を隠せし判官の御名前がたりの忠信利平。
赤星十三
またその次につらなるは、
以前は武家の中小姓、故主のために斬り取りも
鈍き刃の腰越や、砥上ヶ原に身の錆を、磨ぎなおしても抜け兼ぬる、
盗み心の深緑、柳の都谷七郷(やつしちごう)花水橋の切取りから、
今牛若と名も高く忍ぶ姿も人の目に 月影ヶ谷神輿ヶ嶽、
今日ぞ命の明け方に、消ゆる間近き星月夜、
その名も赤星十三郎。
南郷力丸
さてどん尻に控えしは
磯風荒れえ小ゆるぎの、磯馴の松の曲がりなり、
人となったる浜育ち 仁義の道も白川の夜舟に乗り込む舟盗人
波にきらめく稲妻の白刃で脅す人殺し
背負って立たれぬ罪科はその身に重き虎ヶ石
悪事千里というからはどうで終めえは木の空と
覚悟はかねて鴫立ち沢、然し哀りゃあ身に知らぬ
念仏嫌れえな南郷力丸
青砥稿花紅彩画 (白浪五人男)
以前にも記録しましたが、
ここら辺で台詞を覚えたい〜〜☆
と思うお年頃野わたくし^^
浜松屋店先の場
弁天小僧菊之助
知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の種は尽きねえ七里ヶ浜、
その白浪の夜働き以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児が淵
百味講で散らす蒔き銭をあてに小皿の一文字
百が二百と賽銭のくすね銭せえ段々に悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の、枕捜しも度重なりお手長講と札付きに、
とうとう島を追い出され、それから若衆の美人局
ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!
青砥稿花紅彩画(白浪五人男)・鎌倉稲瀬川の場より
日本駄エ門
問われて名乗るもおこがましいが
生まれは遠州浜松在十四の頃から親に放れ、身の生業も白浪の
沖を越えたる夜稼ぎの、盗みはすれど非道はせず、
人に情けを掛川の、金谷を掛けて宿々で義賊と噂高札に
廻る配符のたらい越し危ねえその身の境界も、
最早四十に人間の定めは僅か五十年、六十余州に隠れのねえ
賊徒の張本日本駄右衛門
弁天小僧菊之助
さてその次は江ノ島の
岩本院の稚児あがり 普段着慣れし振袖から、髷も島田に由比が浜
打ち込む波にしっぽりと、女に化けて美人局 油断のならぬ小娘も、
小袋坂に身の破れ悪い浮き名も龍の口、土の牢へも二度三度、
段々超える鳥居数 八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書きも
島に育ってその名せえ、弁天小僧菊之助
忠信利平
続いてあとに控えしは
月の武蔵の江戸そだち、がきの折から手癖が悪く、
抜参り(ぬけめえり)からぐれ出して 旅をかせぎに西国を、
廻って首尾も吉野山、まぶな仕事も大峰に 足をとめたる奈良の京、
碁打と言って寺々や 豪家へ入り込み盗んだる、
金が御嶽(みたけ)の罪科(つみとが)は、
蹴抜(けぬけ)の塔の二重三重、重なる悪事に高飛びなし、
後を隠せし判官の御名前がたりの忠信利平。
赤星十三
またその次につらなるは、
以前は武家の中小姓、故主のために斬り取りも
鈍き刃の腰越や、砥上ヶ原に身の錆を、磨ぎなおしても抜け兼ぬる、
盗み心の深緑、柳の都谷七郷(やつしちごう)花水橋の切取りから、
今牛若と名も高く忍ぶ姿も人の目に 月影ヶ谷神輿ヶ嶽、
今日ぞ命の明け方に、消ゆる間近き星月夜、
その名も赤星十三郎。
南郷力丸
さてどん尻に控えしは
磯風荒れえ小ゆるぎの、磯馴の松の曲がりなり、
人となったる浜育ち 仁義の道も白川の夜舟に乗り込む舟盗人
波にきらめく稲妻の白刃で脅す人殺し
背負って立たれぬ罪科はその身に重き虎ヶ石
悪事千里というからはどうで終めえは木の空と
覚悟はかねて鴫立ち沢、然し哀りゃあ身に知らぬ
念仏嫌れえな南郷力丸