『しあわせのかおり』監督・脚本：三原光尋　2008年　中谷美紀　藤竜也　八千草薫

（奈良県　東大寺大仏池　2013年11月）



　　　『しあわせのかおり』8/10



　映画『しあわせのかおり』を見ました。
　気持ちよく、私たち観客の気持ちを考えて要望通り進み、何度も泣かせ、感動させる。起承転結が見事な映画の一本だと思う。
　光とアングルが一見自然に思わせるが、個性的。
　藤竜也さんの重厚な表情。
　中谷美紀さんの自然に思わせる人間的な美しさ。
　慌てて子を向かいに行く母の髪に巻き付けたマフラーや、親子間での料理時のヘアースタイルの違い。
　各場面の進行によるアイラインの太さ、ほほ紅、髪、表情、それぞれに工夫が施され、素晴らしいなと感じた。
　そして、八千草薫さんが登場され、締めて下さいました。

　中国の紹興に紹興酒23年物を買い付けにいくという場面がありました。
　紹興には以前行った事がありますが、映画に映った川の家や人の暮らしは見事に美しい景色でした。以前わたくしが見た時は中国人（の美術学生？）が複数人で油絵を書いておられました。
　一度訪れただけの紹興ですが、なんだか懐かしい感じが致しました。

　二つの条件が重なり、見て良かったと思える映画でした。



監督・脚本：三原光尋
出演：中谷美紀　藤竜也　田中圭　下元史朗　木下ほうか　山田雅人　甲本雅裕　平泉成　八千草薫
2008年
124分
カラー
昔気質の料理人とその弟子となった若い女性との交流をつづるヒューマン・ドラマ 数多くの料理を登場させながら、父娘のような絆をはぐくむ２人の姿を感動的に描く 監督は前作『村の写真集』で上海国際映画祭グランプリに輝いた三原光尋



　みなさま、
　見て下さいまして、ありがとうございます☆


　データーは　衛生劇場様からお借りしています。