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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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『元禄忠臣蔵〜大石最後の一日』真山青果 吉右衛門 現・又五郎 芝雀 松也 彦三郎 我當 梅玉 2003年

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(奈良 東大寺大仏池   2013年11月)




特選歌舞伎 〜忠臣蔵関連作品〜
   『元禄忠臣蔵〜大石最後の一日』


 昨日、平成15年4月・歌舞伎座の『元禄忠臣蔵〜大石最後の一日』を見た。
 涙無くしては見られない。
 一瞬たりとも目を離す事のできない舞台だった。

 吉右衛門さんの一言一言噛み締めるような言葉。
 茶を召し上がる時の、作法の美しさ。椀を少し高い位置にもたれる。両手で茶碗を大切に囲み、高貴にいただかれた。堂々とした美しい飲み方だ。

 吉右衛門さんの役柄に応じた仕草形。
 座っておられても、その姿は美しい。
 まるで『続日本絵巻大成 第18巻  随身庭騎絵巻・中殿御会図・公家列影図・天子摂関御影』の「 天子摂関御影」の御姿形をながめているような気高さ。
 美しい所作に、改めて吉右衛門さんの素晴らしさを感じた。

 芝雀さんで涙が止まらなかった☆
 いつまでもいつまでも聞いていたい台詞の調べ☆
 涙が溢れ出た…。

 これまでは真山物はそれほど興味が無かったわたくしだが、今回、素晴らしさに遅ればせながら気がついた。
 こんな歌舞伎が見たいと思えるお舞台の一つだった☆

 


出演:中村吉右衛門 中村歌昇(現・又五郎) 中村芝雀 尾上松也 坂東彦三郎 片岡我當 中村梅玉
2003年
76分
カラー
11月に引き続き12月は忠臣蔵関連作品を特集。 「大石最後の一日」は吉良上野介の屋敷へ討入り後、大石内蔵助をはじめとする17人の赤穂浪士の切腹当日の出来事を描いた場面で、真山青果の大作「元禄忠臣蔵」の最終篇。初一念を貫く内蔵助の姿がみどころで、浪士・磯貝十郎左衛門と許嫁おみのの秘められた恋物語が美しい色どりを添える。やがて切腹の沙汰が下った赤穂浪士たちを見送った内蔵助は、満足気に切腹の場所へと向かい、花道の幕切れとなる…。当たり役である吉右衛門の大石内蔵助をはじめ、歌昇(現・又五郎)の磯貝十郎左衛門、芝雀のおみの、我當の堀内伝右衛門、梅玉の荒木十左衛門で。(平成15年4月・歌舞伎座)




 みなさま、
 お越しいただき誠にありがとうございます。

 データーは全て衛生劇場様より引用させて頂きました。



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