写真はターケボスターン(イラン)
『夏目漱石最後の〈笑い〉『明暗』の凡常』第二章 2 細谷博 著 進典社 南山大学学術業書 メモ
『夏目漱石最後の〈笑い〉『明暗』の凡常』第二章を読んでいたが、メモが遅れる。
今回は 10会話と〈講釈〉から
「いやよ、私。」
津田とお延の会話において、
津田の驚きぶりとその誇張された表現に注目すべきである。(65 著者)
お延はすぐに断った。(67)
おおげさな比喩の繰り返し
驚きが誇張されている。
巧みな会話
「厭よ」(67)
夫の冷ややかな反応。(68)
夫の冷ややかな反応が、こなれた弾みのあるやりとりとなって現れている。(68)
少々芝居がかっているが、巧みに描かれた日常の一コマとして、上出来の脚本のような生きの良さがあるだろう。
実際は
「どうだ御前岡本さんへ行って一寸融通して貰って来ないか」
「厭よ、あたし」(68)
手術前に、吉川に挨拶に行く津田
彼は時々こういう事実を背中に背負って見たくなた。、、、、、、、そうして彼氏真は飽くまでも用意のためにわざわざ此処へ来たものと自分を解釈していた。(78)
(この部分も、私は好き。)
「目をぱちつかせ」る等の津田の驚く姿が現れる。(81)
(お延はまだ、芝居に行くつもり)
外出のため、第二章 3につゞく
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