『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』より『堀川波鼓』
『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』より『堀川波鼓』を繰り返し読む。
芝居を思い出しての『堀川波鼓』は興味深かった。
芝居は通し狂言ではなく、『堀川波鼓』の上巻中巻部分が演じられた。
下巻は省略。
下巻は京の町(町名)歌から始まり、祇園祭の薙刀、月鉾と、威勢が良い。
七月の京都を荒らさ氏。これが妻とできた間男に仇を取る出だしとは到底思えない。
うまいのが松竹株式会社の2022年七月大歌舞伎の芝居構成企画。
『堀川波鼓』の 上巻、中巻の続きに、『堀川波鼓』(片岡仁左衛門様、中村扇雀様)の下巻の出だしを匂わせる『京の祇園恋づくし』(中村鴈治郎様)を持ってきて、すっかり京都の七月気分に観客の心を置き換えさせる。
この関連性を持って企画構成した方はどなただろうか?
コロナのために中止されていた祇園祭巡行が今年最下位され、それも重なっての、祇園づくしで幕を閉じた。
芝居に関しては、また別の機会に改めて記録したいと思っているが、時間の配分は悪いのかなかなか記録が進まない。
今回は『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』より『堀川波鼓』と言った読書記録であった。
『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』(活字) 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』にて『堀川波鼓』をなんども読んだが、読むぬつれ、近松の素晴らしさが感じられた。
せっかくなので『名作歌舞伎全集』 『近松全集』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集』の特徴を簡単に書きたい。
『名作歌舞伎全集』
『名作歌舞伎全集』は私が歌舞伎好きのために、全巻手に入れたもの。
多くの歌舞伎の演目の台本風筋書きが載せられていて、話を概ね掴むのにはありがたい一冊。
また、家で歌舞伎を想像するときには、役者を選び大道具を考え自分で想像して楽しめるので、芝居好きならば一つの演目でいくらでも時間を費やし遊ぶことができる。
書き手の状況説明や合いの手で
上手から、、、
花道で、、、
ここで見得、よろしく
など書かれているので、芝居仕立てで読み、気分は高鳴る。
歌舞伎の脚本として仕立てられているので言葉あそぶが分かりにくかったり、筋書きや言い回しが極端な部分が多い。
多くを省かれたり膨らませたりしているので、近松作品ではあるが原作を楽しみたいのであれば、この本ではなく、『日本古典文学大系』『新日本古典文学大系』で楽しむことをお勧めする。
『近松全集』
上に活字
下に陰影
近松浄瑠璃特有の字体が乗せられているので活字に合わせてチラチラと見ていると、気持ちは江戸時代。
近松門左衛門に一歩する寄ることができる。
『近松全集』も私の芝居好きがこうじ、全巻購入。
『日本古典文学大系』『新日本古典文学大系』も全巻持っているので、『近松全集』と合わせて読み、近松は残る生涯の私のライフワークにしようかとも考えている。
『近松全集』の活字は読み良い大きさ。
口調もよく、近松の言葉遊びや教養の高さを感じることができる。
この本は素晴らしい。
『日本古典文学大系』
この本も口調が良い。
流暢に流れる言葉の巧みさを感じることができる。
また、頭中が分かりやすく、一層近松の意図する事柄が理解できやすい。
さすが 岩波。
古典の定番の一つである、『日本古典文学大系』『新日本古典文学大系』である。
この本で読むと、近松の面白みが肌で感じることができる。
みなさま、拙ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
感謝申し上げます。
『近松全集』 『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集』より 片岡仁左衛門 休演>< ご回復を願っております。 感情移入よろしくの、あっぱれ!中村扇雀さん^^v 今回の『堀川波鼓』は良かった。 歌舞伎役者 中村扇雀様 仁左衛門様と扇雀様の『堀川波の鼓』が続行されている^^v そして、近松の魅力を少々^^ 『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』より『堀川波鼓』を繰り返し読む。