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アラン【Alain】『幸福論』4 (言葉memo デカルト「我思う、ゆえに我あり」 / スピノザ「汎神論(はんしんろん)」)

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 アラン【Alain】『幸福論』4 (言葉memo デカルト「我思う、ゆえに我あり」 / スピノザ「汎神論(はんしんろん)」)

 

 

アラン『幸福論』P.187-189 memo

デカルト

 このブロクで何度も取り上げているデカルトですが、ここでもう一度メモして見たいと思います。

 ルネ・デカルト(仏: René Descartes、1596年3月31日 - 1650年2月11日)

 フランス生まれの哲学者、数学者。

 合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖として知られる。

デカルト

    考える主体としての自己(精神)

    その存在を定式化した「我思う、ゆえに我あり」

我思う、ゆえに我あり」は哲学史上で最も有名な命題の一つである。

 そしてこの命題は、当時の保守的思想であったスコラ哲学の教えであるところの「信仰」による真理の獲得ではなく、人間の持つ「自然の光(理性)」を用いて真理を探求していこうとする近代哲学の出発点を簡潔に表現している。

 デカルトが「近代哲学の父」と称される所以である。

 ただし、デカルトはそのすべてを信仰も根ざして考えており、著書『方法序説』においても神の存在証明を哲学的にしようと試みてさえいる。

 初めて哲学書として出版した著作『方法序説』(1637年)において、冒頭が「良識 (bon sens) はこの世で最も公平に配分されているものである」という文で始まるため、思想の領域における人権宣言にも比される。

 また、当時学術的な論文はラテン語で書かれるのが通例であった中で、デカルトは『方法序説』を母語であるフランス語で書いた。

 その後のフランス文学が「明晰かつ判明」を指標とするようになったのは、デカルトの影響が大きい、ともいわれる。

 レナトゥス・カルテシウス (Renatus Cartesius) というラテン語名から、デカルト主義者はカルテジアン(仏: Cartésien ; 英: Cartesian)と呼ばれる。

 その他、デカルト座標系(仏: système de coordonnées cartésiennes ; 英: Cartesian coordinate system)のようにデカルトの名がついたものにもカルテジアンという表現が用いられる。

 

「我思う、ゆえに我あり」

「我思う、故に我在り」(われおもう、ゆえにわれあり、仏: Je pense, donc je suis、羅: Cogito ergo sum)

 デカルトが仏語の自著『方法序説』(Discours de la méthode)の中で提唱した有名な命題である。

『方法序説』の他、『省察』、『哲学原理』、『真理の探究』でも類似した表現が使われている。

 一様でなく、その解釈について争いがある。

 ラテン語訳のCogito, ergo sum(コーギトー・エルゴー・スム、cogito =我思う、ergo = 故に、sum = 我在り)との標題が有名だが、これは第三者の訳による『真理の探求』で用いられたもので、デカルト自身がこのような表現をしたことはない。

『方法序説』の幾何学部分以外は、神学者のエティエンヌ・ド・クルセルがラテン語に訳し、デカルト自身が校閲し、Ego cogito, ergo sum, sive existo との表現がされている。デカルト自身がラテン語で書いた『哲学原理』 、『省察』では、Ego sum, ego existo と表現されている。

 

コギト‐エルゴ‐スム【(ラテン)cogito, ergo sum】 「我思う、ゆえに我あり」と訳される。

 すべての仮構的権威を排したあとで、絶対に疑いえない確実な真理として、考える我という主体の存在を提起したもの。デカルトの言葉。 我(われ)思(おも)う故(ゆえ)に我(われ)在(あ)り 《(ラテン)Cogito, ergo sum》フランスの哲学者デカルトの言葉。

 すべての意識内容は疑いえても、意識そのもの、意識する自分の存在は疑うことができない。

 

 

スピノザ

 バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza [baːˈrux spɪˈnoːzaː]

 1632年11月24日 - 1677年2月21日)は、オランダの哲学者である。

 ラテン語名ベネディクトゥス・デ・スピノザ(Benedictus De Spinoza)でも知られる。

 デカルト、ライプニッツと並ぶ17世紀の近世合理主義哲学者として知られ、その哲学体系は代表的な汎神論と考えられてきた。

 また、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらドイツ観念論やマルクス、そしてその後の大陸哲学系現代思想へ強大な影響を与えた。

 スピノザの汎神論は新プラトン主義的な一元論でもあり、後世の無神論(汎神論論争なども参照)や唯物論に強い影響を与え、または思想的準備の役割を果たした。

 生前のスピノザ自身も、無神論者のレッテルを貼られ異端視され、批判を浴びている。

 スピノザの肖像は1970年代に流通していたオランダの最高額面の1000ギルダー紙幣に描かれていた。

 

汎神論(はんしんろん)

 一切の存在は神であり、神と世界とは一体のものだとする宗教観・哲学観。

 

 

 

   アラン『幸福論』

   岩波文庫

   1998

   アラン  (著), Alain (原著)

   神谷 幹夫 (翻訳)

 

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