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『ソクラテスの弁明 クリトン』11  ゼノン(アリストテレスによれば質疑応答により知識を探求する方法(弁証法)は、ゼノンにより発見)

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 『ソクラテスの弁明 クリトン』11  ゼノン(アリストテレスによれば質疑応答により知識を探求する方法(弁証法)は、ゼノンにより発見)

 

 ギリシア哲学の起源

  アナクシマンドロスから始まるイオニア学派(厳密にはミレトス学派)

     ソクラテス(ソクラテス学派)

     プラトン(古アカデメイア学派)

  ピタゴラスから始まるイタリア学派(ピタゴラス教団のこと)

     パルメニデス(エレア派)

     ゼノン(エレア派)

     エピクロス(エピクロス学派)

 

ゼノン

 ギリシア語: Ζήνων [zdɛ̌ː.nɔːn]、英語: Zeno [ˈziːnoʊ]、ドイツ語: Zenon, Zeno [ˈtseːnɔn, ˈtseːno]。

 ゼウスに由来する。

   ギリシア語では長母音を考慮すると「ゼーノーン」

   英語では「ジーノウ」、ドイツ語では「ツェーノン」

と発音する。

 

   ゼノン (エレア派) - エレア派の哲学者。パルメニデスの弟子。

   他に

   ゼノン (ストア派) - ストア派の創始者。

   ゼノン (エピクロス派) - 後期エピクロス派の哲学者。シドンのゼノンとも呼ぶ。

 

エレア派のゼノン

 エレアのゼノン(希: Ζήνων Έλεάτης、羅: Zeno Eleates、英: Zeno of Elea、仏: Zénon d'Élée、独: Zenon von Elea、 紀元前490年頃 - 紀元前430年頃)

 古代ギリシアの自然哲学者

 南イタリアの小都市エレアの人。

 ゼノンのパラドックスを唱えたことで有名。

 

エレア派のゼノンの学説

 アリストテレスによれば、質疑応答により知識を探求する方法(弁証法)は、このゼノンによって初めて発見(発明)された。

 彼の論法は、もし存在が多であるならば、それは有限であると共に無限であるというような矛盾した結論を、相手方の主張を前提とすることから導き出して、これを反駁するところに特色がある。

 これらの論証は、パルメニデスの唯一不動の存在の考えを弁護する立場からなされている。

 この一と多の関係についての議論のなかから、有名なゼノンのパラドックスが提示された。

 運動不可能を論じた〈アキレウスと亀〉〈飛ぶ矢は動かず〉等の論証は有名。

 特に前者はパルメニデスのものであるとも言われる。

 

「実在するものが世界のすべてであり、変化も運動も存在しない」。

 これこそゼノンがパルメニデスから継承した命題。

 レウキッポスに影響を与えた。

 

 ゼノンの世界観とは、以下のとおりであったという。

 いくつかの世界が存在しており、空虚(虚空間)は存在しない。

 万物の本質は温・冷・乾・湿の諸要素からできており、そしてこれらは相互に変化するものである。

 人間は大地から生まれたものであり、魂は先ほどの4つの要素が混合したものである。

 その際、それらの要素のどれ一つも優位を占めない状態にある。

   

 

 

参考

『ソクラテスの弁明 クリトン』

  プラトン  著

  久保 勉  翻訳

  岩波文庫 青601-1

 ウィキペディア

 


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