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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-33 【巻四 射遣(いのこし)、賭弓(のりゆみ) 門前の様子】一紙〜四紙 中央公論社 小松茂実編

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絵図は二巻

 

 

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-33 【巻四 射遣(いのこし)、賭弓(のりゆみ) 門前の様子】一紙〜四紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻四 一紙〜四紙

 

 射遣(いのこし)、賭弓(のりゆみ)

 

 妻飾り

 白壁

 茅葺の屋根には、鴟尾

 

 門前には、檳榔毛車(びろうげのくるま)や文車(もんのくるま)

 

 少年や、仕丁

 

 

  (『年中行事絵巻』日本絵巻大成 引用)

  

  

 

射鴟尾

 宮殿・仏殿などの大建築の大棟(おおむね)の両端に取りつけた鳥の尾の形の飾り。

 沓形(くつがた)。

 

檳榔毛車(びろうげのくるま)

 牛車(ぎっしゃ)の一。

 白く晒(さら)した檳榔の葉を細かく裂いて車の屋形をおおったもの。

 上皇・親王・大臣以下、四位以上の者、女官・高僧などが乗用した。

 びろうぐるま。びりょうのくるま。

檳榔(びろう)

 檳榔(びろう)は別名蒲葵(ほき)、コバ、アジマサとも呼ばれ、記紀神話の時代より神木として登場しています。

 その葉で作られた団扇(うちわ)や笠、牛車や馬の装飾品などは高貴なものとして重宝がられていました。   

 また山伏修験者も峰入の時にはその団扇を腰にさし、護摩焚きの時には必ずこれを用いるといわれています。

 沖縄では世の始まりのことを、クバヌファユー(蒲葵の葉世)と言って、そこでは男も女もコバの葉で作った衣を腰にまとっていたと語り伝えられています。

 


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