恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 73 三十二丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
富田高至 編者
和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年
下 73 三十二丁表
三十二丁表
◯をかし、男、う絵に在けるとき、もらハれもせさる
御納屋の金にも思ひける、
目にはみて 手にはとられぬ月の中の
桂のことき 金のぞありける
『仁勢物語』和泉書院影印業刊
目にはみて 手にはとられぬ月の中の
桂のことき 金のぞありける
『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す
目にはみて 手に取られぬ月のうちの
桂のごとき 君にぞありける
隣の國
某所、
或るところ