恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 72 三十二丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
富田高至 編者
和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年
下 72 三十二丁表
三十二丁表
◯をかし、男、伊勢の國にて隣へ酢をもらひにいき
けれハ、女いみしうしかりけり、さて、男、
女子ハ いつ学向(ママ)もあたなるに
論語よますの 論語よみかな
『仁勢物語』和泉書院影印業刊
女子ハ いつ学向(ママ)もあたなるに
論語よますの 論語よみかな
『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す
大淀の 松はつらくもあらなくに
うらみてのみも かなへるなみ哉
学向(ママ)
学問
向学の場合は
「向学」は、学問に励もうと思うことを意味します。
類義語に「好学」(学問を好むこと)。
「後学」は、将来になんらかの役に立つような知識・経験を意味します。
後進の学者という意味もあります(対義語は「先学」)
ここでは、
学向(ママ)= 学問
論語よますの 論語よみかな
(元)論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)
論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)は、書物に書いてあることを知識として理解するだけで、それを生かして実行できない人をあざけっていう。
論語よますの 論語よみかな
論語よますの 論語よみかなは、論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)の逆。