絵図は二巻
『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-28 【巻三 貴族邸の鶏合 寝殿南面】十四紙〜二十紙 中央公論社 小松茂実編
日本絵巻大成 8 巻三 十四紙〜二十紙
貴族邸の鶏合(闘鶏)
貴族邸(寝殿造)
東中門
東対
東中門をくぐると、御溝水(みかわみず)
貴族邸(寝殿造)の正面には、南廂(みなみひさし)
寝殿南面
鶏合(闘鶏)に興ずる主客
主人
招客
女房たち
(袿(うちぎ)姿の女房二人が熱い眼差しで鶏合(闘鶏)を見ている。)
御溝水(みかわみず) (大辞泉)
宮中の庭を流れる溝の水。
御溝水(みかわみず) (ウィキペディア)
御溝水(みかわみず)は、内裏の御殿、塀などに沿ってその周囲の庭を流れる溝の水である。
特に清涼殿の東庭のものが有名であった。
古くは石を立て、風流を尽くしたという。
大宮川の水を、一条大宮の南、陽明門から北から大垣の内に流し、下流は二条の北、郁芳門の南から、また、大宮川にそそがせた。
宮中清掃の塵芥も流されたが、上流を穢すことは禁じられた。
「知顕抄」には、「二条より上をば清浄にさはやけて塵をだにうかべず」とある。
南廂(みなみびさし) (南廂、南庇)
殿上の間(てんじょうのま)
清涼殿の(南庇みなみびさし)にある、殿上人の詰め所。院の御所にもあった。殿上。
袿(うちぎ)
1 昔の貴婦人の重ね上着。この上に唐衣(からぎぬ)・裳(も)をつけて正装とする。 2 男子が直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)の下に着た服。