写真(上)は法華堂(東大寺三月堂)の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん/ふくうけんじゃくかんのん)
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん/ふくうけんじゃくかんのん) ウィキペディア ▼
梵名アモーガ・パーシャ (अमोघपाश amoghapāśa) は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。
六観音あるいは七観音の一尊に数えられる。
日本では「不空羂索観音菩薩」、「不空羂索観世音菩薩」
「不空」とは「むなしからず」
「羂索」は鳥獣魚を捕らえる縄。
不空羂索観音とは「心念不空の索をもってあらゆる衆生をもれなく救済する観音」を意味する。
経典には様々な姿が説かれるが、いずれも多臂(多くの腕)を持ち、シカの毛皮を身に纏うのが特徴。
1)「野獣の毛皮を纏う」という点でヒンドゥー教の最高神の1柱シヴァ、特にその山岳神としての面と関係があるという説もある。
2)シカとの関係から春日大社第一の神であるタケミカヅチの本地仏とされる。
この観音像の作例はインドや中国には乏しく、日本でもいくつかの有名な像があるとは言え、作例はあまり多くはない。
(インドネシアのジャワの王朝シンガサリ朝のヴィシュヌワルダナ王の像)
日本
一面三目八臂(額に縦に一目を有する)とする像容が通例
立像、坐像ともにある
胸前で二手が合掌し、二手は与願印を結ぶ。
その他の四手には、羂索や蓮華・錫杖・払子を持す。
代表作
東大寺法華堂(三月堂)本尊の立像(奈良時代、国宝)
この像の存在自体が、奈良時代に不空羂索観音信仰があったことを如実に物語っている。
西国札所である、興福寺南円堂本尊の坐像(鎌倉時代・康慶作、国宝)
不空羂索観音を本尊とする寺としては、奈良の新薬師寺の近くにある不空院が知られる。
京都・広隆寺像
香川・法蓮寺像
余談だが、京都に帰った折 広隆寺に行く予定が後回しになり、延び延びになっている。(汗)
京都では何かしらの雑用が多い^^うれしいですこと。