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「皆様裏切ってしまった」伊勢谷容疑者コメント全文[2020年9月29日15時3分]、伊勢谷友介のせいで、映画作品放映中止><

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イラン ヤズド

 

 まずはじめに申し上げたいことは、私は伊勢谷友介のファンでもないし興味もない。

 まして、彼の犯罪内容にも全く興味がない。此処からは誹謗中傷でもなく、私にまつわる事実を書きたい。

 

 私のように最近ドラマに目覚め始めた人間が、四週連続NOZU特集の最終、劇場版の映画作品をいかに楽しみにしていたことか、彼はそれを知る由も無いであろう。

 

 体裁の良い文をどこまで理解して書いたかは腹立たしいが、内容が当たり前のことを長々と書き連ねておられる割には釈放を求などといった自己本位な要求をされており、放送予定であった番組などへの要求はない。

 

 別段伊勢谷友介に興味もないので、彼に対してとやかくいう気にはなれないし、これは私が見たかった映画を彼の法違反のせいで見ることができなかったという事実鵜を描きたかっただけである、

 

 ここは日本である。日本には日本の法があるので人様に迷惑をかけぬよう決まりは決まりとして守る義務がある。

 もし日本で法に触れるような事をしたいならば、許され地に行き、思う存分、好き放題すればいい!

 

 これまで大麻で捕まった方々にこれほど腹をたて、ショックを受けたことはない。

 伊勢谷友介のせいで、劇場版は見られなかったんだよ。人に迷惑をかけるな!と声を大にして言いたい。

 

 たわいない事に思うだろうが、今はコロナ禍。

 私のような半端な年寄りは家にすっこんでいるしかない、そんな人間も此処にいるんだよ。

 

 

 [2020年9月29日15時3分](サンケイスポーツ)

「皆様裏切ってしまった」伊勢谷容疑者コメント全文

このたび私、伊勢谷友介の身勝手な行動により、いつも応援してくださるファンの皆様、ならびにご支援くださっているすべての関係者、クライアントの皆様を裏切ることになり、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたこと、心から深くおわび申し上げます。

私は無責任極まりない甘さで、自分をそして自分と一緒に活動してくれている方々を、さらに世間の皆様を裏切ってしまったことを今、留置場にいて、身柄拘束を受ける中で、かみしめています。

すべては私自身のおごり、未熟さや愚かさ、役者、および経営者としての責任感の欠如により引き起こした事態です。深く反省するとともに、これまでの身分に甘んじることなく、一社会人として社会的制裁をしっかりと受ける所存であり、失われた皆様のご信頼を一日でも早く取り戻せるよう、努力していく覚悟でおります。

 

 


恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 60 二十五丁表 二十六丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 60 二十五丁表 二十六丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年




下 60 二十五丁表 二十六丁裏

 

二十五丁表

◯をかし、女有けり、つくりいそかしく、米も大豆も

 

二十六丁裏

あらざりけるに、まめ、米ある人につきて、よめ入

しにける、此男、牛を賈にいきける、そのしやくの

農人、めにてなん、有ける、この男に宿をかさしと

女あるし、腹たちけれハ、そこに有ける橘をとりて

   さ月まつ 腹たち花のかほ見れは

   むかしの人の もの(説明あり)のかそする

といひけるにそはつかしがりて、納戸に入りてぞ、有ける。

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

 

   

   さ月まつ 腹たち花のかほ見れは

   むかしの人の もの(説明あり)のかそする

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   五月まつ 花たちばなの香をかげば

   むかしの人の 袖の香ぞする

 

 

米も大豆も

 岩波古典文学大系では

 米も豆も

 

そのしやくの農人、めにてなん、有ける、この男に宿をかさしと

 その宿の農人、女にてなん、有りける、この男に宿を貸さじと

 

農人

 農業を営む人。農民。のうじん。

 

腹たち花

 腹立ち

 橘

 

もののかそする

 物の香ぞする

 もののかそする は岩波古典文学大系を優先したが、

 恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』では、

 □□のかそする

 とあるが此処ではあえて割愛したい。

 □□のかそするの後は

 といひけるにそ、はつかしがりて、と続く。

 また、『伊勢物語』になれば

   五月まつ 花たちばなの香をかげば

   むかしの人の 袖の香ぞする

 美しい表現だが、内容は多少類似している^^

 

たちばなの香

 橘(たちばな)を通して日本文化、魂の故郷の再発見。

 たとえばお正月の鏡餅の上に何故ミカンを置くのか。

 右近の橘、 左近の桜にはどのような意味があるのか。

 このような何 気ない日本の伝承にもとても大切な意味が込められていることを解き明かします。

 橘は、沖縄に産するシークァシャーと並んで、日本原産の柑橘種です。古代日本人は「トキジクノカグノコノミ」(永遠に香っている果実)と呼び、大変神聖視してきました

 橘のフィールドワークを通して、日本文化に深く関わる橘の伝承を調査し、古代日本人の世界観や宗教観に、嗅覚的なことがどのように関わっているかを考察しています。

 それは橘による香りの民俗学ともいえるものである。

(吉武利文著 『橘の香り : 古代日本人が愛した香りの植物』)

 

 

 

 

Deep Purple 2014 日本武道館

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   『Deep Purple』

 

 Deep Purple 2014 日本武道館 

 楽曲:Intro、Apres Vous、Into the Fire、Hard Lovin' Man、Strange Kind of Woman、Vincent Price、Contact Lost、Uncommon Man、The Well-Dressed Guitar、The Mule、Above and Beyond、Lazy、Hell to Pay、Perfect Strangers、Space Truckin'、Smoke on the Water、Green Onions / Hush、Black Night

(2時間5分)wowow

 

 

Deep Purple 2014 日本武道館を楽しむ。

踊りながら見ていたら、万歩計が12800歩になった。

好きな曲はユッサユサ。

汗をかき、水を飲んで、Smoke on the Water〜♪^^なのである。

今日もいちにち、平和だなぁ^^v

 

 

 おっと!

 ステージには

    Deep ?urple

       と、書かれていたわさ。

 Deep ?urpleの「?」は、文字の形として「P」に近い「?」

 限りなくDeep Purpleに近いってことかしらん。

 わっはっは^^v

 

 

 

 

 



恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 61 二十五丁裏 二十六丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 61 二十五丁裏 二十六丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 




下 61 二十五丁裏 二十六丁表

 

二十五丁裏

◯をかし、男、頭巾まて赤裏をきて、数奇にいき

たりけるに、「是ハ色このむ数奇者」と簾のうち

なるのいひけるを聞く、

   そめ物を きたらん人のいかてかハ

   色になるてふ ことのなからん

 

二十六丁表

返し

   名にしおハヾ 茶色こそあれ赤裏の

   頭巾肩衣 きるをいふなり

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

    

   そめ物を きたらん人のいかてかハ

   色になるてふ ことのなからん

返し

   名にしおハヾ 茶色こそあれ赤裏の

   頭巾肩衣 きるをいふなり

 

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   染河を わたらむ人のいかでかは

   色になるてふ ことのなからん

女、返し

   名にしおはば あだにぞあるべきたはれ島

   浪の濡衣(ぬれぎぬ)きるといふなり

   

 

数奇(すき)

 数奇、数寄

《「好き」と同語源。「数寄」「数奇」は当て字》

 風流・風雅に心を寄せること。

 また、茶の湯・生け花などの風流・風雅の道。「―者 (しゃ) 」

数奇者(すきしや すきしゃ)

 是ハ色をこのむ数奇者

 

(すだれ)

 

そめ物を きたらん人のいかてかハ

色になるてふ ことのなからん

 染物の 着たらん人のいかでかは

 色になるちょう 好む数奇者(好きもの 此処では好きものと読む方が良いと思う。)

 

今夜は満月 十五夜満開

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 十月朔日

 新たな月に変わったが、

 じゅうじゅう思うは、

 本日ほんに雑用多く、

 時見れば秋夕七ツ半

 昨日の団子は豆大福

 ちっとはききいた月見団子なと

 添えるも良しやの

 今夜は満月 十五夜満開

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 62 二十六丁表と、二十六丁裏『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 62 二十六丁表と、二十六丁裏『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 




下 62 二十六丁表と、二十六丁裏

 

二十六丁表

◯をかし、年比つかひたりける女、心、びつちうや

有けん、馬迦なる人のことにつきて、近江國成

ける旅籠屋につかハれて、もとみし人の前に出でゝ

めしくハせなとしける、夜さり、「此ありつる人さまへ」と、

あるしにいひけれハ、おこせたりけり、「われをハ見(ママ)忘

たりや」とて、

   いにしへの にきび(二水編に座)(ニキビ)出づらんさくろ鼻

   こけらくずとも なりにけるかな

といふを、いとはつかしと思て、「いきもせぬ」とゐたるを

 

二十六丁裏

なと、「息もせぬ、」といへハ、「水はな(さんずいへんに、夷)のたるに目もわろく、

物いわれす」といふ、

   これやこの われにあふみのかゞみ山

   とらへハすれと まじめなる顔

といひて、足袋脱て、とらせけれと、素足にて逃

にけり、いつちいぬらん、ともしらす

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

    

   いにしへの にきび(二水編に座)(ニキビ)出づらんさくろ鼻

   こけらくずとも なりにけるかな

 

   これやこの われにあふみのかゞみ山

   とらへハすれと まじめなる顔

 

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   いにしへの にほひはいづら櫻花

   こけるからとも なりにける哉

 

   これやこの 我にあふみをのがれつゝ

   年月ふれど まさりがほなき

   

 

年比

 年頃

 

馬迦

 馬鹿

 

びつちう(岩波古典文学大系では、意味は不詳とされている)

 越中 ( ゑつちう ) を 備中 ( びつちう )で無い事は確かである。

 

 び 美

 ちう (土、地)

 名詞

 ①大地。地面。土の上。

 出典竹取物語 かぐや姫の昇天 「つちより五尺ばかり上がりたる程に」  [訳] 地面から五尺ほど上がったあたりに。  

 ②土。土くれ。

 ③醜い容貌(ようぼう)のたとえ。

  出典源氏物語 蜻蛉

 「御前なる人は、まことにつちなどの心地(ここち)ぞするを」

  [訳] 御前にいる人は、ほんとうに土のように醜い容貌といった気がするのを。

 ④「ぢげ①」に同じ。

  出典落窪物語 一

 「つちの帯刀(たちはき)の、歳(とし)二十ばかり」

  [訳] 地下(じげ)の身分の帯刀で、年齢が二十歳ぐらい。

 

年比つかひたりける女、心、びつちうや

有けん、

 年頃つかいたりける女、心(は、が)びつちうや(美しく、くらいの意味か)有りけん

 岩波古典文学大系では、意味は不詳とされているが、上のように解釈してみた。

 

さくろ鼻

 柘榴(ざくろ)鼻

 ニキビが多く出来た鼻

 花と鼻

 

こけらくず

 杮屑

 

いつち

 (いづこ)どこへ行ったのかわからなくなった。

 

足袋脱て、とらせけれと、素足にて逃

にけり、いつちいぬらん、ともしらす

 足袋脱ぎて、とらせけれど、素足にて逃げ

 けり、いづち(いづこ、どこへ行ったのかわからなくなった)いぬらん、とも、知れず。

 

 

映画『三度目の殺人』 4,9★/5 是枝裕和監督 2017年 役所広司 福山雅治 広瀬すず

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   映画『三度目の殺人』是枝裕和監督 2017年 役所広司 福山雅治 広瀬すず

 

 

 以前にも見た映画『三度目の殺人』(https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/s/三度目の殺人)をもう一度見たが、やはり同じところで感動した。

 途中の役所広司、福山雅治のアップテンポで、かつ映像での掛け合いといった場面は、表情も構図も光加減も心を捉える。

 ネタバレはいつものように書かないが、最後の四交差路点での

       対角に記された「止まれ」と「止まれ」

       同様に対角に記された、「➖(一旦停止)」と「➖(一旦停止)」

       上の中央で自分の歩む未来を考え立ちすくむ弁護士、重盛朋章(福山)の姿が、この映画を締めた。

 二度見て良かったと思える映画作品の一つだと感じる。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 

制作年/2017 制作国/日本 内容時間/125分年 監督 是枝裕和 脚本 是枝裕和 撮影 瀧本幹也 音楽 ルドヴィコ・エイナウディ 重盛朋章 福山雅治 三隅高司 役所広司 山中咲江 広瀬すず 山中美津江 斉藤由貴 摂津大輔 吉田鋼太郎 重盛彰久 橋爪功

是枝裕和監督が、福山雅治、役所広司らを主役陣に迎えて、二転三転する法廷サスペンス劇に挑戦。第41回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞など主要6部門を制した話題作。

現代日本映画界を代表する実力派監督として、今や海外でも広くその名を知られる是枝監督。元来ホームドラマを得意としてきた彼が、本作では息詰まる法廷サスペンス劇に挑戦。ほぼ死刑確実と思われる殺人容疑者の弁護を担当することになったエリート弁護士が、二転三転する容疑者の供述にすっかり翻弄され、底なしの迷宮世界に引きずり込まれていくさまを、スリル満点に綴る。「そして父になる」の福山と、これが是枝作品初参加となる役所が白熱の演技対決を繰り広げるほか、広瀬すず、斉藤由貴ら、共演陣も豪華多彩。   (wowow)

予防接種

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天神祭 能船『猩々乱』 帝国ホテル前

 

 

 夫には毎年受けもらっているが、今年は珍しく、私もインフルエンザの予防接種を受けた。

 夫は無料、私は有料。

 受付の方が、申し訳なさそうに、私に料金を伝える。

 

 予防接種の大混乱もなく、通常の院内の雰囲気だ。

 やんごとなく、予防接種終了。

 これでインフルエンザの方は多少安心して良いかもと胸をなでおろしながら、帰宅後、丹念に手洗いをした。

 

 今冬は花粉症も予防接種をしていただくことにしようとも思う。

 


夫の写真^^v   in Osaka Castle

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 雑用有りて、大阪城に行った。

 席を外していたら、夫が写真を移していた^^

 

 私より、

 うまいじゃん!!!

 

 

   にゃはは

   この場所は、大阪城の中でも好きな場所の一つ^^v

 

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 63 二十六丁裏 二十七丁表 二十七丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 63 二十六丁裏 二十七丁表 二十七丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 




下 63 二十六丁裏 二十七丁表 二十七丁裏

 

二十六丁裏

◯をかし、男、すり切り果てゝ、いかて口すきあらん所へ

行でしよなとおもへとも、たよりなさに誠ならぬ道

心をおこす、子三人をよひてかたる、二人の子ハ情なく

いひていぬ、三郎也ける子なん、「よき御はからひ」と云ゑ

「此西國、中國にくたりてかな」と思ひて乞食

 

二十七丁表

しありきてくたり、道ゝ馬の沓ひろひはきする

を、あはれかりけれ、さて、爰かしこ、陪堂(ホイトウ)しけれとも

くれさりけれハ、ある家の門外に立て、

   もらへとも 一粒くれぬつゝを米

   人ハかむらし おもかけにたつ

とて、腹たつけしきにて、荊棘(イハラ)、唐竹のある

家の陰に来て、つれ乞食のせしやうに、なけきねるとて

   寝筵に ころもをしきて今宵もや

   こひしき飯を くハてのみねむ

と読(ママ)けるを、哀と思ひて、つれ乞食ともらひあ

つめたる物をとらせける、世の時は、思ふをハ

くひ思ハぬをくハぬ物とハおもふをも思ハぬ

 

二十七丁裏

こともきらひめみせぬ乞食になん、なりける、

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

    

   もらへとも 一粒くれぬつゝを米

   人ハかむらし おもかけにたつ

 

   寝筵に ころもをしきて今宵もや

   こひしき飯を くハてのみねむ

 

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   百年(もゝとせ)に 一年(ひとゝせ)たらぬつくも髪

   我を恋ふらし 面影に見ゆ

 

   さむしろに 衣かたしきこよひもや

   恋しき人に あはでのみねむ

 

   

   

 

しよな

 し(する)

 よ+な(だなぁ)

 

乞食しありきて

 乞食し歩き下り

 

馬の沓(くつ)

 沓(履物の一種。足をその中に入れ、履いて歩くための物。)

馬の沓

 馬の足にはかせるわらぐつ。

 うまのわらじ。うまぐつ。

 ※小笠原入道宗賢記(1609頃)「馬のくつをばうつといふなり。又かけ候とも申候なり」

 

陪堂(ホイトウ)

 ほい‐と

 【陪堂/乞=食/乞=児】

 《「ほいとう(陪堂)」の音変化》

  1 こじき。

  2 いそうろう。食客。

 

荊棘(イハラ)

 荊(いばら)

 棘のある小木

 

唐竹(とうちく)

 淡竹(ハチク)の異名

 

つれ乞食

 連れ乞食

 

せしやう

 したように

 

なけきねるとて

 嘆き寝るとて

 

寝筵(ねむしろ)

 寝具用の筵(むしろ  こも)

 江戸時代、筵は日本酒樽の菰(こも)を筵として使われたという説がある。

 芝居にも度々出てくるのだが、江戸時代にはこの筵(こも)にも流行があったようだ。

 武士は菰(こも)にもプライドあったためなのか、「剣菱」と記された菰(こも)を使用したと、何かで読んだことがある。

 

寝筵に ころもをしきて今宵もや

こひしき飯を くハてのみねむ

 寝筵に 衣を敷きて今宵もや

 恋しき飯を 食わでのみ寝ん

 

 のみ

  飲み(呑み)

  蚤

 

 詠み

 

きらひめみせぬ

 嫌いとは見せぬ(思わせない)

 

つれ乞食ともらひあ

つめたる物をとらせける、世の時は、思ふをハ

くひ思ハぬをくハぬ物をハおもふをも思ハぬ

こともきらひめみせぬ乞食になん、なりける、

 連れ乞食と貰い集めたる物を取らせ、世の時は

 思うをば食い、思わぬを食わぬ物とば思うをも思わぬ事も

 嫌い目見せぬ乞食になん、成りける。

 

つくも髪

 九十九神

 

百年(もゝとせ)に 一年(ひとゝせ)たらぬつくも髪

我を恋ふらし 面影に見ゆ  (伊勢)

 何度読んでも味わい深い^^

 特にもういい加減およろしいお年頃となった乱鳥にとっては、じんわりとくる歌である。

 

 

 

 

 

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 64 二十七丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 64 二十七丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 




下 64 二十七丁裏

 

二十七丁裏

◯をかし、男女、みそうをくらふわさも、えさりけれハ

鞍馬へ参りて、祈りて詠める、

   福の神 わか身に金をたひたまへ

   貧も富つゝ あるへきものを

毘舎門(ママ)返し

   生まれつかぬ かねをハわれも給(ママ)わらし

   しハくなりなん ひんもとむへし

   

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

    

鞍馬へ参りて、祈りて詠める、

   福の神 わか身に金をたひたまへ

   貧も富つゝ あるへきものを

毘舎門(ママ)返し

   生まれつかぬ かねをハわれも給(ママ)わらし

   しハくなりなん ひんもとむへし

 

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   吹(く)風に 我が身をなさバ玉簾

   ひま求めつゝ いるべきものを

 

   とりとめぬ 風にはありとも玉簾

   たがゆるさば かひま求むべき

 

 

みそう

 味噌汁の雑煮の意味

 

をかし、男女、みそうをくらふわさも、えさりけれハ

 おかし(いことでした。)、男女、味雑を食らう技も、得ざりければ

 

鞍馬へ参りて

 鞍馬の毘沙門天

 

金をたひたまへ (金をたび給え)

 金を与え給え(授けてくださいませ)

 

たひ(たび)

 授けてください

 

毘舎門(ママ)

 毘沙門

 毘沙門天の事

 

 [1] (Vaiśravaṇa の音訳)

  ① =びしゃもんてん(毘沙門天)

  ※仁王般若経疏(8C中か)上一「北方毘沙門、此云二多聞主一」

  ② 狂言。大蔵流。前半は「毘沙門連歌」と同一で、最後は毘沙門が舞い納める。

 [2] 〘名〙 (①の使いといわれるところから) 百足(むかで)をいう。

  ※雑俳・削かけ(1713)「そりゃそりゃそりゃ・びしゃもん様かかぢはらか」

 

 百足

 信貴山朝護孫子寺には百足の彫りやかたどった絵馬が多くある。

 人によっては

「お銭(おあし)が出ないように。」とおっしゃる方も多いが、毘沙門天の使いという意味で、毘沙門とは百足をさす場合がある。

 物事には多説や多意味がある。人によっても違うことを言う。だから面白い。

 

給(ママ)わらし

 賜わらじ

 

しハくなりなん

 けちんぼになったら

しハく(けち)

 

 

作 ドラマ『悪党』全6回 4,5★/5 薬丸岳作  瀬々敬久監督 東出昌大 松重豊、寛一郎、の篠原ゆき子、岡田龍太郎 他

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 ドラマ『悪党』全6回 4,5★/5 薬丸岳 作  瀬々敬久監督

 

 

 昨日、食事や休憩を挟み、一挙にドラマ『悪党』を見た。

 筋書きも、役者の演技も大変面白かった。

 松重豊、2話の寛一郎、3話の篠原ゆき子、他多くの役者の迫真の演技に見入る。

 松重豊はその場によって演じかたを変えられ好感が持てる。最後のほろよう場面では、口を片方開け、唇の動きと発声を故意にずらし、くどくない酔いの回りかたを自然体で演じておられた。あっぱれじゃ!それに、何やた、このかた、おじさん役なのに格好が良い。毎回食べる場面が出てきたが『孤独のグルメ』の時とは人物の性格を変えた食べ方をされていた。もう一度、叫びたい。あっぱれじゃ!!!

 東出昌大も、頑張っておられた。

 ラスト章の病室で亡くなった男(岡田龍太郎か?)の死に際の演技は見もの。メークも施されているのかもしれないが、あの青筋の立ち方と、目の動かしかたは、隈取をした脅威変する『仮名手本忠臣蔵の切腹の場(この芝居では実際には隈取をしない)』さながらであった。彼が歌舞伎会におられたら、素晴らしい舞台を展開されるであろう。彼の演じる『俊寛』が見たいと感じた。

 今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。

 

 

 

『野性時代』の2007年11月号、2008年3月号・5月号・8月号・11月号、2009年3月号に掲載された小説。

 2012年にはフジテレビ系の「金曜プレステージ」枠で。

 2019年にはWOWOWの「連続ドラマW」枠でドラマ化。

 今回見たのは、2019年。

 

 

 監督 - 瀬々敬久

 脚本 - 鈴木謙一

 音楽 - 大間々昂

 プロデューサー - 武田吉孝、下田淳行、星野秀樹、

佐伯修一 - 東出昌大 木暮正人 - 松重豊 はるか - 新川優愛 坂上洋一 - 青柳翔劇団EXILE) 遠藤りさ - 蓮佛美沙子[4] 前畑紀子 - 山口紗弥加[4] 早見剛 - 寛一郎(第2話) 松原弥生 - 篠原ゆき子 松原文彦 - 中島歩(第3話) 細谷博文 - 渡辺いっけい 田所健二 - 三浦誠己 寺田正志 - 山中崇 榎木和也 - 波岡一喜 柏木俊之 - 森岡龍 斉藤刑事 - 嶋田久作 鈴本茂樹 - 柄本明(第4話) 染谷久美子 - 板谷由夏 佐伯敏夫 - 益岡徹 佐伯修一(少年期)- 細田佳央太 佐伯ゆかり - 池田朱那 松山俊介 - 岡田龍太郎

『仁勢物語』 65 二十七丁裏、二十八丁表、二十八丁裏、二十九丁表 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 65 二十七丁裏、二十八丁表、二十八丁裏、二十九丁表 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

下 64 二十七丁裏、二十八丁表、二十八丁裏、二十九丁表

二十七丁裏

◯をかし、大傾城やありけり、女の乗物許(ユル)

されたるを有けり、町人もさふらひける腹はり也

ける、男、また、いとわかゝりけるを、此女、知音しけり、

かの男、つゞけ買にして、常に女と向ひをりけれハ、

二十八丁表

女、「いとしやら也、かねもいと うせなん、かくなかふそ」といひけれハ

   おもふにハ 忍ぶることもわんざくれ

   おひにしかねも あらハあれ

といひて、格子(カウシ)の内にをれハ、此格子の外にハ、人の

みるをもしらて、のたバれハ、此女見佗く、上屋(ママ)へ行

されハ、よき事とおもひて、後から行きけれハ、皆人見て

わらひけり、つとひて殿達の御出なれハ、轡(くつハ)出て

奥にいさなひいれてのきぬ、からかさ、かくかた時もハなれ

す、ありわたるに、徒物になりぬれへけれハ、終に知音

はなるへしとて、此男、「いかにせん、わかかの様よせ給へ」

と佛神にも申けれと、いやまさりてよせさりつゝ、猶

わりなく、いとすげなし、あひしけれハ、御楊枝、

二十八丁裏

カルタなとかけつけして、つゝ身もハやかハしと云誓

文をたてゝなん、逢ける、逢ひけるまゝ、いとゝ恋

しき事、数まさりて有りしけに、恋しく覚けれハ

   恋しきやと みにこそきたれ上銭の

   かねハもたすも なりにけるかな

といひてなん、買ける、此君様ハ、顔形よくおハしまし

て、佛のやうに、おしゑハいとよくて、謠のふ、男女いと諾(ウナツキ)

合(ママ 有)ける、かゝる刻につれたつて、すくをかしとかた

く約束して走るになん、極ける、かゝる程に、長(ホウ)聞

つけて、此男をハ付届しけれハ、此女をハたバかりて

倉にこめて、縛(シバリ)けれハ、倉にこもりてなく、

   耐重鬼(アマノシヤク) おもきにころし我か身も

二十九丁表

   音をこそなかめ 人ハうらみし

となきけれハ、此男ハ人の國より夜毎にきつゝ、尺

八をいとおもしろく吹て、声ハおかし打てそ、安房(アホウ 阿呆)気に

謡ける、かゝれハ此女、倉にこもりなから、それにてあな

るとハきけと、逢みるつきにもあらてなん、有ける、

   左礼ことゝ おもふらんこそかハゆけれ

   あるにあられぬ 身をしらすして

とおもひをる、男ハ女しあハね、かくしてあるきつゝ、人の

國にありきて、かくうたふ、

   徒に 遊(ママ 行)きぬる物くさを

   みまくほしさに はきやふりつゝ

尊氏の御時たるへし、大傾城屋ハ、そめ物屋のかゝ也

 

          

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   おもふにハ 忍ぶることもわんざくれ

   おひにしかねも あらハあれ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   おもふには 忍ぶることぞ負けにける

   逢うにしかへば 然もあらばあれ

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊 

   恋しきやと みにこそきたれ上銭の

   かねハもたすも なりにけるかな

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   恋せじと 御手洗(みたらし)河にせしみそぎ

   神はうけずも なりにけるかな

  

『仁勢物語』和泉書院影印業刊

   耐重鬼(アマノシヤク) おもきにころし我か身も

   音をこそなかめ 人ハうらみし

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   海人(あま)の刈る 藻にすむ蟲(むし)の我からと

   音(ね)こそなかめ 世をばうらみじ

   

『仁勢物語』和泉書院影印業刊 

   左礼ことゝ おもふらんこそかハゆけれ

   あるにあられぬ 身をしらすして

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   さりともと 思(ふ)覧こそ悲しけれ

   あるにもあらぬ 身をしらずして

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊 

   左礼ことゝ おもふらんこそかハゆけれ

   あるにあられぬ 身をしらすして 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   左礼ことゝ おもふらんこそかハゆけれ

   あるにあられぬ 身をしらすして

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊 

   徒に 遊(ママ 行)きぬる物くさを

   みまくほしさに はきやふりつゝ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   いたづらに 行(い)きてはきぬる物ゆゑに

   見まくほしさに 誘はれつゝ

      

          

 

知音《中国の春秋時代、琴の名人伯牙は親友鍾子期が亡くなると、自分の琴の音を理解する者はもはやいないと愛用していた琴の糸を切って再び弾じなかったという「列子」湯問などの故事から》

 1 互いによく心を知り合った友。親友。「年来の知音」

 2 知り合い。知己。「知音を頼る」

 3 恋人となること。また、恋人。なじみの相手。 「しをらしき女は大方―ありて」〈浮・一代男・三〉

知音[一]名詞

 ①親友。心の底を打ち明けて話すことのできる友。

 ②知人。知り合い。

 [二]名詞

「す」が付いて自動詞(サ行変格活用)になる 男女が情を通じること。参考中国の春秋時代、琴の名手伯牙(はくが)は、その音をよく理解していた友人鍾子期(しようしき)の死後、音を理解する(=音を知る)者がないといって、琴の弦を切り再び弾かなかったという、『列子(れつし)』の故事から。

 

琴の名手伯牙

 佐竹蓬平 「伯牙弾琴図」  文化4年(1807) 絹本淡彩 129.1×38.0㎝ 軸装一幅 代田保雄氏寄贈 (掛け軸) 

 伯牙弾琴は、『列子』湯問や『呂氏春秋』に載る故事を題材にしている。

 物語は、春秋時代の琴の名手伯牙が、常より自らの琴の音色を理解できるのは、鐘子期だけであると心に思っていたところ、鐘子期が先に亡くなり、琴を聞かせる相手がなくなってしまったとして、自ら琴を壊し、以後再び弾くことがなかったという内容で、本図では、琴をつま弾く伯牙と、音色に聞き入っている鐘子期の姿を捉えている。    

 道教や神仙思想を示す画題として、中国・日本でも古来より知られる画題で、「知音」という言葉は友人を持つこととして儒教的にも解釈された。蓬平は、この画題を好み、いくつかの作品を描いているが、本図では最晩年の境地らしく、独特の飄々とした人物像を簡素ながら墨勢を含んだ筆致で描いている。

 

 鍾子期(しようしき)

 中国、春秋時代の楚 (そ) の人。琴の名人伯牙の音楽の理解者として知られ、その死後、伯牙は琴の糸を切って生涯演奏しなかったといわれる。生没年未詳。→知音

 

しやら

 身分不相応

 

しゃら(洒落)

 1 物事にこだわらず、さっぱりしているさま。しゃれているさま。いき。

 2 しゃらくさいさま。生意気。

 3 遊女。近世、越前でいう。

 

わんざくれ 捨て鉢

 [感]「わざくれ」の音変化。

 「思ふには忍ぶることも―負ひにし金はさもあらばあれ」〈仮・仁勢物語・下〉

 

上屋(ママ)

 揚げ屋のこと。

 上屋(ママ)意味は、

  1 柱に屋根をつけ、雨露を防ぐだけの簡単な建物。停車場・波止場・工事場などに作る。   2 建物の上にさらに屋根をつけて、工事などのできるようにした仮屋根。  なので、上屋(ママ)は当て字で有り、揚げ屋が正しい。   揚げ屋    揚屋(あげや) は、江戸時代、客が、置屋から太夫、天神、花魁などの高級遊女を呼んで遊んだ店。  太夫は官許の遊女の最上位(江戸吉原では花魁)、天神はその次位で、揚げ代が25匁だったことから北野天神(北野天満宮)の縁日の25日にかけて天神と呼ばれた。  茶屋(お茶屋)より格上     轡(くつハ)  (大辞泉)    1 《口輪の意》手綱(たづな)をつけるため、馬の口にかませる金具。    くつばみ。くくみ。「―をとる」    2 手綱。    3 紋所の名。円形の中に十字を置く。轡の鏡の部分の形をかたどったもの。    4 遊女屋。また、遊女屋の亭主。忘八(ぼうはち)。  「女郎は浮気らしく見えて心の賢きが上物、と―の又市が申せし」〈浮・一代男・六〉    ここでは4の、 遊女屋。また、遊女屋の亭主。忘八(ぼうはち)。     徒物(いたづらもの)    「徒人 (いたずらびと) 1」に同じ。  「世に余されたる―」〈平家・一〉    「いたずら【徒】」の全ての意味を見る     徒物(あだもの)  と読むと意味は  はかないもの。 「命やは何ぞは露の-を/古今恋二」    ここでは、徒物(いたづらもの)     上銭(あげだい ④ ) 此処では、 (揚銭、上銭、挙銭)〘名〙    ① 中世、利子をとって金銭を貸し出すこと。   また、その金銭。こせん。   吾妻鏡‐延応元年(1239)四月二六日「挙銭を取て、まづ寺家に令二進納一後」    ② 営業権を他人に貸して、受けとる貸料。   うわまえをはねて取る金。   滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「目鼻がなけりゃアわさびおろしといふ面(つら)だから、かながしらから揚銭(アゲセン)を取さうだア」    ③ 小揚げの賃金。労賃。   浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)中「九間のおろせがあげせんの、残りもけふはすっきりと取って九両二歩のかね」    ④ =あげだい(揚代)   仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「恋しやと見にこそ来たれ上銭の金は持たずもなりにけるかな」       諾(ウナツキ)    諾(ウナツキ)は、伊勢物語、仁勢物語    諾(ダウ、うべなう)      1 人からの依頼をすなおにひきうける。うけあう。うべなう。     2 応答する。呼ばれて返事をする。     合(ママ)ける    有りける。     刻(きざみ)    刻(コク・きざむとき)    1 ほりつける。きざむ。    2 容赦がない。むごい。きびしい。     長(ホウ)    長(ちょう)     ハたバかりて    謀りて    謀(はばか)る  考えをめぐらす。 工夫する。 たくらむ。     倉   蔵     耐重鬼(アマノシヤク)    天邪鬼     安房(アホウ)    阿呆     謡ける、    歌いける     左礼こと    戯れごと     遊(ママ)行て     尊氏(たかうじ)    足利尊氏 1305―1358 室町幕府初代将軍。      

映画『Curiosa 不実な女と官能詩人』 4★/5 ルー・ジュネ監督・原案・脚本 ラファエル・デプレシャン脚本 2019 フランス

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イラン カシャーン

 

 映画『Curiosa 不実な女と官能詩人』

 

 話の展開はとても面白かった。

 また、女性が非常に美しく描かれていた。

 始まりの表情からどんどんと変化を遂げる。

 

 カメラ詩人は暗室で目をやられるが、それも意味深。

 確かカメラの暗室で水銀を使うと大変なことになるが、水銀ではないにしてもそれは私の想像の範囲内で、映画ではその部分には一切触れられてない。

 

 ほんの一部分、小栗旬出演の『太宰治と三人の女たち』を思い浮かべる部分があった。

『太宰治と三人の女たち』も、その中の一人は、本(といっても、詩人との、妹を巻き込んだ 私小説)を出している。

 

「Curiosa」は直訳すると、「奇妙な」という意味。

 今回の日本語での題名は『不実な女と官能詩人』とされているが、的確なようであるが、詩人が目を患い、女の(半)私小説が大ヒットを遂げ、愛してない一点張りであった夫と仲良く歩く未来を描く場面を考えると、「Curiosa」、すなわち「奇妙な」の方が的確かもしれない。

 

 今回も簡単な記録だけで、失礼いたします。

 

  

 

原題/Curiosa 制作年/2019 制作国/フランス 内容時間(字幕版)/105分 監督 ルー・ジュネ 製作 オリヴィエ・デルボス 原案 ルー・ジュネ 脚本 ルー・ジュネ 脚本 ラファエル・デプレシャン 撮影 シモン・ロカ 音楽 アルノー・ルボチーニ

 

フランス象徴主義を代表する詩人・作家のひとり、P・ルイス。〈エロスの祭司〉と称された彼と、その親友の妻であった女性との禁断の関係を赤裸々に綴った官能ドラマ。

19世紀末のパリ。高名な詩人ジョゼ=マリア・ド・エレディアの次女マリーは、新進気鋭の詩人ピエール・ルイスと出会い、相思相愛の仲に。しかしマリーは、両親の取り決めにより、ルイスの親友で貴族出身の詩人アンリ・ド・レニエと結婚するはめとなり、絶望したルイスは、アルジェリアに渡ってすっかり享楽的な生活に身を浸すようになる。やがて帰国したルイスと再会したマリーは、彼と禁断の愛欲生活を送るようになり…。   (wowow)

大映映画『源氏物語』1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修

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 大映映画『源氏物語』1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修

 

 

 今回、本当に記録のみです。

『源氏物語』の本質を描かれた、秀作。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 

監督:吉村公三郎(近代映画協會) 製作:永田雅一 企画:松山英夫 脚本:新藤兼人(近代映画協會) 監修:谷崎潤一郎 校閲:池田亀鑑 後援:紫式部学會 撮影:杉山公平 録音:大角正夫 照明:加藤庄之丞 美術監督:水谷浩 音楽監督:伊福部昭 風俗考証:江馬務 建築考証:藤原義一 庭園考証:重森三玲 舞楽考証:平安舞楽會 衣裳調整:髙島屋 特殊撮影:松村禎三本多省三 編集:西田重雄 製作主任:橋本正嗣 按舞:藤間良輔 箏曲:東登美子 琵琶:安田旭邦 助監督:三隅研次

 

 

光源氏長谷川一夫 播磨入道大河内傳次郎 藤壺木暮実千代(松竹) 葵の上水戸光子 淡路の上:京マチ子 紫の上乙羽信子 良成:堀雄二 頭中将:本間謙太郎 左大臣:菅井一郎(第一協團) 右大臣:進藤英太郎 御門:小沢栄(俳優座) 朧月夜の君長谷川裕見子 桐壷相馬千恵子 桐壷の母:英百合子 尼君:瀧花久子 弘徴殿女御:東山千栄子(俳優座) 惟光加東大介 左馬頭:近衛敏明 藤式部丞小柴幹治 僧侶:殿山泰司(近代映画協會) 下人:天野一郎 僧都:上山草人 源氏の従者:石原須磨男 朱雀院の御門:筧田浩一 源氏の幼少時代:本松一成 刺客:清水明佐々木小二郎 下人:由利道夫 弘徴殿の命婦:大美輝子正木隆子 典侍:大伴千春 藤壺の命婦:橘公子小松みどり三星富美子戸村昌子 朧月夜の君の女房:相馬幸子 淡路の上の女房:小林叶江中目順子 葵の上の女房:仲上小夜子高森和子 花売りの女:堀さわ子 市女笠の女:高原朝子前田和子 紫の上の女房:松岡信江 命婦:橘恵美子瀧のぼる小柳圭子大井由貴子南春恵富田暁美富士原比那子種井信子児島昌子 桐壷の女房:小櫻瑠美

 

『源氏物語』(げんじものがたり)は、1951年(昭和26年)11月2日公開の日本映画である。大映製作・配給。監督は吉村公三郎、脚本は新藤兼人。モノクロ、スタンダード、123分。 大映の創立10周年記念映画として、豪華出演者・スタッフで製作した大作映画。紫式部の『源氏物語』の初の映像化作品であり、本作では、桐壺の死と光源氏の幼少期をプロローグとし、26歳頃の源氏を中心とした1年半の物語を描いている。配収は1億4105万円で、1951年度の邦画配収ランキング第1位となった。第25回キネマ旬報ベスト・テン第7位、第5回カンヌ国際映画祭撮影賞受賞。


源氏物語

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『源氏物語』は日本最古の物語とされている。

 ずいぶん前のこと。古典講座を数年以上は受けていた事がある。

 その時、源氏物語もずいぶん取り上げられていたことがある。

 しかし自分では全てを読んでない事が心に引っかかったまま、ここまで来てしまった。

 

 昨日のこと。『源氏物語』(大映映画 1951 監督吉村公三郎監督 新藤兼人脚本 谷崎潤一郎監修)を見て楽しかった。

 岩波の古典大系二種類(赤・緑)と、『日本絵巻物大系23』「伊勢物語絵巻・狭衣物語絵巻・駒競行幸絵巻・源氏物語絵巻」から「源氏物語絵巻」をのんびりとマイペースで楽しんでみたい。

 

 

 源氏物語

 

一帖 桐壺(きりつぼ)

二帖 帚木(ははきぎ)

三帖 空蝉(うつせみ)

四帖 夕顔(ゆうがお) 紫の上、登場!

五帖 若紫(わかむらさき)

六帖 末摘花(すえつむはな)

七帖 紅葉賀(もみじが)

八帖 花宴(はなのえん) 屈辱に震える、六条御息所 九帖 葵(あおい)

十帖 賢木(さかき)

十一帖 花散里(はなちるさと) 光源氏、須磨へ!

十二帖 須磨(すま)

十三帖 明石(あかし)

十四帖 澪標(みおつくし)

十五帖 蓬生(よもぎう)

十六帖 関屋(せきや) 光源氏この世の栄華を極める

十七帖 絵合(えあわせ)

十八帖 松風(まつかぜ)

十九帖 薄雲(うすぐも)

二十帖 朝顔(あさがお)

二十一帖 少女(おとめ)

二十二帖 玉鬘(たまかずら)

二十三帖 初音(はつね)

二十四帖 胡蝶(こちょう)

二十五帖 蛍(ほたる)

二十六帖 常夏(とこなつ)

二十七帖 篝火(かがりび) 夕霧、紫の上に懸想する

二十八帖 野分(のわけ)

二十九帖 行幸(みゆき)

三十帖 藤袴(ふじばかま)

三十一帖 真木柱(まきばしら)

三十二帖 梅枝(うめがえ)

三十三帖 藤裏葉(ふじのうらば)

三十四帖 若菜上(わかなじょう) 女三の宮と柏木の秘密

三十五帖 若菜下(わかなげ)

三十六帖 柏木(かしわぎ)

三十七帖 横笛(よこぶえ)

三十八帖 鈴虫(すずむし)

三十九帖 夕霧(ゆうぎり) 紫の上、死す

四十帖 御法(みのり)

四十一帖 幻(まぼろし) 光源氏亡き後の物語始まる

四十二帖 匂兵部卿(におうひょうぶきょう)

四十三帖 紅梅(こうばい)

四十四帖 竹河(たけかわ)

四十五帖 橋姫(はしひめ)

四十六帖 椎本(しいがもと)

四十七帖 総角(あげまき)

四十八帖 早蕨(さわらび) 浮舟登場!

四十九帖 宿木(やどりぎ)

五十帖 東屋(あずまや)

五十一帖 浮舟(うきふね)

五十二帖 蜻蛉(かげろう)

五十三帖 手習(てならい)

五十四帖 夢浮橋(ゆめのうきはし) 輝く日の宮(かがやくひのみや) 

 

 

「図版 源氏物語絵巻」解説 小松茂美

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写真は、京大博物館

 

 

「図版 源氏物語絵巻」解説 小松茂美

 

 十一世紀初頭

「源氏物語絵巻」徳川黎明会、五島美術館に文蔵される。

 他に、天理図書館蔵などにもある。

 

 

 

 徳川黎明会

  公益財団法人徳川黎明会は、尾張徳川家の第19代当主の侯爵徳川義親が、「美術並ニ史学ノ研究ニ資スル為 尾張徳川家伝来ノ什宝ノ保存 其ノ他美術品ノ蒐集保管公開ヲ為シ 且ツ之ニ関スル指導奨励ヲ為ス」ことを目的として、昭和6年(1931)12月に設立されました。   

  現在、本会では、東京都豊島区目白にある総務部の統括のもと、徳川美術館(愛知県名古屋市)、徳川林政史研究所(東京都豊島区)という2つの施設を置き、上記の目的を達するため、美術史・林政史の研究をはじめ、展覧会や各種講座の開催、所蔵史料の閲覧・公開など、多くの公益事業を展開しています。 (徳川黎明会HP)

  

 

 

『源氏物語』解説 【小説的地位】     日本古典文学大系日本古典文学大系14

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 『源氏物語 一』日本古典文学大系日本古典文学大系14

 

 解説

 

 小説的地位

 

 一条帝、愛読

 一条帝、紫式部を「日本記に通じている。もことに学識がある。」と褒める。

 

 鎌倉時代になり、作り物語を、虚偽の狂言綺語を操るものとして、退ける傾向。

 紫式部と『源氏物語』は地獄に落ちたと云う伝説が流れた。

 色々と言われたが、本居宣長や石田千穎 は文芸の本質から『源氏物語』を推奨した。

 

  日本古典文学大系日本古典文学大系14解説を書いた方の記述はない。

  日本古典文学大系日本古典文学大系14全体の監修者

    高木市之助

    西尾 實

    久松 潜一

    麻生 磯次

    時枝 誠記

 

 

石田千穎

『義門雑稿』などを書かれているらしいが、よくわからない。

 

 

紫式部の履歴、 系譜

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紫式部の履歴

 

 多少残る資料以外は、あまり知られていない。

 

紫式部の系譜

 

 藤原兼輔(ニ人)

  清正

  雅正

 

 雅正(二人) 

  為頼

  為時

 

 為時(五人)

  惟規(のぶのり)

  女

  紫式部

  惟通(のぶみち)

  定せん(じょうせん)

  

 

藤原為時(ふじわらのためとき)とは

 ?-? 

 紫式部とされる、

 平安時代中期の官吏,漢詩人。

 藤原雅正(まさただ)の3男。

 母は藤原定方の娘。紫式部の父。

 菅原文時にまなぶ。

 官途にめぐまれず,一条天皇に詩でうったえて越前守(えちぜんのかみ)に任じられた。

 のち越後(えちごの)守,極位は正五位下。長和5年(1016)出家。

 詩は「本朝麗藻」(13首)などにおさめられ,和歌は勅撰集に4首がはいっている。

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 66 二十九丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 66 二十九丁裏 と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 66 二十九丁裏

二十九丁裏

◯をかし、男、津の國に知人ありけるに、兄弟、友達行

連れて、難波の寺にいきけり、蓮池を見れハ、鮒

とものあるを見て、

   難波寺 講堂のまへ乃はす寺に

   是やあふみの うみわたる鮒

是をくひたかりて、人ゝ帰りにけり、

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   難波寺 講堂のまへ乃はす寺に

   是やあふみの うみわたる鮒

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   難波津(なにはづ)を けさこそみつの浦ごとに

   これやこの世を うみ渡る舟

 

      

 

兄弟(あにおとうと)

 

蓮池

 四天王寺境内の講堂にある大寺の池。

  

   
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