写真は、イラン。エスファハーンの近くの塩湖にて。
イラン映画『The Warden ウォーデン 消えた死刑囚』4,8/★5 2019 ニマ・ジャウィディ(監督、脚本)
原題/The Warden
制作年/2019
制作国/イラン
内容時間(字幕版)/92分
風景と女の子の服装が南イランらしい。
テヘランに転勤昇格の上司。途中で、ケルマンという地名が出てきた。
上に書いたのは、筋書きにあまり関わりのないところだが、イランにもう一度行って見たいと思っていたさなか、コロナ騒動でその夢が破れた。
そんな時にイラン映画『The Warden ウォーデン 消えた死刑囚』を見ることができ、気分は上々^^
イラン映画『The Warden ウォーデン 消えた死刑囚』は一つのテーマをとことん追求して、最後に満足感を与えるパターンのイラン映画『鍵』や『友達のうちはどこ』などを思い浮かべる。
今回の映画も、最後の最後で感動した。
イランも優れた他国にもれず美術作品が優れているが、映画『The Warden ウォーデン 消えた死刑囚』の一コマ一コマが絵画のような色彩と構図で、うっとりとした。
ケルマンには訪れたことはないが、懐かしい見たことのあるような景色や走った事のあるような車道。のんびりとした時間を過ごすことができた。
何より、『The Warden ウォーデン 消えた死刑囚』という映画の質の高さに感動した。
見て良かったと思える秀作。
今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
監督
ニマ・ジャウィディ
脚本
ニマ・ジャウィディ
撮影
フーマン・ベーマネシュ
音楽
ラミン・コーシャ
ニマ・ジャウィディ Nima Javidi
1980年 生まれ: イラン ボジュヌールド
役名
役者名
少佐(刑務所長)
ナヴィド・モハマドザデー
カリミ
パリナズ・イザディアール
アフマドの妻
セタレ・ペシャニ
イランで作られた異色サスペンス。取り壊し寸前の刑務所から、ある死刑囚が忽然と姿を消してしまう。刑務所長は翌日のタイムリミットまでに死刑囚を見つけられるのか……。
1950年代、イラン。ある空港の敷地を広げるため、近くにある刑務所が取り壊されることになり、所長は受刑者たちをほかの施設に移す作業に追われる。やがて死刑囚アフマドが移送中にいなくなったと分かり、解体作業が始まる翌日正午までに、所長はアフマドを捜さなくてはならなくなる。調べると殺人の容疑で死刑判決を受けたアフマドだったが、無罪の可能性が高かった。それでも昇進が近い所長は懸命にアフマドを捜し続け……。
イランで作られた異色サスペンス。取り壊し寸前の刑務所から、ある死刑囚が忽然と姿を消してしまう。刑務所長は翌日のタイムリミットまでに死刑囚を見つけられるのか……。
アッバス・キアロスタミ、アスガー・ファルハディなど、優れた映画監督を生んでいる現代のイラン映画界で新たに生まれた、個性的なサスペンス。タイムリミットまでに、主人公の刑務所長が消えた死刑囚を捜すというシンプルな筋立てのサスペンスだが、状況説明を最小限まで抑制し、国家と個人の良心の間に立たされた刑務所長の苦悩が独自の隠し味となっており、まるで社会派映画のような趣もある要注目作。監督は第27回東京国際映画祭で「メルボルン」が上映されたN・ジャウィディ。(WOWOW)