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「人情噺文七元結」舞踊「道行故郷の初雪」2020年2月歌舞伎座 「廓文章 吉田屋」昭和58 「廓文章 吉田屋」昭和62

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「人情噺文七元結」舞踊「道行故郷の初雪」2020年2月歌舞伎座 「廓文章 吉田屋」昭和58 「廓文章 吉田屋」昭和62

 

 テレビで「人情噺文七元結」舞踊「道行故郷の初雪」2020年2月歌舞伎座 「廓文章 吉田屋」昭和58年(十三代目 仁左衛門) 「廓文章 吉田屋」昭和62年(同)を見た。

 「人情噺文七元結」は菊五郎が得意とするところの江戸の粋が随所随所に表現され、小気味が良い。中村雀右衛門の言い回しの普段より長屋風の勢いで、見入ってしまう^^人情咄をじっくりと味合わせてくださり、楽しんで見ることができた。

 舞踊「道行故郷の初雪」は中村梅玉、片岡秀太郎。新口村の孫右衛門の家の前で、万歳がまったり、お二方の台詞があったり見応えのある舞台。秀太郎のまばゆいまでの美しさは、どう見ても十代の若き女。仕草や表情はどう見ても御年云々には見えず、若い可愛げのある女性である。途中もそうだが最後のキメの形の美しいことは、浮世絵に描かれた女性。芝居の筋書きを組んでの、片岡秀太郎の涙をのみ込んでの仕草や表情は、まさに迫真の演技であった。

 十三世仁左衛門はんの「廓文章 吉田屋」、夕霧は十四世仁左衛門(当時考夫)。懐かしや有難やのお舞台。現在の十四世の仁左衛門丈や藤十郎丈の「吉田屋」とはまた違い、それぞれの面白さがあるなと感じた。だから芝居は面白い。高校生の頃から歌舞伎を見始めたので、十三世仁左衛門はんのお舞台を見る機会にも恵まれていた。幸せな時代に、歌舞伎を見ることができたと思うが、後は後で若き役者が続いているのであろうから、自己満足に過ぎない。江戸時代から、立ち役がいないだのとこう言ったことはよく言われている。「今の若者は云々」もまた然り。今の若者もよく考え、行動している方も多い。時代は繰り返されている。

「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」十三世仁左衛門はんの一つ一つの決めのアクセントがすごい。手のアクセントや言い回しが癖になる。最後の、作り阿呆も魅力的。十四世も良いが、十三世も良い。見ることができて良かった。

 

 

2020年2月歌舞伎座の公演から、「人情噺文七元結」と舞踊「道行故郷の初雪」 出演は尾上菊五郎、中村梅玉、片岡秀太郎ほか。 【出演】尾上菊五郎,市川團蔵,中村雀右衛門,中村莟玉,寺嶋眞秀,中村時蔵,中村梅枝,片岡亀蔵,市川左團次,中村梅玉,尾上松緑,片岡秀太郎,清元延寿太夫,清元栄吉,十三世 片岡仁左衛門,十三世 片岡我童,十七世 市村羽左衛門,七世 尾上梅幸,二世 助高屋小伝次,【司会】中川緑, 「人情噺文七元結」
左官 長兵衛…尾上菊五郎、角海老手代 藤助…市川團蔵、長兵衛女房 お兼…中村雀右衛門、長兵衛娘 お久…中村莟玉、小じょく お豆…寺嶋眞秀、角海老女房 お駒…中村時蔵、和泉屋手代 文七…中村梅枝、家主 甚八…片岡亀蔵、和泉屋清兵衛…市川左團次、鳶頭 伊兵衛…中村梅玉
(1時間15分00秒)
~歌舞伎座~

「道行故郷の初雪」
万才 松太夫…尾上松緑、傾城 梅川…片岡秀太郎、浄瑠璃…清元延寿太夫、三味線…清元栄吉
(25分00秒)
~歌舞伎座~

「廓文章 吉田屋」
藤屋伊左衛門…十三世 片岡仁左衛門、扇屋 夕霧…十三世 片岡我童
(6分00秒)
~京都四條南座~

「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」
寺岡平右衛門…十七世 市村羽左衛門、お軽…七世 尾上梅幸、斧九太夫…二世 助高屋小伝次
(8分00秒)
~国立劇場~

映画『Level 16 服従の少女 レベル16』 2018 カナダ 監督:ダニシュカ・エスターハジー

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  映画『Level 16 服従の少女 レベル16』

 

原題/Level 16 制作年/2018 制作国/カナダ 内容時間(字幕版)/103分

 

 筋書きの意外な展開に引き込まれる。初めから最後まで目が離せない怖さと面白さ。ハラハラドキドキ、心理的に怖い映画。

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

監督 ダニシュカ・エスターハジー 製作 ジュディ・ホーム 製作 マイケル・マクナマラ 製作 ステファニー・シャペル 脚本 ダニシュカ・エスターハジー

 

 以下はwowow公式HP ▼

 服従・清潔・規律」をたたき込まれ、最終学年“レベル16”まで達した生徒は上流階級の里親に迎えられる……。衣食住すべてを管理された上に外界との接触を断たれ、太陽の光を浴びることすら許されない奇妙な寄宿学校で暮らす少女たちの運命を描いたスリラー。ミステリアスな物語と凝った設定に注目だ。「エブリデイ」のK・ダグラスがヒロインの少女役を熱演。共演はTVドラマ「リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班」のP・アウターブリッジとTVドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のS・カニング。

 身寄りのない少女だけが集められた寄宿学校で暮らすヴィヴィアン。16歳になった彼女は最終学年である“レベル16”に進級、近いうちにすばらしい里親に迎えられるはずだった。そんなある日、彼女は同級生のソフィアから、毎日与えられるビタミン剤を飲まないように忠告される。こっそり錠剤を吐き出した彼女は、その夜いつものように眠りに就けず、ソフィアとともに皆が寝静まった学校内を探検するのだが……。

僕、トリミングをしていただいたんだもん^^

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  ララミーさんちで、トリミングをしていただきました。

 優しいお姉ちゃまやお兄ちゃまにシャンプーしていただいたり、毛をとかしていただいたり。

 このお店なら、みんな優しいので安心安心^^

 帰りにはパパにドッグフードを買ってもらい、今回もルンルン気分のももちゃんでした^^

 

 LARAMIEのブログ(6月1日)で紹介していただきました。

 ありがとう、お姉ちゃま、お兄ちゃま

 

 

 

 

5歳になりました^^

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 僕、ももちゃん

 5歳になりました^^

 

 ここはとっても好きな場所

 なぜだろうなぜかしらん?!

 それは、秘密です。

 

 

恩頼堂文 庫旧蔵本 『仁勢物語』 「春日野の肴にぬきしかりけもの」 1  和泉書院影印業刊 65(第四期)

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 1 一丁裏〜二丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 右

1 一丁裏〜二丁表 

◯をかし男ほうかふりして奈良の京かすかの里に知

人よりて酒のみにいきけり、その里にいとなまくさき

魚はらかといふきけり、此男かふてみにけり、おもほし(ママ)

すけるきんちやくにいとはした銭もありける物を

ぬきて魚のあたひにやるその男そめのきる

物をなんきたりける

  春日野の肴にぬきしかりけもの


  酒のみたれハさむさしられす

となん又つききそみけり、酔とおもしろき事ともや

おもひけん

  道すからしとろもちすりあしもとハ

  みたれそめにしわれなら酒に

と云歌の心ハヘ也、むかし人ハかくいらちたるのみやう

をなんしける

 

1 一丁裏〜二丁表 

◯おかし男頬被りして奈良の京(都)、春日の里に知

人よりて酒飲みに行ききけり、その里にいと生臭き

魚 腹かと言う(を)聞けり、此男買うてみにけり、思おえ

ず蹴る巾着にいと はした銭(端金)も有りける物を

抜きて、魚の値(あたい)にやる その男、染めの着る

物をなん 着たりける

  春日野の肴に抜きし かり着物(かり衣)

  酒の乱れは 寒さ知られす

となん 又つきて飲みけり、酔とおもしろき事ともや

思いけん

  道すがら しどろ もちすり 足元は

  乱れ染めにし 我なら酒に

と云歌の心ばえ也、昔人は かく いらちたる飲みよう

をなん しける

 

『仁勢物語』

 仮名草子。

 2巻。

 作者未詳。

 寛永17年(1640)ごろ成立。

 伊勢物語をもじって、当時の世相・風俗を滑稽に描いた。

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊 

  春日野の肴にぬきしかりけもの

  酒のみたれハさむさしられす

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  かすが野の若紫のすり衣

  しのぶのみだれ限り知られず

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊

  道すからしとろもちすりあしもとハ

  みたれそめにしわれなら酒に

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  みちのくの忍(ぶ)もちずり誰(たれ)ゆへに

  みだれそめにし我ならなくに

 

 

恩頼堂文 庫旧蔵本  『仁勢物語』 2 「おきもせずねもせてよるも又ひるも」 二丁表 和泉書院影印業刊

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 2 二丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 左

2 二丁表 

◯をかし男有けり、ならの京ハはなれ、此京はまた宿

もさたまらさりける時に、西の京にて女をもち

けり、其女 よ人 にハをとれりける、その人かたちよりは

心なん こはかりける人のやうにもあらさりけらし

それをかの男うち物語いかゞ思ひけん、時は弥生の

ついたち雨しよほふるによめる

  おきもせずねもせてよるも又ひるも

  めうなかほとてなかめくらしつ

 

2 二丁表

◯おかし男有けり、奈良の京(都)は離れ、此京(都)はまた宿

も定まらざりける時に、西の京(都)にて女を持ち

けり、其女 世人 にはを取れりける、その人 形よりは

心なん こ計りける人の様にもあ有らざりけらし、

それをかの男、うち物語 如何 思ひけん、時は弥生の

ついたち(朔日)雨 しょぼ降るに詠める

  起きもせず 寝もせで 夜も又昼も

  妙な顔とて 眺め暮らしつ

 

『仁勢物語』

 仮名草子。

 2巻。

 作者未詳。

 寛永17年(1640)ごろ成立。

 伊勢物語をもじって、当時の世相・風俗を滑稽に描いた。

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊  

  おきもせずねもせてよるも又ひるも

  めうなかほとてなかめくらしつ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  起きもせず 寝もせで 夜をあかしては

  春の顔とて 眺め暮らしつ

 

 

6月初旬、菖蒲園が満開でした。

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 6月初旬、菖蒲園が満開でした。

 

 

 奈良県 馬見丘陵公園

 

紫陽花の色づきが少し濃くなってきました。

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 紫陽花の色づきが少し濃くなってきました。

 

 時々ふたりで、此のテーブルでお茶やお菓子をいただいています。

 静かな時が流れます。

 


恩頼堂文  庫旧蔵本 『仁勢物語』 3「おしやるならハむしろのうへにねもしなん」 二丁表 二丁裏 和泉書院影印業刊

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 3 二丁表 二丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 左

3 二丁表 二丁裏

◯をかし男有けり、秘蔵しける女のもゝに備前瘡と

いふものをやみて

  おしやるならハむしろのうへにねもしなん

  備前瘡にハ蓋をしつゝも

二てうの薄緑のまたいてこで、たゝみやにをきける

時の事也

 

3 二丁表 二丁裏

◯おかし男有けり、秘蔵しける女の股(もも)に備前瘡(びぜんがさ)と

云う物を病みて

  おじゃるならば 筵(むしろ)の上に寝もしなん

  備前瘡(びぜんがさ)には 蓋をしつつも

二畳の薄緑(うすべり)のまだ 出で来で、畳屋にを聞ける

時の事也

 

秘蔵しける  岩波古典文学大系

 大切にしている

備前瘡(びぜんがさ)  岩波古典文学大系

 疥癬虫の規制によって起こる伝染性皮膚炎。下腹、股部に生じ、かゆい。

おじゃるなら  岩波古典文学大系

 おいでになるなら

二畳  岩波古典文学大系

 畳二枚分の広さ

『伊勢物語』では、二畳の妃

薄緑(うすべり)  岩波古典文学大系

 茣蓙(ござ)に縁をつけた薄い引き物

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊  

  おしやるならハむしろのうへにねもしなん

  備前瘡にハ蓋をしつゝも

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  思ひあらば 葎(むぐら)の宿に寝のしなん

  ひじきものには 袖をしつゝも

 

葎(むぐら)  大辞林

 広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂み。カナムグラ、ヤエムグラなど。もぐら。

 季 夏「山賤(やまがつ)のおとがひ閉る―かな/芭蕉」

 

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 4「つらやあらぬ 鼻やむかしの鼻ならぬ 吾身ひとつハもとの身にして」 二丁裏 三丁表

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 4 二丁裏 三丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 

左右

4 二丁裏 三丁表

◯をかし東の五條に扇子屋のかゝわつらふなりけり、西

の洞院にくすし有けり、それハ本堂にはあらて

針に心ふかゝりけるゆへ、行とふらひけるを、む月

の十日ハかりの程に、ほかと腫にけり、腫所ハ聞けと

人の見るへき所にもあらさりけれハ猶うしと

おもひつるなん有ける、又の年の む月にハ目と鼻と

の間に出て腫て立てみゐてみゝれど、去年に

にるへくもあらす、打笑て肋(あハら)骨もいたきに、つらのゆ

かむまて笑て去年を思出てよめる

  つらやあらぬ 鼻やむかしの鼻ならぬ

  吾身ひとつハもとの身にして

とよみて、夜のほの/″\と明るに、なく/\おきにけり

 

4 二丁裏 三丁表

◯おかし 東の五條に扇子屋のかか 患うなりけり、西

洞院(にしのとういん)に医師(くすし)有けり、それは本堂には有りて(あらて)

針に心深かりける故(ゆえ)、行き弔いけるを、睦月

の十日ばかりの程に、他と腫れにけり、腫れ所は聞けと

人の見るべき所にも有らざりければ猶(なお)憂しと

思いつるなん有ける、又の年の 睦月には、目と鼻と

の間に出て腫れて、立てみ居てみ、見れど、去年(こぞ)に

似るべくも有らず、打ち笑いて肋(あばら)骨も痛きに、面(つら)のゆ

かんまで笑いて、去年(こぞ)を思い出して詠める

  面(つら)やあらぬ 鼻や昔の鼻ならぬ

  吾身(わがみ)ひとつはもとの身にして

と詠みて、夜のほのぼのと明(あく)るに、泣く泣く起きにけり

 

あらて

 有りて

む月  岩波古典文学大系

 睦月(陰暦正月。)

うし

 憂し

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  つらやあらぬ 鼻やむかしの鼻ならぬ

  吾身ひとつハもとの身にして

 とよみて、夜のほの/″\と明るに、なく/\おきにけり

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  月やあらぬ 春や昔の春ならぬ

  わが身ひとつはもとの身にして

 とよみて、夜のほの/″\と明(あく)るに、泣く/\帰りけり

  

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 5 「ひとつふたつ わか手なをらぬものならハ よひ/\ごをハ うちもしなゝむ」 三丁表

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 5 三丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 

 

5 三丁表

◯をかし男有けり、名人の碁うちへ石なをされに

いきけり、大身なる所なれハ、たひ/\も えうたて、藁(ワラ)

苞(ツト)なとに文やり、朔日節供にかよひけり、人より下手

にもあらぬとまけ 度かさなりけれハ、あるし 其

あい手に夜ことに上手をつけてうたせけれハ、うてと

えかたて手もなをらさりけり、さて、詠める

  ひとつふたつ わか手なをらぬものならハ

  よひ/\ごをハ うちもしなゝむ

 

5 三丁表

◯おかし男有けり、名人の碁打ちへ 石直されに

行きけり、大身なる所なれば、度々も 得 打たで、藁苞(ワラヅト)

等に文やり、朔日節供に通いけり、人より下手

にも有らぬと負け、度重なりければ、主人(あるじ)其

相手に夜毎に上手を付けて打たせければ、「打て」と

得勝たて、手も尚更去りけり、さて、詠める

  ひとつふたつ 我が手 直らぬものならば

  宵々 碁をば 打ちも死ななん

 

藁苞(ワラヅト)岩波古典文学大系

 藁で包んだ土産物

うちもしなゝむ

 打ちも死ななん

 うちも し(する)ななん 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  ひとつふたつ わか手なをらぬものならハ

  よひ/\ごをハ うちもしなゝむ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  人しれぬ わが通ひ路の関守は

  よひ/\ごとにうちも寝ななん

  

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 6 「をのこか何そと 人のとひしとき 鬼とこたへてきりなましものを」三丁裏 四丁表

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 富田高至 編者

 

恩頼堂文 

庫旧蔵本  『仁勢物語』 6 三丁裏 四丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 

 

6 三丁裏 四丁表

三丁裏

◯をかし男有けり、女の子にてうましかりけるを、腰を

とらへていたきわたりけるを からうして うませて

いとくらきに、あくた紙子のやふれなとしきて、草

の上にをきたりける子を、「かれは男か女子」かとおとこ

にとひける、後の物をそく、夜もフケにけれハ

鬼子ともしらす、髪さへいといみしうくろく、額会(アタマ)

もいたうふりまハりけれハ、あバらなるくらがりに

女をハ奥にをし入て、男湯をわかひてあびせ

をり、はや夜も明ぬに、この子おほきになりて鬼

子、母を一口にくひてけり、「あ、いたや」といひけれと、鐘なる

四丁表

さハきに え きかさりけり、漸ゝ夜も明行に見れハ、生(ウミ)し

女も子もなし、足すりをしてなけど かひなし

  をのこか何そと 人のとひしとき

  鬼とこたへてきりなましものを

これハ二條のもとり橋のもとに、つかまきやにてい

たりけるを、刀の柄糸・目貫なとぬすまれて進追て

出たりけるを、堀川の程にて 太郎左衛門 すみついて

いふ大工、またくらきに出ける、いみしう追人ある

を見つけて、とめてとり返してけり、その夜

鬼子をは うみける

 

6 三丁裏 四丁表

三丁裏

◯おかし男有けり、女の子にて生ましかりけるを、腰を

捉えて行き渡けるを かろうじて生ませて

いと暗きに、芥紙子のやぶれ等敷きて、草

の上にを来たりける子を、「彼は男か女子」かと男

に問いける、後の物をそく、夜も更けにければ

鬼子とも知らず、髪さえいと いみじう 黒く、頭(額会 アタマ)

もいとう振り周りければ、あばらなる暗がりに

女をば奥に押し入て、男湯を沸かいて浴びせ

おり、はや夜も明けぬに、この子 大きに成りて、鬼

子、母を一口に喰いてけり、「あ、痛や」と言いけれど、鐘なる

四丁表

騒ぎに 得 聞かさりけり、漸々(ようよう)夜も明け行くに見れば、生(ウミ)し

女も子も無し、足摺をしてなけど 、甲斐なし

  おのこか何ぞと 人のと 等しき

  鬼と答えてきり なまし ものを

これは二條の戻り橋の元に、柄巻屋にて至

りけるを、刀の柄糸・目貫なと盗まれて進追て

出たりけるを、堀川の程にて 太郎左衛門 住みついて

言う大工、また暗きに出ける、いみじう追人ある

を見つけて、止めて取り返してけり、その夜

鬼子をは 生みける

 

額会(アタマ  頭)  額会の額?

 元気が余って、頭をひどく回したので

芥紙子のやぶれ

 産後に出る胎盤、臍帯など

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  をのこか何そと 人のとひしとき

  鬼とこたへてきりなましものを

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  白玉かなにとぞと人の 問ひし時

  露と答へて消えなましものを

  

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 7 「いとゞしく すきぬる貝のこひしきも うら山しくも かへる人かな」四丁表 五丁裏

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 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 7 四丁表 五丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 

 

7 四丁表 五丁裏

四丁表

◯をかし男有けり、京にありわびて東に行きけるに

伊勢、尾張に鮑・蛤の海つらにあるを人のいとおほ

五丁裏

くかひけるをみて

  いとゞしく すきぬる貝のこひしきも

  うら山しくも かへる人かな

となん、よめける

 

7 四丁表 五丁裏

◯おかし男有けり、京に在りわびて 東に行きけるに

伊勢、尾張に鮑・蛤の海面にあ有るを 人の愛おしく

買いけるを見て

  いとどしく 好きぬる貝の恋しきも

  羨ましくも 買える人かな

となん、詠めける

 

いとゞしく 

 いとど 副詞  古語辞典

 1ますます。いよいよ。いっそう。 出典更級日記 かどで

 2そのうえさらに。 出典大鏡 序

うら山しく 当て字

 羨ましい

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  いとゞしく すきぬる貝のこひしきも

  うら山しくも かへる人かな

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  いとゞしく 過ぎゆく方(かた)の恋しきに

  うら山しくも かへる浪(なみ)かな

  

映画『東京喰種 トーキョーグール S』

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  映画『東京喰種 トーキョーグール』

 

 映画館でも見た映画『東京喰種 トーキョーグール』を今一度見る。

 松田翔太のなりきり演技に、見とれてしまった。

 前回見たときよりも、面白く感じた。

 

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 以下は、wowow公式HP ▼

窪田正孝が運命のダークヒーローを演じるバトルホラーアクション第2作。美食家(グルメ)と呼ばれる最強の喰種(グール)が出現。愛する者を守るための戦いが再び始まる。

石田スイの人気漫画を実写映画化した「東京喰種 トーキョーグール」の続編で、新鋭の川崎拓也と平牧和彦が共同で監督。窪田が演じる半喰種の金木(カネキ)が凶悪な喰種と戦う姿をハリウッド映画ばりのスタイリッシュな演出で見せたのが見もの。この続編は、松田翔太が演じる美食家と呼ばれる月山と、金木の激闘を描写。作品の3分の1を占める教会でのバトルは、山本舞香が演じる董香を交え、ワイヤーアクションを駆使した激しい攻防が展開。狂気をはらんだ月山と傷つきながらも立ち向かう金木の戦いは迫力満点だ。

 

 

金木研(カネキ) 窪田正孝 月山習 松田翔太 霧嶋董香(トーカ) 山本舞香 亜門鋼太朗 鈴木伸之 永近英良(ヒデ) 小笠原海 西野貴未 木竜麻生 西尾錦(ニシキ) 白石隼也 小坂依子 森七菜 芳村 村井國夫

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 8「しらかなる あたまのはちに たつ煙 不動と人のみやハとかめぬ」 四丁裏

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 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 8 四丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

8 五丁裏

四丁裏

◯をかし山伏あり、京や住ううかりけん、東のかたに行て

旦那もとむとて、かちにて行けれハ、汗もなかれ

けり、しらかなるあたまのはちに、いげのたちけれは、

  しらかなる あたまのはちに たつ煙

  不動と人のみやハとかめぬ

 

四丁裏

◯おかし山伏あり、京や 住まう うかりけん、東の方(かた)に行きて、

旦那 求むとて、徒歩(かち)にて行ければ、汗もなかれ

けり、白髪なる頭の鉢に、湯気(いげ)の立ちけれは、

  白髪なる 頭の鉢に 立つ煙

  不動と人の 見やは咎めぬ

 

湯気(いげ)

 ゆげに同じ

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  しらかなる あたまのはちに たつ煙

  不動と人のみやハとかめぬ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  信濃なる 浅間の嶽にたつ煙 をちこち人の 見やはやがめぬ

  


恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 9【伊勢物語 かきつばた】「かちみちの きのふもけふも すあしたれは はらりきれぬる たひをしぞおもふ」 四丁裏〜六丁表

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 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 9 四丁裏 五丁表 五丁裏 六丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

8 五丁裏

左右

四丁裏 五丁表 

◯をかし男有けり、その男 身をえうなき物に思なし

て、「京にハあらし、あつまの方に住へき」とて、行けり、

つれとする人ひとりふたり行けり、道しれる

人もなくて、とうて行けり、三河の國岡崎と云所に

いたりぬ、そこを岡崎とハ、茶うりあるによりてなん

岡崎とはいひける、其やとの家に立よりて旅籠(ハタコ)

めしくひけり、その棚に 柿つへた いとおほく有けり 、それ

を見てつれ人「かきつへた いふ五もしを句のかみ

にすへて、旅の心をよめ」といひけれハ、よめる

  かちみちの きのふもけふも すあしたれは

  はらりきれぬる たひをしぞおもふ

とよめりけれは、皆 人わらひにけり、行/\て駿河

國宇津の山に至りて 吾がのほらんとする道ハ

いとくらふたかきに、つた・かえでハしけり、物心ほそく

ひたるきめをみるとおもふに素行物あひたり

左右

五丁裏 六丁表

「かゝる道はいかてかいます」といふをみれハ知人なり

京にその人のもとにてことつてす

  するかなる宇津の山への十團子

  残りなけれハ かはぬ也けり

富士の山をみれは、さ月のつこもりに雪ありて

めしににたり

  時しらぬ 富士八根ほとの いひもがな

  かのこかたひら かへてくふへき

その山を物にたとへハ冷飯をかさねあけたらん

やうにて、なりはすり鉢のしりのやうになん有ける

猶行/\て、武蔵の國と下総國との事におほき

なる河あり、それを角田川といふ、その河のほと

りに、むれいて思やれハ、「かきりなく ひたるくもある

かな」とわひあへるに、渡守、「はや舟にのれ、日も暮

ぬ」と云さる、折しもしろき顔に、帯と小袖とあるき

舟の上にあそひて、いひをくふ 渡し守にとへハ、「これ

なん、みやこ人」といふを聞きて

  なめしあらハ いざ ちと くハん 都人

  吾おもふほと ありやなしやと

と詠めりけれハ、舟こぞりてわらいにける

 

 

四丁裏 五丁表 

◯おかし男有けり、その男 身を要なき物に思なし

て、「京にはあらじ、東の方に住べき」とて、行けり、

連れとする人ひとりふたり行けり、道知れる

人も無くて、問うて行けり、三河の國 岡崎と云う所に

至りぬ、そこを岡崎とは、茶売り有るによりてなん

岡崎とは言いける、其や どの家に立ちよりて旅籠(ハタゴ)

飯喰ひけり、その棚に 柿つへた いと多く有けり 、それ

を見て連れ人「かきつへた いう五文字を句の上

に据えて、旅の心を詠め」と言いければ、詠める

  徒歩道(かちみち)の 昨日も今日も 素足たれば

  はらり切れぬる 旅をしぞ思う

と詠めりければ、皆 人笑いにけり、行き行きて駿河

國宇津の山に至りて 吾(わ)が登らんとする道は

いと暗く 高きに、蔦(つた)・楓(かえで)は茂り、物心細く

ひだるき目を見ると思うに、素行物逢至り

五丁裏 六丁表

「かかる道はいかでかいます」と言うを見れば知人也

京にその人の元にて、言伝(ことづて)す

  駿河なる宇津の山辺の十團子

  残り無ければ 買はぬ也けり

富士の山を見れは、皐月の晦(つごもり)に雪ありて

飯(めし)に似たり

  時知らぬ 富士八根程の 言いもがな

  鹿の子 帷子 変えて食うべき

その山を物に例えば、冷飯を重ね あけたらん

様(よう)にて、形(なり)は摺り鉢の尻の様になん 有ける

猶 行き行きて、武蔵の國と下総國との事に大き

なる河あり、それを角田川と云う、その河のほと

りに、群いて思やれハ、「限りなく、ひだるいくもある

かな」とわい合えるに、渡し守、「早、舟に乗れ、日も暮

ぬ」と云いざる、折し 白き顔に、帯と小袖と歩き

舟の上に遊びて、飯(いい)をく食う渡し守に問えば、「これ

なん、都人」と言うを聞きて

  菜飯あらば いざ ちと 食わん 都人

  吾思うほど 有りや無しやと

と詠めりければ、舟 こぞりて笑いにける

 

 

かきつへた(柿の蔕)

宇津の山へ(宇津の山辺) 

十團子(とうだんご)

 茶店に売っていた名物団子

さ月(皐月) 

下総(しもつふさ)

都人

 渡し守の言葉で、謡曲『隅田川』を思い浮かべる。

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  かちみちの きのふもけふも すあしたれは

  はらりきれぬる たひをしぞおもふ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  信濃なる 浅間の嶽にたつ煙 

  をちこち人の 見やはやがめぬ

『仁伊物語』岩波古典文学大系90 より写す

  から衣 きつつなれにしつましあれば

  はる/″\きぬる 旅をしぞ思ふ

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  するかなる 宇津の山への十團子

  残りなけれハ かはぬ也けり

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  から衣 きつつなれにしつましあれば

  はる/″\きぬる 旅をしぞ思ふ

『仁伊物語』岩波古典文学大系90 より写す

  するかなる 宇津の山への十團子

  銭がなければ 買はぬなりけり

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊

  なめしあらハ いざ ちと くハん 都人

  吾おもふほと ありやなしやと

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  名にし負はば いざこととはんむ宮こ鳥

  わが思ふ人 ありやなしやと

『仁伊物語』岩波古典文学大系90 より写す

  菜飯あらば いざちと食わん都人

  我が思うほどに 有りや無しやと

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 10 「みよし野の たのも年貢をこはるゝに 君かかりたる かねかへせかし」六丁表 六丁裏

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 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 10 六丁表 六丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

 

六丁表 

◯をかし男 武蔵の國まてまとひありきけり、さて

其國にあらす女をよやハひけり、父ハ「また うど(人)にあハせん」

といひけるを、母なんあたまものに心つけたりける

父ハまたうど(人)にて母なん たて腹也ける、さてなん

あたまものと思いける、此むすこ、金をかりてをこせ

さりけり、すむ所なん、入間の郡、みよしのゝ里也ける

  みよし野の たのも年貢をこはるゝに

  君かかりたる かねかへせかし

むこ かねかへし

  わかかたに くるといふなるみよし野の

  たのもしかねを ついとりかへす

となん、人の国にても なを 借残ハやまたりける

 

六丁裏 

◯おかし男 武蔵の国にて惑いよりける、さて、

其国に在る女を夜這いける、父は又うど(人)に会わせん

と言いけるを、母なん頭ものに心付けたりける、

父は又うど(人)にて母なん、立て腹也ける、さてなん

頭ものと思いける、此息子、金(かね)をかりてをと起こせ

さりけり、住むところなん、入間(いるま)の郡(こおり)、三吉野の

  三吉野の 田面(たのも)年貢を乞はるるに

  君が借りたる 金(かね)返せかし

婿 金(かね)返えし

  我が方(かた)に 来ると云うなる三吉野の

  頼もし金(かね)を つい取り返えす

となん、人の国にても 名を 借残はやまたりける

 

うど(人)

立て腹(腹をたてる)

たのも年貢(田面年貢)

 領主から領民の田地に対する租税

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  みよし野の たのも年貢をこはるゝに

  君かかりたる かねかへせかし

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  みよし野の 頼むの雁もひたぶるに

  君が方にぞ よるとなくなる

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  わかかたに くるといふなるみよし野の

  たのもしかねを ついとりかへす

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  わが方に よると鳴くなるみよし野の

  たのむの雁を いつか忘れん 

 

「七難即減」  信貴山 朝護孫子寺にて

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 原付バイクで、信貴山 朝護孫子寺に行く。

 上り坂、一番勾配がキツイところでは、25キロしか出ない。

 車は少ない。まして、バイクなどは一台も見かけない。

 時々車が追いつくが、即座に左折ランプを出して、左脇に身を寄せ道を譲る。

 マイペースで、のんびりと登りを楽しみたい。

 

 朝護孫子寺に着き、歩きもマイペースで楽しむ。

 自由とは、最上のスパイス也。

 

 少し進むと、石の鳥居があった。 

 目をこらすと、鳥居の右側足元には「七難即減」の文字。

 

 目をこらしても逆光で読むことができない。

 フォトショで加工をすると、文字を読むことができた。

 

「七難即減」

 これはしたり。

 コロナが収束しない今、「七難即減」と云う言葉は喜ばしい。

 ありがたく 心に刻み、先に進む。

 マスクが顔の湿度を上げ、信貴山を歩くにも一苦労だが、

 俄か修行僧になった気分で、朝護孫子寺を見て回った。

 

 空が、青い。

 緑が元気だ。

 ぶらりと歩き、良い空気を吸い、元気を頂いた。

 

「七難即減」

 良い言葉である^^

 

 

 

七難即減(しちなんそくめつ)  国語大辞典

 七難がただちに滅び、福がもたらされること。下に「七福即生」と続けて用いられる。

七難  国語大辞典

 1 仏語。火難・水難など7種類の災難。内容は経典により異なる。七苦。

 2 いろいろな難点。多くの欠点。「色の白いは七難隠す」

 

以下は、七福神様の家より▼

「七難即滅 七副即生」は、仁王経に説かれている経文で、「あまたの災難はたちまち消滅し、多くの福徳に転ずる」 という転禍為福の考えから七福神への信仰が生まれたのです。
即ち、世の中の七つの大難はたちどころに消滅し、七つの福が生まれるということ。
つまり「難を滅ぼし福を呼ぶ」という意味です。

七難とは
 太陽の異変、星の異変、風害、水害、火災、旱害、盗難

七福とは?
 寿命、有福、人望、清簾、威光、愛敬、大量

 

BUNGY 開運バンジー  奈良県生駒郡三郷町信貴山西 大門池

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 BUNGY 開運バンジー

 

 お正月のこと。

 信貴山 朝護孫子寺近くの大門池にかかる橋に、バンジー台が設置されていた。

 

 

 

 そして今回橋を渡ると、まさにこれからバンジー ジャンプしようとされる二十代の女性が…。

 女性は、スタッフたちに支えられ、

「大丈夫ですよ。」

と勇気付けられ、かんねんしたように、

「じゃ、行きま〜す。」

と言って、飛び込まれた。

 

 ひゅーん

 

 ギャラリーのクールビズ姿のサラリーマン 三人もニコリ

 私も、ニコリ

 挑戦された女性も清々しい顔をされていた。

 

 私ももう少し若ければ…あはは^^

 怖がりの私にはムリムリ とも思いつつ、良い時間を過ごさせて頂いた。

 

 

 

 

636-0832

奈良県生駒郡三郷町信貴山西1190-20

30メートル     |      ¥10、000

2020年1月1日より、ジャンプ料金を改定させていただきます。
ジャンプ料金にGoproレンタルとデータが含まれます。

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 11 「たゝくなよ 程は雲井になる神も 太鼓の皮のうちやふるまて」 六丁裏

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 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 11 六丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

六丁裏 

◯をかし男神なりのなりけれハ、友達のみちにて

落ちけれは、よみける

  たゝくなよ 程は雲井になる神も

  太鼓の皮のうちやふるまて

 

六丁裏 

◯おかし男、雷の鳴りければ、友達の道にて

落ちければ、詠みける

  叩くなよ 程は雲井に鳴る神も

  太鼓の皮の うち破るまで

 

なる神

 鳴神

叩くなよ→打ち破る

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  たゝくなよ 程は雲井になる神も

  太鼓の皮のうちやふるまて

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  忘るなよ ほどは雲ゐになりぬとも

  空ゆく月の めぐり逢うまで

 

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