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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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乱鳥徒然  満足の四日間を過ごすことができました。

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 写真は能楽『船弁慶』





 この四日間
 子供が帰っていました。

 映画に行ったり、食事をご馳走してもらったり、
 お気に入りのユーチューブを教えてもらったり、
 細々とした手続きを手伝ってもらったり、
 充実の時間を過ごすことができました^^

 満足の四日間を過ごすことができました。

映画『Maleficent: Mistress of Evil マレフィセント2』3,5★ 監督:ヨアヒム・ローニング アンジェリーナ・ジョリー エル・ファニング

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 写真は、イラン アーブギーネ博物館にて



   映画『Maleficent: Mistress of Evil マレフィセント2』3,5★ 監督:ヨアヒム・ローニング アンジェリーナ・ジョリー エル・ファニング



 映画『マレフィセント2』を見たよ。
 音楽が美しく、江尾像も楽しかったよ。
 
 前回の続きなんだけど、独立して見ても楽しめる内容。
 英語が基本的で、聞き取りやすかったよ。

 言い回しが面白く、所々、
「ふふっ。」
って笑える楽しい表現が多くちりばめられていたよ。

 アンジェリーナ・ジョリーが美しい。
 特に特に傷ついた後のブルーグレーの枯れた幹のアーチの中での彼女の美しさは息をのむほどだったよ。

 最後の話の展開も寓話性にたけってお李、満足のいく内容だったよ。

 この映画は三人で行ったのだけど、席は夫と二人近くに座ったよ。

 
 楽しい時間を過ごすことができた映画だったよ^^



 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 
 

マレフィセント2
Maleficent: Mistress of Evil
監督 ヨアヒム・ローニング
脚本 リンダ・ウールヴァートン
ミカ・フィッツァーマン=ブルー
ノア・ハープスター

出演者
アンジェリーナ・ジョリー
エル・ファニング
キウェテル・イジョフォー
サム・ライリー
エド・スクライン
ハリス・ディキンソン
イメルダ・スタウントン
ジュノー・テンプル
レスリー・マンヴィル
ミシェル・ファイファー

音楽 ジェフ・ザネリ
撮影 ヘンリー・ブラハム
編集
ローラ・ジェニングズ
クレイグ・ウッド
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2019年10月18日
上映時間 118分[3

前作 マレフィセント

乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 18  相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした!!!

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 写真は奈良県、大神神社(三輪神社)にて





 
 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 18  やはり相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした!!!
 

 
 大手の会社でのこと。
「折り返し電話します。」
と言うが、待てど暮らせど電話がかかってこない。
 翌日になって、
「昨日、問い合わされていましたので(この時点で言葉遣いがおかしい)、折り返しお電話いたしました。」

 なぬ?
「電話いたしました。」でしょうが。いや、それ以前に、以前に、翌日になって、「折り返し」と言う、その言葉、完全に違いますから!
と内心、電話口の相手を叱る。

 こういった例は例外と言えるほど滑稽な話だが、その実、結構多い。
 昨今、三時間後五時間後に連絡し直すと言う内容を「折り返し」等い輩は後を絶たない。

 今では、
『私が属していた企業が厳しかったのかしらん?』
と疑いたくなるほど、「折り返し」の時間感覚がルーズである。
 私が勤めていた会社では、『「折り返し電話します」は十分以内に電話を掛け直すこと。らちが開かない場合は、電話をかけ、その旨を伝えること。』と言うお達しがあった。

 翌日の電話で
「折り返しを電話いたしました。」
と言い放ったのは、関西でも大手の会社。
 今時はこのような言葉遣いがなされているのかと思い、子供や友人にとうと
「普通は十分以内でしょう。」
っと同意見。

 まだ疑問を感じネットで調べてみると、「五分以内」(ウィキペディア)とあった。

 やはり相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした!!!

 


 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3  丈(じょう )と 丈(たけ)
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7  「文化功労者」と「文化勲章」 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10  弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11  東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12  一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 13 「全集とは」                       
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 15 「Pythagoras ピタゴラス(ピュタゴラス)」 「万物は数なり」について
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 16  「Dennis Vincent Brutus ブルータス」について
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 17  風流踊(ふりゅうおどり)または風流(ふりゅう)
 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 18  相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした。

山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

 

 ゑん二郎女郎かいに
 てゝもうちへ
 かへりてゆき
 もちを
 やくものが
 なけれバ
 はり合が
 ないと
 きも入
 をたのミ
 やきもち
 さはよく
 やけば
 きりやうハ
 のぞまぬと
 いふちうもん
 にて四十ちがい
 女をしたたか
 金二百両にて
 めかけに
 かゝゑる

     
   しやう
    べん
    ぐミなどと
    いふところハ
    ごめん
      だよ


  きよねんのはる
  なかずてかつたぢごくでハ
         ねへかしらん


[小便天用(?) 花山書] (張り紙)

   
       わたしをおかしく
       なされましても
       大かた女郎かいや
       いろごとで
        わたしニ
         おかまいハ
        なされます
         まいと
          もふすこし
         てミせに
          やき
           かける


 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12


 上  

 

  

  

  

  

  


 中

 

 

 

 

 

 




 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

 
 一ウ

 ゑん二郎もとより
 うわきもの
 なれバ
 ふか川
 しな川
 新しゆくハ
 いふニ
 およハず
 はし/″\
 まで
 かつて   ミたれども
 うきな    ほどてのある女郎ハないと
 おもいし    がひとと振りでハおもしろからず
                       と
          いつてハむかうがふせうちゆへ
         わるゐしあんが名あてにてうきなを
          あけづめにじぶんハしんぞうかいにて
           あいおもいれかねをつかつて
           此ふじゆなところが
             につぽんだとうれしかりけり




[  定
  火之用心
 一居続御客不仕候
 一表二階ヨリ往来ニ芥捨不可 以上
     月 日          ]        (張り紙)




 新しゆく =新宿

 およハず =及ばず

[  定     
  火之用心
 一居続御客不仕候
 一表二階ヨリ往来ニ芥捨不可 以上
     月 日          ] =
     [  さだめ     
       火の用心
      ひとつ 居続御客つかまつらず候
      ひとつ 表二階より往来にごみを捨てるべからず 以上
             月 日               ]




 
  二オ

 おれ
   が
 やくも
 つらい
 やくだ
 ざし
  きの
 うちハ 
 大じん
   て
 とこが
 おさ
  まると
 まきへの
 たばて
 ぶんと
 おれ
 ばかり
 これも
 とせい
 だと
 おもへバ
 はらも
 たゝぬが
 みつぶとん
 にしぎのよぎでねるだけ   ぢにならねへ



    てまへがおれがとこへくるとあつ。ちらの大じんが
     やけをおこしてやりてやまわしをよんでこゞとを
     いふうちのこころもちのよさハどうやすく
     ふんでも五六百両がものハあるのさ



         ほんニ
         ぬしハ
         すい
         くやう
         な
         ひと
          で

           ござ
            りんす



  
 あつ。ちらの大じんが =あっつらの大臣)あちらのお金持ちの客)  



 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
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 中

 

 

 

 

 

 




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 二ウ

 ゑん二郎ハいへざくらをおもひいだし
 かへるさつけるいぬざくら
 くぜつのつぼミ
 ほころびし
 そでをかぶろがちからぐさ
 ひかれてゆくや
 うしろがミ
 こゝろつよくも
 きりがやつといふ
 もんくより
 ほかのきやく人の
 つかまるをうらやま
 しきことニおもひ
 何の事もないに
 しんぞうやかぶろを
 たのミこつちから
 大門につけてゐて
 つらまり はおり
 ぐらいハひつさせても
 だいじないといふ
 やくそくにて
 ひきづられて
 ゆく


       しんぞう
       かぶろい
       人形
       を
        もらふ
       やく
         そく
         にて
      むだをいゝ/\
       ひき
        ずつ
          て
         ゆく
       

   これさまァ
  はなして くれろ
 こうひきづられて行所ハ
     とんだぐわいぶんがいく
 
 
 
  三オ


 ゑん二郎五六日
 ぶりにてうちへ
 かゑりけれバ
 まちもうけたる
 めかけこゝぞ
 ほうとうの
 しところとかねて
 ふくしておゐた
 ぞんぶんを
 やきかける


 ほんニおとこといふ
 ものハなぜ
 そんなに
 きづよい
 もんだねへ
 それほどニ
 ほれ
 られる
 がいや
 なら
 そん
 な
  いゝ
 おと
  こ
   に


   うまれつかねへが
    いゝのさまた
    女郎も女郎だ
     人の大じの
 

       おとこを
       とめて
       おき
       くさつて


        又
      おまへ
       さん
        も
      おまへ
       さん
        だ
     あい
      そう
      なすつ
      たが
      いゝの
       さと
       まず
       こゝ
       ぎり
        ニ
     しやせう


   この
    あとハ
      ハま
        と
         しま
        ちりが
        きてのことさ


      はずかしいこつたがうまれてからはじめて
       やきもちをやかれてミるどうもいへねへこゝろ
                           もちだ


           もちつとやひて
           くれたらてめへ
           がねだつた八丈
           としまちりめん
           をうつて
               やらう



[き
 しやう
 さ
  し]     (女郎部屋の壁にかけられた起請文さし)




 
                                                      

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 三ウ

 ゑん
 二郎
  ハ
 やく
 しや
 女郎
 な
 ど
 の
 こゝ
 ろ
 い
 き
 に
 て


 ゑ 
 かう
 いん どうりやうの
 かい てうへちゃ
 ちんをほうのう
 せんとおもひ
 うきなとてまへの
 もんをひよくもんニ
 つけさせるちうもん
 にてきたりきの介

四オ
 うけあいてたまちの
 てうちんやへ
 あつらへける
 中やへは
 ちょうづ
 手ぬぐい
 を
 あつらへ
 これも
 ひよく
 もん
 にて
 しよ/\
 のはやり
 がミへ
 ずい
 ぶん
 めニたつやう
 ほうのうするこれも
 よつぽどのいたこと也
 もちろん何のぐわんも
 なけれども このようニ 奉納ものハ
 なるほど うわきなさたなり


 三ウ
     とんだいそいそぐね、ほねハ
     しげほねニしてわかく
     ほんぬりニしんちうの
     かなもの、いくらかゝつて


        も
        いゝ
        から
        ずい
        ぶん
        りつ
        ぱに
        して
        への


 ゑかういん どうりやう =回向院 どうりょう(神奈川県の道了尊)
           道了=道了尊の天狗伝説が息づく大自然の禅寺 神奈川県【大雄山最乗寺】

 かい てうへちゃちんをほうのう =開帳へ提灯を奉納

 うきなとてまへのもんをひよくもん =浮名の紋を比翼紋 
               比翼紋=相愛の男女がそれぞれの紋所を組み合わせた紋。二つ紋。
                比翼=比翼仕立のこと。
                   和服の襲物 (かさねもの) の仕立て方の一種。
                   表に見える部分 (袖口,襟,裾回し) だけを重ね着に見えるように,別布で上着につけて仕立てる方法。
                   人形仕立ともいう。
                   洋服の前打合せの仕立て方の一種。
                   上前の端を2重につくり,その間にボタンを通して留めるため,表からボタンが見えないようになっている。
                   一般にオーバーコートやレインコート,マント,ジャケットなどに用いる。

 てうちんや =提灯屋

 しよ/\のはやり =所々の流行り

 いたこと也 =痛事也(出府がかさみ、懐に痛い事也)

 ぐわん =願(かけ)



 
                                                      

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 四ウ

 ゑん二郎しばゐをミてとう/\男と
 いふものハぶたれるものとおもひ
 しきりニぶたれたくなりじまわり
 のきおひをひとりまへ三両ツヾにて
 四五人たもミ中の丁の人高い
 所にてぶたれるつもりで
 ちゃやの二かいハ藤兵衛を
 やとゐおきてめりやす
           を
 うたわせミだれたかミ
 をうきなにすかせる
 つもりにてさかやきへハ
 せいたいをぬり、あげや
 まちのぎんざしにて
 ざつとミつかミに
 ゆひ、たぶさを
 つかむとぢきにばら/″\と
 ほどけるよふにしてぶたれけるが
 ついぶちどころわるくかたいきニ
 なつてかミすき所でハなく
 きつけよはりよと
 さわぎて、よふ/\
 きがつきけり、此時
 よつぽどばかものだ
          と
 いふうきなすこし
 ばかりたちけり


   うぬがやうないゝおとこが
    ちらつくと女郎しゆが
     あたついてならぬゆへ
      おいらもちとやき
       もちのすじだと
        いふセリふハ
         こつちから
          ちうもんて
           いわせるの
            なり



     きりおとしから
      ばちがあたると
          いふばだ



        その
       かぎり
      こぶしが
       三分はゞ
          に
      ついている
      ちといたく
     てもよいから
     ずいぶん
       ミへの
         よい
       やうニ
       たのむ
         /\

 

 めりやす    (メリヤスの起源・歴史について https://slouch.jp/topics/column/7025/)
  メリヤスの伝来 =日本にニットがいつ頃、どのように入ってきたのか詳しい資料は残されていませんが、織田、豊臣の時代に渡来した西欧人が手編みの靴下を着用していたことは、当時の風俗画で想像が出来ます。
  江戸時代から明治時代の本所の街
          =江戸時代、世界最大の人口を誇る江戸の街。
           最大の繁華街である両国を抱える本所一帯(現在の墨田区南部)は、全国の大名屋敷が大小並ぶ。
           また多くの職種の人々が同じ地に家を構え、武家から商人まで多くの人が集まった職住一帯の町、江戸八百屋町と言われ、多くの様々な人々が住んでいました。

 せいたい =青黛  役者が月代(さかやき 本文出)を青くする顔料
       
       江戸時代。シャンプーは10日に1回、洗髪は半日がかりだったかもしれない。

 ミつかミ =みづかみ(水髪 水だけで撫で付けた髪)

 たぶさ =元結

 かたいきニなつて =肩息になって

 あたついて =あた+つく
    あた =〘副〙 (のちに「あだ」とも) 多く不快な気持や嫌悪の情を表わす語や句に冠して、その程度のはなはだしさをさらに強調する。
        好ましくない、いまいましい、などの意。あった。
       =悪い気持ちを強める。 あたいやらしい、あたぎたない、あた面倒、など
    或いは
    (女郎衆が)辺りをうろつく
 あたついてならぬゆへ =(女郎衆が)辺りをうろついてしょうがない(ならない)ので、


四オ
 ゑん二郎せけんの
 うわ さすると
 きく
 に
 金 
 持
 ゆへ
 ミな
 よく
 で
 する
 と
 いふ
 こと
 を
 きゝ
 きうニ
 かねもちが
 いやニなり
 どふぞ
 かんどうを
 うけたく
 おもひ
 両しんニ
 ねがひけれども
 ひとりむすこの 
 ことゆへけつして
 ならねどもよふ/\はゝのとりなしニて



   七十五にちか間の
    かんどうにて日ぎり
             が
      レ
     切 ると早/\うちへ
        ひきとるとの事也



  のぞミとある
   からぜひが
   ないはやく
   でゝ
     うせろ


 
     これハ
     わか
     旦那
     の
     おぼし
      めし
     しかる
     べう(ママ)
     ぞんじ
     ませぬ


   ねがいのとふり
   御かんどうとやあり
   がたや/\四百四ひやうの
   やまひ
    より  かねもち
        ほど
         つらい
         ものハ
         ないの
           さ
         かわい
          男ハ
          なぜ
          金持
          じや
           やら
   



 四百四ひやう =四百四病   (故事ことわざ辞典)
         仏教語で人間がかかる一切の病気のこと。
         人体は、地・水・火・風の四大から構成されていて、その調和が破れると、それぞれ百一の病気を生ずるとされる。
         恋の病は、その四百四病に入らないことから。
        =四百四病   (大辞泉)
         仏語。人間がかかる一切の病気。
         人間のからだは地・水・火・風の四大(しだい)が調和してできており、その調和が破れると、四大のそれぞれに百一病が起こり、合わせて四百四病と数えるもの。
     


 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』二ウ、三オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 14

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』三ウ、四オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 15

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』四ウ、五オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 16


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 中

 

 

 

 

 

 




 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』五ウ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 17  『艶氣樺焼 中』読了

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』五ウ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 17  『艶氣樺焼 中』読了 (次回は『艶氣樺焼 下』に続く)

 
 四ウ

 や
 げん
 ぼり
 の
 な
 ある
 げい
 しや
 七八人
 ゑん二郎ニ
 やとわれかんどうの
 ゆりるよふニと
 あさくさの
 くわんのんへ
 はだしまいりを 
 する、なるほど
 はだしまいりと
 いふらつが大かたハ
 うハきなもの也


   ゑゝかげんニ
  なぐつてはやく
   はやくしまわと
         ねへ


       
       十ど
       まいり
        くらいで
        いくのさ



 ゆりる =ゆ・りる 【許 りる】   (三省堂 大辞林 第三版)
    ( 動ラ上一 ) [文] ラ上二 ゆ・る
     ①ゆるされる。許可される。赦免される。 「貴方(あなた)の御勘当が-・りてから/怪談牡丹灯籠 円朝」
     ②親しくなる。うちとける。くつろぐ。 「今は心も-・りて/浮世草子・男色大鑑 5」

 はだしまいり  =【裸足(跣)参り】    (世界宗教用語大事典)
          祈願のため、日数を限って神社に裸足で詣でること。
          百度参りは境内の百度石から社頭まで裸足で往復する。
 百度参り =日本の民間信仰で、神仏に祈願するために同一の社寺に百度参拝することである。
       お百度(おひゃくど)ともいう。
    方法=百度参りの方法は、社寺の入口から拝殿・本堂まで行って参拝し、また社寺の入口まで戻るということを百度繰り返す。
       俗にこれを「お百度を踏む」という。
       社寺の入口近くに、その目標となる「百度石」という石柱が立てられていることがある。
       回数を間違えないように、小石やこより、竹串などを百個用意。
       参拝のたびに拝殿・本堂に1個ずつ置いたり、百度石に備えつけられているそろばん状のもので数を数えたりする。
       百度参りは人に見られないように行うとか、裸足で行った方がより効果があるなどとも言われる。
   (「回数を間違えないように、小石やこより、竹串などを百個用意」と記されている。
     絵図では芸者の手に竹串のようなものを持っていることがわかるが、明らかに数が少ない。
     芸者の言葉
         「十ど
          まいり
           くらいで
           いくのさ」 
     という言葉が印象深く、楽しい。

 はやくしまわと ねへ =早く(終わらせて)しまおう と、ねえ



 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11

 
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 上  

 

  

  

  

  

  


 中

 

 

 

 

 

 




 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18

 
 一オ

 ゑん二郎ハのぞミのとふりかんどう
 をうけけれどもはゝのかたより
 金ハ入用次第ニおくるゆへ
 何ふそくなけれ
 どもなんぞ
 うわき
 なしよう
 ばいをし
    て
 ミたく
 いろ男の
 するしやう
 ばいハぢかミ
 うりたろう
 と まだなつ
 もこぬに
 ぢかミ
 うりと
 でかけ
 一日ニ
 あるい
 て
 大キ
 にあしへ豆を
 でかしこれニハ
 こり/\と
     する
 此時
 大キなすい
 きやうものだと
 よほどうきな立けり



   ヲヤとはゑのやうなかほの
    ひとがとふる ミんな
             きて

             みな
              せい



       そとを
        あるくと日に
          やけるで
            あや
             まる
           こ
           まつ
            た
           もの
            さ



         まだ
          ほれた
         そふた
        いろ
         おとこ
           も
        うる
         さいぞ
 


 

 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18


 上  

 

  

  

  

  

  


 中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

乱鳥の読むに値しない、たわいない歌舞伎徒然

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 イラン エスファハーンにある、ホテル アーザーデガーンのガーデンレストラン。
 このレストランはかれこれ 五、六回は訪れた。
 イランの数多くの伝統料理を食べることができる。
 このホテルはイランの中でも高級な部類で、優雅な音楽がかかり、秋にはイランの象徴の様にバラが咲く。

 
 上のバラは以前、我が家に咲いたもの。
 
 

 





 最近、TVで能楽『石橋』を見る機会が複数回あった。

 また、成駒屋さんと、海老蔵さん&野村萬斎さんの『三番叟』を見る機会に恵まれた。

『三番叟』は民俗学者も度々取り上げられる演目のひとつで、興味深い。

 リアル舞台を楽しむ喜びはひとしおではあるが、TVとはいえ、家に居ながらにして楽しめるお舞台もまた乙なものである。

 ありがたい世の中である。


 未だ、京都南座の顔見世で悩んでいる。

 見たい演目はひとつ。

 期待に心踊らせて居た松竹座の新春歌舞伎は、唐十郎丈や秀太郎さんや成駒屋さんや秀太郎さん以外の松嶋屋さんなどはとても見たい。

 だが、むにゅむにゅむにゅが約一名。断念しようかと迷っている。

 昨年見るはずだったが交通事故で夫に言ってもらった南座の顔見世の舞踊がTVで放映された。

 中村鴈治郎さんのお舞台であった。

 昨日放映された彼の舞踊を見てからというもの、やはり顔見世新城、仁左衛門丈のお舞台を堪能しようかと心が騒いでいる。

 高校生の頃から楽しんでいる歌舞伎だもの、好きなんだわとほくそ笑む。


 よっしゃ!

 近松門左衛門作の『堀川波の鼓』が蔵書の近松全集に載っていれば、読んで見ようといきり立つ。

 おそらく、南座顔見世は行くことになるであろう。

 

 

 

 

 明日は信貴山 朝護孫子寺 (奈良)の火渡りの日

 

映画『MW-ムウ-』5,1★/5★ 手塚治虫作品 監督:岩本仁志 脚本:大石哲也、木村春夫  玉木宏 山田孝之 石橋凌 石田ゆり子 鶴見辰吾

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    映画『MW-ムウ-』5,1★/5★
    手塚治虫作品 監督:岩本仁志 脚本:大石哲也、木村春夫
    玉木宏 山田孝之 石橋凌 石田ゆり子 鶴見辰吾




 映画『MW-ムウ-』

 5,1★/5★ (満点以上)


 とにかく話の筋書きが面白い。
 1970年代頃を思わせる作品の作りで始まる本映画は、色彩が思い出色から始まる。
 作品は徐々に現代の色使いに変わる。

 学生時代に、手塚治虫氏の講演をお聞きしたことがある。
 お茶の水博士さながらのお顔立ちの手塚治虫氏は、ディズニーのキャラクターにおけるアウトラインについて語られて、日本のアニメーションに与えた影響を語られて居たような気がする。

 今回の映画を見て、非常に手塚治虫作品らしい映画に仕立て上げられた監督と脚本家のお二人に敬意を送りたい。
 私は、子供の頃、マーブルチョコを買っては鉄腕アトムのシールを集めていた。
 あまり漫画に馴染みにない私でさえ手塚治虫氏には親しみを感じている。
 そしてこの映画を通じて、昔流行ったSFの世界に広がりを見せるともいえる話の展開にワクワクした。
 手塚治虫氏はかなり昔に、すでにこのような話の展開を構成され、感心した。
 手塚治虫氏らしく大掛かりでありながらも細やかな配慮をされた実験器具などにも懐かしみを覚え、心は踊った。

 俳優さん、女優さんたちは熱演であった。
 石橋凌は良い味を出されていた。
 山田孝之さんは役柄に応じて、性格を考慮されていた。声質(艶のある美声をおとしておられた)まで変え、あくまでも影と負い目があり控えめで真面目な牧師に徹しておられた。そして牧師がヘリからムウ-を持って海に身を投げる場面で、私の琴線は切れた。それは心地のよう涙であった。

 そして、国家のあり方、ラストの展開は見逃せない。

 
 日本の誇りとも言えよう懐かしさを感じる手塚治虫作品に加えて、監督、脚本家、美術監督、撮影、音楽、大道具、照明、そして俳優陣たちが揃って初めて造ることのできる秀作だと感じる。

 よって、私はこの映画は好きです。
 
 

 

 手塚治虫の名作の中でも異彩を放つ傑作を映画化。
 16年前の事件の関係者に復讐する男を描くピカレスクロマン。
 玉木宏がダークヒーロー役に挑み、山田孝之が共演。

 制作年/2009
 制作国/日本
 内容時間/131分


 玉木宏
 山田孝之
 鶴見辰吾
 石田ゆり子
 石橋凌

 監督:岩本仁志
 脚本:大石哲也
 脚本:木村春夫
 撮影:石坂拓郎
 音楽:池頼広

 
 TV・映画の「のだめカンタービレ」シリーズなど好青年役が似合う玉木が、16年前にある島で起きた大量虐殺事件の謎に挑む主人公役に挑戦。
 その幼なじみの神父役で「指輪をはめたい」の山田が共演。手塚原作のエッセンスを強く残しながらも、アクション場面満載というハリウッド映画ばりの大作に仕上げたのは、TV界で「ナースのお仕事」「女王の教室」など、ヒット作を数多く手がけた岩本仁志監督。
 中でもタイでロケをしたカーチェイス場面は、アメリカ映画「フレンチ・コネクション」をほうふつとさせる迫力だ。  (wowow公式HPより引用)

山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一ウ 二オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 19

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一ウ 二オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 19

 
 一ウ

 ゑん二郎いよいよのりがきて
 かれこれとするうち七十五日の
 日ぎりがきれうらかたゟハ
 かんどうをゆるさんと
 まい日のさいそく
 なれども
 いまだうわきを
 したりねバ
 しんるい中の
 とりなしにて
 廿日の日のへ
 をねがひ
 どふして
 もしんぢう
 ふどうり
 きなものハ
 あるまいと
 てまへハいのちも
 すてるき
 なれども
 それでハうきなか
 ふしやうちゆへ
 うそしんぢうの
 つもりにて
 さきへきのすけと

 二オ
 しあんを
 ゆつておき
 なむあミ
 だぶつと
 いふをあいづニ
 とめさせる
 ちうもんにて
 まづうきなを
 千五百両にて
 身うけてをし
 しんぢうの道ぐ
 だてをかいあつめる
 ついの小そでの
 もよふにハかたにかなてこ
 すそにハいかりしちに
 おゐてもん下がれの
 ミといふ古かの 
 こゝろを
 まなばれたり
 これも中やと
 やまざきの
 もうけ
 ものなり


 一ウ
      ふたりが
      じせいの
      ほつくハ
       すりものに
          して
       中の丁へ
        くば
         らせる
         花らんが
 二オ
         かいたはすのゑを
            大ぼうしよへから

                  ずり
                  とハ
                  いゝ
                 おぼし
                  めし
                  つき
                   だ
        


 古かもこゝろ =古歌の心
  謡曲『邯 鄲(かんたん)』
   「不老長寿の前には日月遅しといふ心を学ばれたり」などの文勢を真似たり。(『黄表紙 洒落本』日本古典文学大系 頭注引用)
  謡曲『邯 鄲(かんたん)』
  【分類】四番目物 (雑能)
  【作者】不詳
  【主人公】シテ:盧生
 中国、蜀の国の盧生という青年が、人生に迷いを感じ、楚の国羊飛山に住む賢者に人生とは何か、問うてみようと旅に出ます。
 途中、邯鄲の里へ着き、一見の宿屋に泊まります。
 その宿の女主人は、かつて仙人の法を使う人を泊めたときにそのお礼にと不思議な枕をもらいました。その枕を使って寝ると、夢によって悟りを開くというのです。女主人は盧生の素性や旅の目的などを聞くと、食事の用意が出来る間、しばしその枕を試してみるように勧めます。
 そこで盧生も、その枕を借りて一眠りすることにします。
 うとうとすると起こす人がいます。楚の国の帝が位を盧生に譲るという勅使です。
 盧生は勅使に促されて、天にも昇る心地で輿に乗って宮殿に赴き、王位につきます。
 それから50年酒宴は続き、盧生も歓喜の舞をまい、栄華を極めた毎日を送ります。
 と、その時、宿の女主人が粟の飯が炊けたと起こしに来ます。
 目を覚ました盧生は、全ては夢であったのかと、しばらくは呆然としますが、人生何事も一炊の夢と悟り、不思議な枕に感謝しながら、自分の故郷である蜀の国へと帰っていくのでした。
 (http://www5.plala.or.jp/obara123/u1201kantan.htm)

 中やと =中宿(なかやど→なかじゅく)   
      1602年(慶長7年):徳川家康の命により中山道が整備され、伝馬制度により板橋宿が中山道の江戸日本橋側より最初の宿場として設置される。
      板橋区の南東部に位置する。
      狭小な町域を持ち、北端で石神井川に接する。
      北で石神井川を隔てて本町および稲荷台、東で加賀、南で板橋、西で氷川町と隣接する。
      西辺を国道17号(中山道)および首都高速5号池袋線が南北に通じる。
      南端に東京都道317号環状六号線(山手通り)の終点がある。町域は旧街道沿いを中心に商業地域となっている。 (ウィキペディア引用)

 ほつく =発句

 花らんがかいたはすのゑを大ぼうしよへからずりとハ
 いゝおぼしめしつきだ =花魁が描いたはずの絵を大奉書へ空摺りとは、いい思し召し付きだ
        大奉書 =大判の奉書紙。縦約40センチ、横約55センチ。 
        空摺り =からずり
             版画技法の一種。
             凸版、凹版にかかわらず、版面にインクをつけずプレスなどで圧力を加え、紙に凹凸を刷り出す方法。
             またはそのようにして刷ったもののことをいう。
             エンボッシュという、いわゆる空押しも空刷りと同義語。
             浮世絵版画では伝統的に空摺りと書き、ばれんで圧力を加えて衣服のひだや文様、波文や鳥の羽毛などを無色の凹線であらわす
             画面をより精緻に表現する手法として、錦絵の草創期に鈴木春信によって盛んに用いられ、その後も摺物や絵本など小画面の彩色摺に用いられた。
             広義には色刷を終えた画面を凹版にあて、裏面から圧力を加えることで浮彫風に画面を盛り上げるいわゆる木目込(きめこみ)技法を含む。



        空摺りは浮世絵の好きなかたには馴染みの言葉だと思う。そういう私も多少ではあるが、江戸時代!の浮世へを集めている。
        昔おもしろい方に巡り合ったことがある。
        空摺りで有名な浮世絵師の一人、鈴木春信の雪の中傘をさす二人の美人画のこと。
        その紳士所蔵の明治にすられた外人向けお土産品用の品で、ごねられた。

           鈴木春信は空摺りではい。鈴木春信は○○刷りが特徴であると書物に書いてありました。だから素人は怖い(笑)、と。

        確かに雪の部分は真綿を使い質感を出しておられたが、二人美人の着物の部分は、丹後縮緬の地織りの質感を表すために、空摺りがなされている。
        私は素人だが、出身地がら、着物に触れる機会が多かった。
        一見紳士風に思えたが、知的に見えても怖い人がいるものだと感じた。
        空摺りという言葉が出てきて、ふとそのようなことを思い出した。



 文中に、        
      ふたりが
      じせいの
      ほつくハ
       すりものに
          して
       中の丁へ
        くば
         らせる   
とあるが、故勘三郎さんが演じられた『浮かれ心中』を思い浮かべた。
 彼の役どころは売れない草紙作家で、山東京傳(本書の作家)に憧れている。
 彼は、江戸時代に流行った心中にちなみ、心中の狂言を体当たりではって草紙にすれば売れると考えたのだが…
 結論として女だけ生き残り、売れない草紙作家は本当に亡くなってしまったと言った芝居であった。
 そんなこともふと思い出した。
           

 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』二ウ、三オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 14

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』三ウ、四オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 15

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』四ウ、五オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 16

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』五ウ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 17

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一ウ 二オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 19

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 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』二ウ 三オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 20

 
 二ウ
 うきなハ
 たとへ嘘
 しんぢう二 
 でも
 くわいぶん
 わるいと
 とんだふしやうちなりしが
 此あんじをしゆびよくつとめたあと
 でハすいたおとこと沿わせてやろうと
 ゆらのすけがいふやうなせりふにて
 よふ/\とくしんさせ此あききやうげんにハ
 ゑん二郎がむ利足(ママ)にて金もとをするやくそくにて
 ざもとをたのミさくら田にいゝつけて此ことを
 じやうるりにつくらせたちかたハ門の介と
 ろかうにてぶたいでさせるつもりはたき
 そうなしばゐなり、もとよリすなをに
 身うけしてハいろおとこでないと
 かけ
 おち
  の
 ぶん
 にて
 れん
 じ
 を
 ていし
 て
 三オ
 はし
 ごを
 かけ
 二かい
 から
 身うけ
 する
 内しやう
 でハ
 どふで
 身うけ
 なされた
 女郎ゆへ
 おこゝろ
 まかせて
 なさるが
 いゝが
 れんじの
 つくろ
 い代ハ
 二百両で
 まけて
 あけませふ
 とよくしんをぞ申ける


        わかいもの共ハ
        御しうぎを
        ちやくぶくして
        にげたあとで
        ハう/″\
         いゝふらせ
         とのとの
         いゝつけ也


 二ウ
      二かいからめぐす
            りと
             ハ
      きいたが
          身うけ
        とハこれが
       はじめてじや        


 三オ
      おあぶ
     なふご
    さり
      ます
    御しづかに
   おにげ
     なさいませ


  おいらん
   ごきげん
     よふ
    おかけおち
     なさ
      れまし




 門の介 =市川門之助
  (初代) 1691-1729 江戸時代中期の歌舞伎役者。     (日本人名大辞典)
     元禄(げんろく)4年生まれ。
     2代市川団十郎の門人。
     市川長之助,市川弁次郎をへて門之助を名のる。
     江戸森田座,中村座に出演,若衆方として名を知られた。
     享保(きょうほう)14年1月25日死去。39歳。俳名は新車。)
 (二代目)1743-1794 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。  (日本人名大辞典)
     寛保(かんぽう)3年生まれ。都八重太夫の子。
     大坂で修業。
     宝暦12年江戸で初代門之助家の養子となり,4代市川団十郎に入門。
     明和7年2代門之助を襲名。
     若衆方から立役(たちやく)に転じ,安永のころ若手四天王のひとりといわれた。
     寛政6年10月19日死去。52歳。江戸出身。
     初名は滝中鶴蔵。前名は市川弁蔵。俳名は新車。屋号は滝野屋。

 ろかう =路考(ろこう)
      歌舞伎俳優瀬川菊之丞の代々の俳名。
 瀬川菊之丞=歌舞伎俳優。屋号、浜村屋。俳名、路考。   (大辞泉引用)
      (初世)[1693~1749]初め京坂、のち江戸でも活躍した女方の名人。初世芳沢あやめとともに女方芸の基礎を築いた。浜村屋路考。
      (2世)[1741~1773]初世の養子。宝暦・明和(1751~1772)ごろ、江戸で若女方として人気を博した。王子路考。
      (3世)[1751~1810]2世の養子。天明・寛政(1781~1801)ごろ、江戸で活躍した名女方。仙女路考。
      (5世)[1802~1832]3世の孫。文化・文政(1804~1830)ごろ、江戸で女方として活躍。多門路考。
      (6世)[1907~1976]瀬川久次郎の養子となり瀬川家を再興。前進座に属し、女方・二枚目から実悪・老け役まで広い芸域をこなした。
 瀬川菊之丞=歌舞伎俳優。屋号は浜村屋。俳名は路考。   (世界大百科事典 )
      (1)初世(1693?‐1749∥元禄6?‐寛延2) 幼名浜村屋吉次,前名瀬川吉次。1712年(正徳2)瀬川菊之丞を名のり初舞台。
       28年(享保13)2月京の市山座《けいせい満蔵鑑(まくらかがみ)》の《無間(むけん)の鐘》で大当りをとり,30年初めて江戸へ下った。
       44年(延享1)に極上上吉に位付され三都随一の女方と立てられた。
       当り役は《石橋(しやつきよう)》《道成寺》《女鳴神》など。)

 れんじ =櫺子(れんじ)   (『黄表紙 洒落本』日本古典文学大系 頭注引用)
      二階にある細い木の格子

 御しうぎをちやくぶくして =ご祝儀を着服して 

 ハう/″\ =方々(ほうぼう)
           

 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』二ウ、三オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 14

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』三ウ、四オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 15

 
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 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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 三ウ
         さいごのばも
         いきなばつとした
         ところとの事にて
         三めぐりのどてと
         きめよが老けてハ
         きミが悪いから
         よいのうちの
         つもりにて
         ゑん二郎につとめ
         ちややふる宿
        たいこまつしやげい
        しやどもだい/″\
        こうのおくりの
        やふニはつま
        はおりにて
        大川ばしまで
        おくり申たゞの
        やくしの
      あたりして  
      ミな/\にわかれ 
 ゑん二郎ハ日ごろのねがい
 かるいしとこゝろうれしく
 道行をしてゆきこゝこそ
 よきさいごばとはくおきの

四オ
 わきざしをぬいてすでに
 こうよとミへ
 なむあミだぶつといふを
 あいずニいなむらのかげゟ
 くろしやぞくの
 どろぼう
 ふたりあら
    われ
     い
     て

 ふ
 た
 り
 を  
 まつ
 ぷたつに
   して
 はぎ
  とる


  わいらハ
  とふで
  しぬものだ
     から
 おいらが
  かいしやく   
     して
  やろ
   う


三ウ
    これ/\
     はやまるまい
     われ/\ハ 
     しぬための
     しんぢうでハ
     ない、こゝへ
     とめてが
      でるはづだ
     どふま
      ちがつた
         か
       しらん

         きものハミんな
        あげましやう
       からいのちハ
        おたすけ/\

四オ
         もうこれニ
         こりぬ事ハ 
          ござり
            ません


            此いで
             こんな
             おもい
             つきハ

            せないか
            /\
          

三ウ
         どうでこんなことゝ
             おもいん
                した




 だい/″\こう =太太講   (大辞林 第三版)
    太太講 =伊勢太太講
         室町時代以後、無尽のような仕組みで、交代で伊勢参りをして太太神楽だいだいかぐらを奉納する費用を積み立てた組合。
         江戸時代に盛行。伊勢講。太太講。



 此処はあまり言葉を調べる必要がないので、芝居がかったゑん二郎の行動の面白さに注目したい。

 黒装束の泥棒はといえばおかるのちとやから金を盗む『仮名手本忠臣蔵』の定九郎を思い浮かべる。
 こやから手を出し、殺したおかるの親の懐から金を抜き取り、右手でその重みを測り一言曰く、
「ごじゅぅりょぉう〜(五十両)」
 悪者だが、定九郎のこの場を待ち望んでいる観客は少なからずいらっしゃるであろう。

 本文では黒装束の泥棒は二人と書かれているので、『仮名手本忠臣蔵』の定九郎のその場とは違うが、そんなことを思い浮かべた。


 狂言心中は江戸時代には多かったのか。
 江戸時代には心中が流行り、心中に憧れる女性も多かったという。
 狂言自殺で、本当に死んでしまったら、どうしようもない。
 この草紙ではそこのところは気をつけているようだ。

 それにしてもモテない男がモテようとするこの話は面白い。
 微笑ましささえ感じるゑん二郎の書かれた顔の鼻は、京傳鼻(京伝鼻)という。


 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』五ウ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 17

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一ウ 二オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 19

 
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 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』三ウ 四オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 21


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 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

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   山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』四ウ 五オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 22

 

 四ウ
 仇氣やゑん二郎 
 浮名やうきな
        きゃうがさめはだ
    道行興鮫肌
 
         ゆうべ しす
♪朝に色をして夕に死とも可なり
 とハさてもうハきなことのはぞ、それハろん
 ごのかたいもじ、これハぶんごのやわらかなはだと
 はたりのふたりしてむすびしひもをひとりして
 とくにとられぬうたがひハふしんの土手のたかミから
 とんとおちなバ名やたゝん、どこの女郎しゆかしらミ
 ひも、むすぶのかミもあちらむかさん、しよじようゆの
 やきずるめ、ぴんとひぞるも今ハはやむかしと
 なりし中の丁、そと八もんじもこふなれバ、うち七もんじニ
 たどりゆく、なミだにまぢる水ぱなに、ぬっさん
 さんそでハもたぬゆへ、下たのおびをぞしぼりける
 身にしミてたるこちかぜに、とりはだだらし、此すえだ、
 とのごのかほハうすゞミにかくたまづさとミる
 かりにたよりきかんとかくにふミのかなでかなてこ
 すそも  よふゆかりのいろも七ツやのなになかれ
 たる   すミだ川たがいにむりをいをざきの
 かねハ四ツ目や長命 寺、きミにハ

 五オ
    むねをあくるひのまた
    四ツ過のひじりめん
    ふんどし
    ながき
    はるの
    ひの
    日高
    の
    てら
    に
    あらすして
    はだかのてやい      
    いそき行
          引三重


 うしハねがいからはなを
 とふすとゑん二郎が
 わるあんじのしんぢう
 此とき世上へぱつと
 うきなたちしぶうちハの
 ゑにまで
   かいていだしけり


     おれハほんのすいきやうで
               した
     事だからぜひがないが
      そちらハさぞさむかろう
   せけんの道行ハきものをきて
    さいごのばへ行くがこつちのハ
     はだかでうちへ道行とハ
     大きなうらはらだ
     ひじりめんのふんどしが
      こゝで
       はへたも
      おかしい/\





 さてもうハきなことのはぞ =さても浮気な言の葉ぞ

 ぶんご =豊後(大分)
      豊後節の曲調の柔らかさをかけた
      当時のことわざ
     「河東上下、外記袴、半太羽織に義太股引、豊後はいかに丸裸」を次の裸に聞かせた。
 豊後節   (大辞泉)
    1 浄瑠璃の流派の一。
     享保(1716~1736)の末ごろ、都太夫一中の門人、宮古路国太夫(豊後掾(ぶんごのじょう))が京都で創始。
     特に江戸で流行したが、元文4年(1739)風俗を乱すとの理由で禁止された。
    2 1およびそれから分派した常磐津(ときわず)節・富本節・清元節・新内節・薗八(そのはち)節・繁太夫(しげたゆう)節などの総称。
     豊後浄瑠璃。豊後諸流。
    3 2のうち、特に常磐津節・富本節・清元節の三派。
     豊後三派。豊後三流。
 豊後節   (大辞林)
    浄瑠璃の流派の一。1720年代の京都で、国太夫くにたゆう節と呼ばれた都国太夫半中が宮古路みやこじ豊後(後に豊後掾ぶんごのじよう)と改名したのに始まる。
    30年代に江戸に進出し、心中物を得意として大流行したが、風紀上の理由で官憲に弾圧された。
    狭義の豊後節は一代限りで絶えたがその影響は大きい。
    この門流から薗八そのはち節・繁太夫しげたゆう節・新内節・常磐津節・富本節・清元節などの諸流が派生した。
    それらをも含めて広義で豊後節(または「豊後諸流」など)ということが多い。
 豊後浄瑠璃の言及 【常磐津節】より (世界大百科事典)
    おもな保持者は8世文字太夫,清勢太夫,4世文字兵衛,政寿郎,文字登和,文字増らであり,近年は若い後継者も増えつつある。
   [特色]
    男女の心情を美声で写実的に細やかに語って成功した豊後節の良さを継承
    さらに歌舞伎所作事にあうように間拍子を正確にし,時代物(合戦,仇討にいたる経緯,変化(へんげ)の見顕し等)には重厚な節。
    世話物(廓話,口説,道行等)には情緒豊かな節を付けるようにくふうを加えた曲調。
    豊後浄瑠璃中最も中心となるべきものである。
    三味線は中棹(ちゆうざお)を用いるが,胴の棹の付け根近くの撥皮(ばちかわ)の部分を皮と撥との角度を小さくして弾く。
    しかも糸を打つように,打った後すぐにはね返すようにする弾き方は,高い音から低い音まで,重厚な感じから軽妙な感じまでを表す。
    これが語りを十分助けることになっている。

 こちかぜ =私の好きな菅原道真の歌
      「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花、主(あるじ)なしとて春を忘るな」を
    東風=こち

 引三重 =浄瑠璃の三味線の技法

 しぶうちハ =渋うちわ
        柿の渋を塗り、強くした紙。
        江戸時代は河童としての上着にも使用された。
        今でも、京都の染色工芸ではのりおきや型染めに使用されているのではないだろうかと思う。



 
                                                      

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 12

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』一ウ、二オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 13

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』二ウ、三オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 14

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』三ウ、四オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 15

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』四ウ、五オ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 16

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 中』五ウ(浮気の蒲焼 中)稀書複製会 17

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 18

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』一ウ 二オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 19

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』二ウ 三オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 20

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』三ウ 四オ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 21

 
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 中

 

 

 

 

 

 

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 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作『艶氣樺焼 上中下巻』読了  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』五ウ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 23

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 山東京傳作『艶氣樺焼 上中下巻』読了  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 下』五ウ(浮気の蒲焼 下)稀書複製会 23

 

 五ウ
 ゑん二郎ハちやう
        ど
 かん
 どう
 の
 日のべ
 きれ
 けれ
 バ
 こり/\としてうちへかへりてミれバ
 ゆこう二三めぐりにてはずれたる
 小袖
 かけて あるゆへふしぎにおもうおりから一まより
 おや弥 ゑもんばんとう候そえたちいでいけんする
 ゑん二 郎ハはじめてよの中をあきらめほんとう
 ひとゝなり、うきなのわるいも
 ふせうしてほかへゆくきもなくふう婦となり
 もとよりしんだいニふそくもなく
 すへばんじやうニさかへ
 しかし一生のうき(ママ)の
 たちおさめニ今まで
 の事を草そうしに
        して
 せけんへひろめたて
 京でんをたのミて世上の
 うきなびとをきやう
        くんしける
 わかきときハけつきいまだ
 さゞまらす、いましむる事いろ/\
 あるといふことをしらぬか、すべてあんじ
                   か
 こうするとミなこうしたものだ、おそろしき


   とろ
    ぼう
     と
     まで
      ミを
     やつした
      われ/\が
     くふうの
      きやう
       げん


        わたしハ
       大きに
      かぜをひき
        ました


        いこハ
        きつと
        たしなミ
          おれ
        きのすけや
          わるい
          しあん
           とも
          まう
           つきあふ
        そちばかりでは
        ない、よの中ニたいふけういふ
        こゝろいきのものがあつて


              こゝ
               で
              やき
             もちを
              やかれて
                 ハ
              大なんぎ
               だから
               めかけ
                 も
               どこ
                ぞへ
               かた
                付
              ませふ


 
 
 こり/\ =懲り懲り

 ゆこう =衣桁(いこう)   (大辞泉)
   衣桁(いこう)とは
   室内で衣類などを掛けておく道具。
   木を鳥居のような形に組んで、台の上に立てたもの。
   衝立(ついたて)式のものと、2枚に折れる屏風(びょうぶ)式のものとがある。
   衣架(いか)。御衣(みぞ)懸け。衣紋掛け。

 おや弥二右衛もん =親、弥二右衛門

 すへばんじやうニさかへ =末繁盛に栄え

 一生のうきの =うきなの

 今までの事を草そうしにしてせけんへひろめたて
 京でんをたのミて世上のうきなびとをきやうけんしける
     = 今での事を草双紙にして世間に広めて
       京傳を頼みて世上の浮名人を教訓しける。

 (自分の心中を世間に広め、教訓するとは、なんともはや粋というより
 「転んでも心中未遂もただでは起きんゑん二郎」          )

 






 上中下 読了   

 

 
                                                      

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南座顔見世の夜の部のチケットを二枚、ゲット

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 南座顔見世の夜の部のチケットを二枚、ゲットしたよ。

 昨年はミニバイクでこけて、一人では動けないくらいの負傷をしたためので、夫にいってもらったよ。

 昨年は一枚だけ購入していたので、不幸中の幸いだったけど、今回は二人で見ることにしたよ。

 なんだか、嬉しいわ。

 夜の部なので、開演までに時間があり、どこかへ行くことができるかしらんと、心が踊るよ。
 
 慣れ親しんだ京都の冬、できれば京都をぶらり歩き、かぶら蒸しなと食べてみたいかも^^v


 そうだ、仁左衛門丈の堀川云々の近松を読まねば!

 また遊びがひちつ、増えたなりぃ〜
 


 

乱鳥徒然  日々感謝、平常心是道といった気持ちを忘れずに、毎日を楽しむことに徹したいと思う今日この頃である。

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 トップの写真は、『舞の本』
 この場面では、冨樫が描かれている^^

 
 滋賀県 長浜 子供歌舞伎
 
 

 これまでにも影印本で滝沢馬琴や複数の絵巻物をなどを読んでいた。

 ここにきて何を思うたか、ブログに、変体仮名や異体字を文字を起こすと言う地道な作業に引き込まれている。

 

 人として命を受け、早、うん十年。

 芝居や読書を友としてきたが、それらが一本のか細い糸として繋がり、古典が面白くてならない。

 また、パソコン嫌いにもかかわらず文字を起こすことにより、心が落ち着くのは、仏教の境地に通づるものがあるのかしらんと、仏教知らずの私が勝手に解釈。

  

 絵巻物好きが高じたのだろうか?

 近年では神社仏閣に行くと、絵巻物の中に身を置く我が姿を思い浮かべる。

 古典の絵図の中で手を合わせる老若男女の姿が 実在する私の重なり、こだまし、気持ちが良い。

 

 これもまた良し。

 神社仏閣に参り、礼拝し、仏像の足元で無限なる想像を広げながら絵巻物と言う二次元の世界に身を置く快感は、齢を重ねた結果なのか、はたまた、古典や芝居が好きなのかといった理由は定かではない。

 ただ言えることは、人並みの実力とは言い難いが、十代からの趣味が生かされたといっても良いのではないかと思える満足感を味わえる喜びが、ありがたい。

 
 
 日々感謝、平常心是道といった気持ちを忘れずに、毎日を楽しむことに徹したいと思う今日この頃である。

 

『風流 妖化役者附』上 一ウ 二オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   2

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  『風流 妖化役者附』上 一ウ 二オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   2

 

 『風流 妖化役者附』上 一ウ
 まづ一ばんにこたろばけて高三勺あかりたいと
 やぐらときたいなんときついおもいつきであろう
 が□やぐらゟ手を出しはやう入こま申(こまや?)やい
 と扇にてふりて/\対本ミこし入道
 ○一ばんめのみたて


     おらが
  ひいきのおと
  わやがつらね
  があるばよふ
  ミたい。なん
  でも成田や
  がでないけ
  つとやく落ち


      めに


    まづのミこまね
       ひいき
       東かわの
       さじき

       ハかた
  庁
       かわつゝ
         きで
         四郎
      がい んき
     よがおやぶん
         をふ
         るま
         いだ
        なんと
         すざ
          ま
          で

        あろう
         かや
    
 『風流 妖化役者附』上 二オ
 此しばいとりたて
 のさしたばけ物なかま二
 うられなくたまつても
 いられましとお
 もいしにせいろう
 ちミてふきやかし
 ける
 ○せい
  ろう
 ばけ
 ててん
 を
 出し
 さあ
 /\
 わかい
 しゆ
   わつさりとうちませう
「よい/\こつちやよゝよい/\
 いわふて三どようよいのよい
 してさ 「川なら。右なまず
 ○ねこまた馬の頭(かしら)○あほざき
 ○三足(そく)の小にとり、これらハまい

    
      ばん禾や 口につめかけ
                て

      評判するてやい
       なりこまからはま
      むらやへいつて手を
               うち

              ませう
               され/\
         
               こい/\
   
 

     おらが
  ひいきのおと
  わやがつらね
  があるばよふ
  ミたい。なん
  でも成田や
  がでないけ
  つとやく落ち 
    =おいがひいきの音羽屋(菊五郎、菊之助、この場合、菊五郎)が連ね(『白浪五人男』花道、そして正面)が
     ある場、よう(しっかりと)見たい。
     なんでも成田屋(團十郎)がでない(ので)けつと(きっと)やく落ち(役が回ってきた)

 庁 =庁
    廳(庁の異体字)、廰(庁の異体字)  (新漢語林 EX-word)
廰(庁の俗字)
    1 役所 
    2 家
    3 部屋、客間、おもて座敷「客庁」

 さじきハかた庁かわつゝきで
 四郎がいんきよがおやぶんを
 ふるまいだなんとすざまであろうかや
  =桟敷は片庁(片部屋)続きで
   四郎が隠居が親分を
   振る舞いだなんと、素様であろうかや。

よい/\こつちやよゝよい/\
 いわふて三どようよいのよい
    = 大阪打ちに似ている
      上方歌舞伎の中で、度々打たれることがある。

 ばん禾や =ばんく屋     (新漢語林 EX-word)
    禾 =カ、クァ ワ
      1 稲
      2 穀物、穀類の総称
      3 苗
      4 藁
      5 穀物の穂が出たもの


 (読み間違いはお許しください。)
         
 


 
 『風流 妖化役者附』上 一ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   1

 
 『風流 妖化役者附』上 一ウ 二オ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   2


 『風流 妖化役者附. 上』(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ)
  鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]
  19cm

 黒本
 書名は題簽による 版心書名:役しや 角書付書名:風流妖化役者附
 墨書入あり
 和装


 黒本(くろほん、くろぼん)とは
 江戸時代に書かれた挿絵が描かれた本、草双紙の一種。
 子供向けの赤い表紙の赤本が発展して、青少年向きの黒い表紙の黒本になった。
 題材は、浄瑠璃、歌舞伎、英雄伝、戦記が多い。草双紙 黒本



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