Quantcast
Channel: 乱鳥の書きなぐり
Viewing all 5148 articles
Browse latest View live

『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 9オ  近松門左衛門作        17

$
0
0

 

  『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 9オ  近松門左衛門作        17


 

 (敷きめつけられ。是其こゑを母が聞け者、しんでも「冥途の飛脚」 9オ)  

 一ぶんたゝぬこと。一生能御恩ぞ。さりとてハめんもくないと

 はら/\となきけるが、なにをかくそふ代金ハ十四日以前

 尓のぼりしが。しつての通梅川が田舎客。かねずく

 め尓てはり合かける。此方ハ母手代能目をしのんで。

 わづか二百目三百目能へつり銀。をひたをされていき

 た心もせぬ所尓。請出す談合極まつて、手を

 打ぬ計と云。川がなげき我らが一ぶんすで尓心中

 するはづで。たがひ能のどへわき指能ひいやりと迄

 


 手代 =江戸時代の商家奉公人の身分の一つ。
     丁稚 (でっち) と番頭の中間身分で,丁稚を無事に勤めると 17~18歳で元服を許され手代に昇進した。
     番頭のもとで経理,売買,商品吟味,得意先回りなどをした。
     手代になると羽織着用,酒,たばこなどを許された。
     業務に習熟し一人前として認められるのは 30歳前後だった。 (→丁稚制度 )  (ブリタニカ国際大百科事典 )
 手代 =1 商家で、番頭と丁稚(でっち)との中間に位する使用人。
     2 商店で、主人から委任された範囲内で、営業上の代理権をもつ使用人。支配人よりは権限が狭い。
     3 江戸時代、郡代・代官・奉行などに属して雑務を扱った下級役人。     (大辞泉)

 二百目三百目 
     目 =匁・文目(読み)もんめ
        ① 尺貫法の目方の単位。貫の千分の1。一匁は3.75グラム。目。尺貫法廃止後も、真珠の目方を量る単位として使用が認められている。 → 貫
        ② 江戸時代、銀目の名。小判一両の60分の1。
        ③ (「文目」と書く)銭を数える単位。
         銭一枚を一文目とした。文。 → 貫

 二百目三百目 =3,3両 5両
         1両12万円として39,6万円 60万円
         1両16万円として52,8万円 80万円

 をひたをされて =追い倒されて



             (9オ)      

               『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」P.288 



 (1オ)(1ウ)(2 オ)= (一丁表)(一丁裏)(二丁表)…と言う意味です。
  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)



 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 8オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 8ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 9オ  近松門左衛門作


「冥途の飛脚」 1 オ
   梅川 冥途の飛脚 近松門左衛門作
 身をつくし難波尓さくやこの花能。里ハ
 三すぢ尓町の名も佐渡と越後
 相の手を。かよう千鳥の淡路町、亀屋
 能世つぎ忠兵衛、ことし廾能上はまだ四
 年、いぜんに大和より、敷金をもつて養子
 ぶん後家妙閑のかいほう処、あきなひ功
 者駄荷づもり江戸へも上下三度笠。

「冥途の飛脚」 1 ウ
 茶のゆはいかい素双のべに手能かど                
 とれて。酒も三川四川五川所もん羽二重も
 出ずいらず。無地の丸つばぞうがんの國 
 ざいく尓はまれ男。色能わけ志り里志りて
 暮るを待ずとぶ足能。飛脚宿能いそがし
 さ。荷をつくるやら不どくやら。手代ハ帳面
 そろばんをおゝ口とも尓どや/\と。千万両能
 やりくりも、つくしあづま能とりやりもゐながら

「冥途の飛脚」 2オ
 かね能自由さハ、一歩小判やしろかね尓つばさ能
 有がごとく也、町通り能状取立帰つてそれ/\と。
 とめ帳つくり所へたそ頼もふ忠兵宿尓ゐやる              
 かと。あん内するハ出入能屋やしき能さむらい。手代共ゐん
 ぎん尓。ヤア是ハ甚内さま。忠兵衛ハるすなればお下
 し物能御用ならば。私尓仰聞られなせ。お茶もて
 おじや、と、あいしらう。いや/\下り能用はなし。ゑど
 若だんなより御状が来た。是おきゝやれとおしひらき。

「冥途の飛脚」 2ウ
 来月二日出の三度尓金子三百両毎さしのばせ
 申べく候。九日十日両日能中、その地亀屋忠兵衛方
 より。右三百両毎請取内ゝ申置候こと共、埒明申さ
 るべく候。則飛脚能請取證文此度登せ候間。金子
 請取次第この證文忠兵衛尓渡し申さるべく候。是
 此通仰下された。今日迄とゝかぬ処大事能御用の
 手はづがちがう。なぜか様にふらちなとはなを。しかめ
 言ひければ。ハヽ御尤/\。去りながら此中能雨つゝき。川ゝ

「冥途の飛脚」 3オ
 仁 水が出ますれば、道中尓日がこミ。かね能とゝかぬ
 のみならず、手前も大分能そん銀。もし盗賊が
 切取道からふつと出来心。万ゝ貫目取られても。
 十八軒能飛脚宿からわきまへ。けし程も御損
 かけませむ、おきづかひあられるな。いはせもはてず
 是さ/\。いふまでもない御そんかけてハ忠兵衛がくびが
 とぶ。日銀のびてハ御用能間があく仁より、それ処
 能せんさく迎ひ飛脚をつかハして早速尓持参

「冥途の飛脚」 3ウ
 せいとかちわかたうもゐくハう。銀ごしらへも
 うさんなまりちらして成りしが。まだ頼みませふ/\。
 中能嶋丹波屋八右衛門から来ました。江戸尓舟
 町米どひ屋能かハせ銀そへ状ハなぜ
 とゞきませぬ。此中文を進しても返事もござ
 らず。使をやれば酢能こんにやくのといつ届けさつ
 しやるぞ。此者わたして人をつけて下され。手形
 手形もどそと申さるゝ、サア金子請とらふと立はたかつ

「冥途の飛脚」 4オ
 てわめきける。主おもひ能手代の伊右衛、さハがぬ躰尓
 て。是お使い、八右衛門さまが其様尓、りくつ臭い口上ハ
 有まい。五千兩七千両、人能かねをあづかって。百丗里
 を家尓し、江戸大阪を。ひろふせばふする亀屋。そ
 こ一軒でハ有まいし。をそいこともなふてハ。今でも旦
 那かへかへられらば此方から返事せふ。五千両尓たらぬ
 金あたがしたましういふまいと。かさから気を
 のまれ、使ハまじめ尓帰りけり。母妙閑ハこたつ能

「冥途の飛脚」 4ウ
 そばをなることもなん戸を出。ヤァ今能ハなんぞ。たん
 ば屋能金のとゞいたハ慥十日もいぜん能こと。なぜ忠
 兵衛ハ渡さぬの。けさかた二軒三軒能金のさいそく
 ゑず。終尓中間へなんぎをうけず、十八軒能飛脚屋
 聞きてゐる。おやじ此代からの此家尓かね一匁能さいそく
 能かゞミといはれた此亀屋。ミなハ心もつかぬか。
 兵衛か此処能そぶりがどふも、のミこまぬ。昨今能者ハ
 しるまいが、じだい是能実子でなし。もとハ大和新口

「冥途の飛脚」 5オ
 村勝木孫右衛門と云大百姓能ひとり子母ご
 ぜハお死尓やって継母がゝり能技くれ尓。悪性狂
 ひも出来るぞと、てゝごせ能思案で是能世とり尓
 もらひしが。せたいまハり商売ごと何尓おろかハな
 けれ共。此比ハそハ/\と何も手尓付かぬ見た、ゐけん
 能しさいとあれど、養子能母もまま母も。同前と
 思はふかせハ/\いふよりいはぬ身を。はぢいらせふと
 おもふて、目をねふつても聞所、見所ハみてゐる、いつ

「冥途の飛脚」 5ウ  
 能ま尓やら大気尓なり述べ能はな紙二枚三枚手尓あ
 たり次第。かさねながら、はなかミやる。過ぎゆかれしおや
 じ能咄尓。はな紙びんびと仕ふ者ハくせ者じやと
 いはれたが。忠兵衛が内を出さま尓のべ三折づゝ入て
 出て何程はなをかむやらもどり尓ハ一枚も残らぬ。
 身が達者な能わかいのとて。あの様尓はな噛んでハ。
 どこぞで病も出ませふとよまいごとして入ければ。
 でつち小者もせふしがり、早ふかへつてくだされかしと。

「冥途の飛脚」 6オ
 待日も西能のどり足見せさし此尓成尓けり。かご
 能鳥なる梅川尓こがれて通ふさとすゞめ。忠兵衛ハ
 とぼ/\と外能ぐめん内能くび。心ハくもでかくなハや
 十文色も出てくるハ、なむ三宝がくれるとあしを
 空に立帰り、門口尓ハ着けれ共、るす能内尓方ゝ
 能、さいそく使妙閑能ミヽ尓入ていか様能、首尾尓なつ
 たもきづかハし、誰ぞ。出よかし内證をとくと聞きて
 入りたしと、家家ながら敷居高く、内をのぞけば食(めし)

「冥途の飛脚」 6ウ
 たき能まんめが酒屋へ行体也、きやつハ木ではなもぎ
 どをももの只ハいふまじ、ぬれかけて。だましてとはんと
 しあんするまにによつと出る、樽もつた手をしかとし
 むれば、あれ、だんなさま能とこゐ立る。アヽかしましい。
 こりやすいめ。おれがくびだけなづんてゐる。思い内
 尓あれば色外尓あらハるヽ目付をそちも見て取
 たか、かハいらしいかほ付で。きのどくがらすハどふじや、い
 やいいつそ、ころせとだき付ば。うそつかんせ。毎日/\

「冥途の飛脚」 7オ
 新町通ひ。のべ能はな紙二枚三枚。けつこうなはな
 をうまんすもの。なんのわしら尓手ばはもかみふ
 有まい。あのうそつきがと、ふりきるを又だきついて。
 そち尓うそついてなんのとく、じつじや/\といひけ
 れば。それがぢゆうならばんにね所へござんすか。ヲヲ成
 程/\忝い。それ尓ついて今ちよつととふこと有と
 いひけれ共。それもね所でしつほりとききませふ。
 かならずだましにさんすなゐ、そんならわしハおゆわかい

「冥途の飛脚」 7ウ
 て、こしゆして、待ちますといひすていひきりはしり
 けり。忠兵衛は嘘ばら能立わずらひてゐる所尓。北
 の町からいかつげ尓来るハ誰じや。ヤアヽ、中能嶋の
 八右衛門きやつ尓逢てハむつかしと。東のかたへ出ちがへ
 ば、是忠兵衛はずすまい/\とこゑかけられ。ヤ、八右衛門此
 中は久しい。きのふもけふも、おとゝいも。人やろ/\と
 とふて何やかやと延引した。めつきりさむいがおや
 じ能せんきハばばさま能むしば。ハァ、いか尓酒くさすご

「冥途の飛脚」 8オ
 すごしやるな/\。明日は早々人やらふヤ。れそが云伝えした
 ぞや。近日一座いたしたいとたくしかくれば、八右衛門。お
 けやい。口三昧せん尓のしかけても、のる様な男でない。そ
 ちが高買ハ三度でないか。身が方へのぼつた江戸
 がはせ能五十両ハ何としてとどけぬ。五日三日ハ了簡
 も有ぞかし。心やすいハ各別高だちんかくからハ大じ
 能家職。十日尓あまれど、埒明ず、けふも使をやつ
 たれば。手代めがかさ高な返事した。よもや脇へハ

「冥途の飛脚」 8ウ
 そう有まい、八右衛門なぶるか、北ばまうつぼ中能
 嶋天満能市のかハ迄。おやじ共いはるる八右衛門。なぶつ
 てよくなぶられふがかねハけふ請取。但中間へこたゑふ
 か先、お袋尓あはふと。内へいるを引とゞめ、去とてハあ
 やまつた。是手を合すたつた一言聞てたも。おがむ/\
 とささやけ者、又口さきですまそふや。梅川をだました
 と男能いきハちがふた。云とあら者、サァきのふとにが/\
 敷きめつけられ。是其こゑを母が聞け者、しんでも


「冥途の飛脚」 9オ
 一ぶんたゝぬこと。一生能御恩ぞ。さりとてハめんもくないと
 はら/\となきけるが、なにをかくそふ代金ハ十四日以前
 尓のぼりしが。しつての通梅川が田舎客。かねずく
 め尓てはり合かける。此方ハ母手代能目をしのんで。
 わづか二百目三百目能へつり銀。をひたをされていき
 た心もせぬ所尓。請出す談合極まつて、手を
 打ぬ計と云。川がなげき我らが一ぶんすで尓心中
 するはづで。たがひ能のどへわき指能ひいやりと迄



山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   一オ

$
0
0


 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   一オ

 

 とくに
 百万両
 ぶげんと
 よば
 れたる
 あだ
 きや
 の
 ひとり
 むすこ
 をゑん
 うらミて
 ことしも
 つゞヤはた
 ちといふころ
 なりしかひん
 のやまひハくに
 ならすほかのなかれ
 かしといふミなれ
 ともしゆうとゝ
 うハきなとを
 このミしんるい
 ぶしの正ほん
 なぞをミてたま
 きヤ伊太八うき
 よ猪の介が身のうへを
 うらやましくおもひ
 一生のおもひでにこの
 やうなうわきなうきな
 の立つ者からもあらば
 ゆく/\ハいのちもすてやうとばからしき事とほかけいのちがけのおもひ付をしける 



         こういふミのうへ二
         なりたちさぞ
          おもしろ家老
           よい月日の
            下で生れた
             てやひざ      





 (読み間違いはお許しください。)

 

 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2   
 

       

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   一ウ  3

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   一ウ

 

 ゑんこらハきん
 じょのどうらく
 むすこきとり
 きのすけ
 わるゐしあん
 といふたい
 こいしや
 なぞと
 ところ
 やす
 く
 していよ/\うわきな
 ことをくふうする


 まづめりやすといふやゆが
 うハきにやつさこいつを
 しらねバなりやせん
 およそしつた
 口ぢがひめりやすのぶん
 小ぐちのところを申やしやう
 まづきゝす.むけんさかづき.ときざけ
 ゆかりの月.三ツのとり.三ツぶとん
 ふたつもん.四ツのそで.かふろだち
 .おきのいし.はなのくも.あさがほ
 .六かせん.にて  へんしやう.
 くろぬし.なりひら.やすひで
 ゆきひら.いれぼくろきしやう
 むかしぐさ.まんねんさう
 十三午年.水かがミ.いなふね
 まつよい.わかれ


       とんでもなく
        うきなの
         たつしうち
              が
          ありそふな
            ものた



   源氏
     物語
   伊勢



 (読み間違いはお許しください。)

 

 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3   
 

       

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

映画『姑獲鳥の夏』4,5★ 監督:実相寺昭雄 脚: 猪爪慎一 原作:京極夏彦 いしだあゆみ 阿部寛 松尾スズキ 堤真一 永瀬正敏 寺島進 原田知世

$
0
0

  映画『姑獲鳥の夏』4,5★ 監督:実相寺昭雄 脚: 猪爪慎一 原作:京極夏彦 いしだあゆみ 阿部寛 松尾スズキ 堤真一 永瀬正敏 寺島進 原田知世 


 最初の1/4と最後の1/4の映像が芸術的で素晴らしかった。
 筋書きも役者さんたちも見応えがあり、最後まで楽しむことができる秀作。
 故意に素朴な芝居仕立ての場面が多く、拍子木風の合いの手が観客の気持ちを一層高める。

 どの役者さんも熱演であったが、いしだあゆみさんのこなれた演じ方を久打ちに拝見させていただき、嬉しく感じた。
 そうだ!緒形拳さん、いしだあゆみさん、小川真由美さん等がご出演されているこれまでに幾度となくみた映画を、今一度見てみよう。
 楽しみがまた一つ増えた。

 演出が素晴らしかったので、実相寺昭雄監督について少し調べておきたい。

 
 実相寺昭雄 (データーは全て、ウィキペディアより引用)

 実相寺 昭雄(じっそうじ あきお、1937年3月29日 - 2006年11月29日)は、映画監督、演出家、脚本家、小説家。東京藝術大学名誉教授。妻は原知佐子。
 現在までのところ、デビュー作(長編映画第1作)でFIAPF公認の国際映画祭(ロカルノ国際映画祭)の最高賞を獲得した唯一の日本人監督である。
 海外では非常に多く見られる、映画とオペラを並行して手掛けるタイプの演出家としても日本で唯一であった。

 映画
宵闇せまれば(1969年) 斎藤憐、清水紘治、樋浦勉、三留由美子

無常(1970年、ATG) 田村亮、司美智子、岡田英次、佐々木功、寺田農、小林昭二

曼陀羅(1971年、ATG) 岸田森、田村亮、清水紘治、桜井浩子、草野大悟、小林昭二、原保美

哥(うた)(1972年、ATG) 篠田三郎、八並映子、桜井浩子、田村亮、岸田森、東野英心、内田良平、嵐寛寿郎

あさき夢みし(1974年、ATG) ジャネット八田、花ノ本寿、寺田農、原知佐子、岸田森、篠田三郎、天田俊明、毒蝮三太夫

歌麿 夢と知りせば(1977年) 岸田森、山城新伍、成田三樹夫、岡田英次、東野英心、緑魔子、岸田今日子、桜井浩子、平幹二朗、堀内正美、永野裕紀子

実相寺昭雄監督作品ウルトラマン(1979年) 小林昭二、黒部進、毒蝮三太夫、二瓶正也、桜井浩子

帝都物語(1988年) 勝新太郎、嶋田久作、西村晃、高橋幸治、佐野史郎、寺田農、平幹二朗

悪徳の栄え(1988年) 清水紘治、李星蘭、石橋蓮司、寺田農、前原祐子、佐野史郎、原保美

ラ・ヴァルス わたし暴行されました(1990年) 樹まり子、山本竜二、加賀恵子、前原祐子、寺田農、堀内正美、小林ひとみ

ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説(1990年) 柴俊夫、荻野目慶子、風見しんご、中山仁、高樹澪、堀内正美、加賀恵子、佐野史郎、小林昭二、毒蝮三太夫、黒部進、寺田農

屋根裏の散歩者(1992年) 三上博史、宮崎ますみ、六平直政、加賀恵子、嶋田久作、鈴木奈緒、寺田農、堀内正美

私、なんでもします!(1993年) 加賀恵子、芹沢里緒、村松克巳、堀内正美、戸浦六宏、高樹澪

D坂の殺人事件(1998年) 真田広之、岸部一徳、嶋田久作、大家由祐子、六平直政、三輪ひとみ、寺田農、堀内正美、東野英心、岡野進一郎、原知佐子

姑獲鳥の夏(2005年) 堤真一、永瀬正敏、阿部寛、原田知世、田中麗奈、いしだあゆみ、堀内正美

乱歩地獄『鏡地獄』(2005年) 浅野忠信、成宮寛貴、市川実日子、寺島進、原知佐子、堀内正美、寺田農

シルバー假面(2006年) ニーナ、渡辺大、水橋研二、石橋蓮司、嶋田久作、ひし美ゆり子、堀内正美、寺田農

ユメ十夜『第一夜』(2007年) 小泉今日子、松尾スズキ、堀内正美、寺田農

オリジナルビデオ演出

アリエッタ(1989年、KUKI)
出演:加賀恵子、清水大敬

実相寺昭雄の不思議館『受胎告知』(1992年)
出演:加賀恵子、豊川悦司、嶋田久作、佐野史郎

堕落(1992年)
出演:加賀恵子、堀内正美、高樹澪、奥村公延、豊川悦司

舞台
『癪王のテラス』(1974年、日生劇場)

近代能楽集『熊野』(1981年、国立劇場)

東京二期会公演『魔笛』:演出担当(2000年、2005年)

作中ではピグモンやメトロン星人等ウルトラシリーズの怪獣がゲスト出演しており、実相寺没後の2007年の公演でも登場した。

実相寺昭雄を演じた俳優
三上博史(吉良平治)『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟』
 

 映画『姑獲鳥の夏』
 監督 実相寺昭雄
 脚本 猪爪慎一
 原作 京極夏彦

 出演者
 いしだあゆみ
 阿部寛
 松尾スズキ
 堤真一
 永瀬正敏
 寺島進
 原田知世

 音楽 池辺晋一郎
 撮影 中堀正夫
 編集 矢船陽介
 配給 日本ヘラルド映画
 公開 2005年7月16日
 上映時間 123分

 次作 魍魎の匣


『姑獲鳥の夏』(うぶめのなつ)は、京極夏彦の長編推理小説。「百鬼夜行シリーズ」の第一弾である。
 京極夏彦が本作を講談社に持ち込みをしたことでメフィスト賞創設のきっかけとなったデビュー作品である。2005年に実相寺昭雄によって映画化された。

山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   二オ   4

 

 なごりのもミぢちりまくら
 なつごろも.はるのよ.あきのよ
 ますかゞミ.よわのかね.おぼろ月
 はるがすミ.ミだれどり.おもひ川
 おんなさんぐう.げんぶく.まんぎく
 九月がや.よしのぐさ.なつの月
 あけがらす.むらがらす。あふぎ
 はなのり.はなのゑん.のこるあつさ
 さしぐし.あいのやま.□けず.そめいと
 めいどのとり.こいざくら.あきのもぐさ
 ふたつもじ.ひだりもじ.わかこたつ
 ゑどゆかた.たゝミざん

 ひとつミぞ
 こいばなし
 まだいつくらも
 あれどちよつと
 したところか
 このくらいな
 ものサァ、
   口がすく
     ないさ
 ふみのもんくにハ
 たいぶでんじやの
 あることさふうじ
 めをつけぬと
 ゑんがきれると
 申やすふミの
 すておさなを
 かくよふニなると
 むづかしいね


    ひつさきめに
    くちべにの
    ついてる
      のハ
    いつでも
   ぢものの
    ふミでハ
     ねへのさ
      ごねへに
       ぢみでも


         ミヽの
          わきニ
           まくら
            たこの
             あるので
              しやうばい
               あがりハ
                ソレ
                 ぢきに
                  しれやす


         英一條書



 よわ  =よは【夜半】    (学研全訳古語辞典)
     名詞 夜。夜中(よなか)。
        出典新古今集 雑上
       「めぐり逢(あ)ひて見しやそれとも分かぬ間(ま)に雲隠れにしよはの月影」
        [訳] ⇒めぐりあひて…。

 ミだれどり =乱れ鳥
        ^^ 乱鳥(Rancho)だわ

 九月がや =九月に吊された蚊帳
       江戸時代、滋賀県近江八幡の赤縁、緑の西川制蚊帳がブランド

 そめいと =染糸

 たゝミざん =たたみ‐ざん【畳算】
        かんざしなどを畳の上に落とし、その落ちた所から畳の編み目を端まで数えて、その丁・半の数で吉凶を占うもの。
        浄瑠璃、心中重井筒「一文投げる賽銭さへ進ぜうか進ぜまいかと―置いてみて」

 ミヽのわきニ 
 まくらたこのあるので
 しやうばいあがりハ 
 ソレ ぢきにしれやす =(意味)耳の脇(ところ)が たこになっているので、
                 置屋あがりほら、すぐに知れます(ばれます)。



 (読み間違いはお許しください。)

 
   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   
 

       

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   二ウ   5

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   二ウ   5

 

 ゑんうらへ
 まづ
 ほり
 ものが
 うわ
 きの
 はじ
 まり
  と
 両
 ほう
  の
 うで
 ゆび
  の
 またまで
 二三十ほど
 あてもなき
 ほりものをし
 いたいのをこらへて
 こゝがいのちだと
 よろこびけり


      いろおとこニ
      なるもとんだ
      つらいものだ


 中に
 ちと
  きへ
  たの
   も
  なく
  てハ
 わるい
  から
 あとで
  また
  きう
   を
  すへ
  やセう


 中にちと きへたのも なくてハ
 わるいから あとでまた 
 きうを すへやセう       =(意味)いろ男になるために、刺青を入れる男。
                      全部が消えなかったら刺青師に申し訳がないので  
                      あとでちょっくらお灸を据えて、刺青の一部なりとも消して
                      刺青を入れてもらう箇所を作りましょう…という男の心配り。
                      少しずれた思いやりで、笑えますね^^


 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5
 

       

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

映画『血と骨』4,5★ 監督:崔洋一 脚本:鄭義信、崔洋一 ビートたけし 國村隼 松重豊 オダギリジョー 寺島進 田畑智子 新井浩文 鈴木京香

$
0
0

 映画『血と骨 Blood and Bones』4,5★監督:崔洋一 脚本:鄭義信、崔洋一 ビートたけし 國村隼 松重豊 オダギリジョー 寺島進 田畑智子 新井浩文 鈴木京香 


 最近毎日のように映画を楽しんでいるが本日は、『血と骨』を見た。
 舞台は、大阪。
 始まってしばらくすると心が辛くなるくらいに悲しい話が展開されていた。
 苦しいくらいに気持ちが沈んだ状態で見ていたが、心底愛した女が脳腫瘍になり、重症な状態で退院したが、実は心は優しく、心を込めて介護していた。
 一見好き放題の暴力男は、実は寂しい人で、心暖かな一面も持っていた。
 重病の愛する女を、心では泣きながら息を止めた。

 皆に嫌われる男は、独りであった。
 何もかもが信じられない境遇であったのであろう。
 多くの人々から巻き上げたと言っても過言ではない金を貯めた。その大甕を北挑戦に全て寄付し、男は幼い我が子を連れ、北に移った。

 あまりにも悲しい、しかしあんな方向でしかしか生きられなかった男。
 最後、好き放題生きていたように見えた主人公は生涯孤独であったことに、少し心が救われたというと、お叱りを受けるだろうか。

 関西に住む私にとって、このような重い話の展開を見るのは少し苦しい感じはしたが、映画作品としては随分面白い作品に仕上がっていると感じた。
 ただ、部分的に韓国語のみで話が進められ、字幕が無かったのが残念。その部分はあまりよくわからなかった。

 國村隼さん、松重豊さん、オダギリジョーさん、寺島進さん、田畑智子さん達が印象深かった。
 また、ビートたけしさんは演技に見えず、怖かった。

 
 本日も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。

 


 血と骨
Blood and Bones

監督 崔洋一
脚本 鄭義信
崔洋一

出演者
ビートたけし
國村隼
松重豊
オダギリジョー
寺島進
田畑智子
新井浩文
鈴木京香
濱田マリ
柏原収史
中村優子

音楽 岩代太郎
公開 日本の旗 2004年11月6日
上映時間 144分
製作国 日本

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   三オ   6

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   三オ   6

 

 □んうらハやくしやの
 うちへうつくしき
 むすめなどの
 かけこむをうわ
 きなことゝうら
 やましく
 おも
  い
 きん
 ぢよ
 の
 ひや
 う
 ば
 ん
 の


     げいしや
   おゑんといふおどり
            こ
   を五十両にてやとい
    かけこませる
    つもりにて
    わるいしあん
     たのみ
      きたる


        かけこむばかり
        ならずいぶん
          しようちさ


            これ□たのミの
            ともかくも
            おあやかりヤて
               ちと


                 しゆつ
                  せの
                 すじ
                   さ
 


 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 

       

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   三ウ(+4オ)   7

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   三ウ(+4オ)   7

 

 かない
    の
 下女
 ども
 のぞき
 とて
 おらが
 わる
 だんなニ
 ふれ
 るとハ 
 せんけが
 こリウが
 ゑん
 しうか
 しらぬが
 とんだ
 ちや
 しん
 だと
 さゝ
  やく

「ミづ
 からと
 申ハ 
 そも
 よるべ
 さだ
 めぬ
 こうひつまこのしんミちニ
 すみなれてひとのこゝろを   (四オに続く)

  (四オ)
 うはきする白拍子で
 ござんす
    かやば丁の
 タマ くしでこちのゑんニらさんと
 うゑ木のかげから
 ミそめました
 女ぼう二する
 ことがならずハ
 おまんまなと
 たいてもおりたいのさ
 それもならぬと
 おいやしやれバ
 しぬかくごで
 ござります
 な
 どゝ
 ちう
 もん
 どをり
 の
 せりふ
 をならべ
 立てる

 

        ばんとう候そへ


   
             わか
             だんな
                の
             おかつてハ 
             よもやこふ
              いふ事ハ
              あるまいと
               おもつたに
               コレ
                お女中
               かど
                ちがい
                でハ
                ないか 
                  の



             ばんとうそうそへ





 


 こリウが =来りょうが(来ようが)


 □んうらハやくしやの
 うちへうつくしき
 むすめなどの
 かけこむをうわ
 きなことゝうら
 やましく
 おも
  い
 きん
 ぢよ
 の
 ひや
 う
 ば
 ん
 の


     げいしや
   おゑんといふおどり
            こ
   を五十両にてやとい
    かけこませる
    つもりにて
    わるいしあん
     たのみ
      きたる


        かけこむばかり
        ならずいぶん
          しようちさ


            これ□たのミの
            ともかくも
            おあやかりヤて
               ちと


                 しゆつ
                  せの
                 すじ
                   さ
 


 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 


  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8

 

 うはきする白拍子で
 ござんす
    かやば丁の
 タマ くしでこちのゑんニらさんと
 うゑ木のかげから
 ミそめました
 女ぼう二する
 ことがならずハ
 おまんまなと
 たいてもおりたいのさ
 それもならぬと
 おいやしやれバ
 しぬかくごで
 ござります
 な
 どゝ
 ちう
 もん
 どをり
 の
 せりふ
 をならべ
 立てる



 ハテ
 いろおとこといふものハどんなことでなんぎを
 しよふかしれぬものだぞもふ十両やらふからもちつと
                      となり
                大きなこへで                

                                     たのむ
                                     /\

   
                 あたりへ
                  きこへるやう二



            ゑん二とが
            おや弥二ゑもん
           たのんだことハ
            しらずきの
            どくニおもひ
             いろ/\と
              いけんして
               かへし
                  ける
 


 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 

 

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  四ウ 稀書複製会 9

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  四ウ 稀書複製会 9

 

 このうわさ
 さぞせけんで
 するだろうと
 おもひのほか
 となりでさへ
 しらぬゆへ
 はりあいぬけがして
 よミうりをたのミ
 此わけをはんこうニ
 をとして一人まへ
 一両づゝにてやとい
 ゑど中 をこらせる



     ひやうばん/\あさきやの息子ゑんこらといふ
     いろおとこに勝つくらいげいしやがふれて 
      かけこミましたとんだ事/\
       ことめいさい/\
        かミ代はんこうだいに
         およバずたゞじや
                /\




        なにさ
        かたもない
         ことだのさ

        ミんなこし
            らへ
        だとさ
         たゞでも
          よむがめん
         どうで
          ござんす



 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  五オ 稀書複製会 10

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  五オ 稀書複製会 10

 

 ゑん二郎
 くゑあミ
 をする
 たび
 せけんで
 おれが
 うわ
 さを
 する
 だ
 ろう
  と
 おもへ
 ども
 いつ
 こうニ 
 町内でさへ
 しらぬゆへ
 此うへハ女郎
 かいをはじめて
 うきなを
 たてんとおもひ
 中の丁 うハき
 まつやへきたり
 わるいしあん
 きたりきのすけ
 なぞかミに
  しやれる



     「せつさんとこさ
      ひめさんのうちを
      きくにつかわしましたが
       さつきにまつやで
       このもをミかけ
        ましたから
        うたひめ
         さんハ
          てつきり
           おわかう
            ござり
             ませふ


  
               こびき 
               丁で
              かうらい
               やり
                ふくが
                さんを
                 する
                 そう
                  で
                 ご
                  ざり
                  ま
                  す
                   ね




 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10


 

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

乱鳥徒然  どひゃひゃ^^;; ゑん二郎 でしたわ★   (『艶氣樺焼 上』)

$
0
0




  ゑんこら って変な名前って思っていましたが、

  山東京傳作  ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』の話ですが、 五オまで来て

    どひゃひゃ^^;;

  ゑん二郎 でしたわ★



  陽はまたのぼりまする…か?!






  あと一頁(五丁ウ)で、ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』は読了。

  次は『艶氣樺焼 中』『艶氣樺焼 下』の二冊のみ。






   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11


 

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          

『50回目のファーストキス』4,7★福田雄一監督 山田孝之 長澤まさみ ムロツヨシ 『One more time, One more chance』山崎まさよし

$
0
0



   映画『50回目のファーストキス』 4,7★監督・脚本:福田雄一 山田孝之 長澤まさみ 大和田伸也 佐藤二朗 ムロツヨシ  歌*山崎まさよし 2018年


  映画『50回目のファーストキス』
  ごじゅっかいめのふぁーすときす


 山田孝之さんと長澤まさみさん出演の映画『50回目のファーストキス』を見た。
 幕開けは、新橋演舞場で楽しんだ『ペテン師と詐欺師』のノリであった。

 山崎まさよしさんの『One more time, One more chance』が流れて来たことから、金銭が切れ、涙があふれ出た。

 山田孝之さんと長澤まさみさんのお似合いぶりに圧倒された。
 お二方ともお上手で美しく、素晴らしい組み合わせだと感じた。

 最近山田孝之さんの熱演ぶりの中の筋書き上理にかなった暴走アドリブを探すのが楽しみでならない私。
 うまい役者さんだなぁとつくづく思う。

 私はこの映画は好きです。


 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 
 山崎まさよし 『One more time, One more chance』   
 puffyheartさんからお借りしました。

 2018年
 監督・脚本:福田雄一
 歌*山崎まさよし 『One more time, One more chance』
 出演:山田孝之 長澤まさみ 大和田伸也 佐藤二朗 ムロツヨシ 勝矢 太賀 山崎紘菜
 日本(2018)
 113分

山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上) 上 完  五ウ 稀書複製会 11  

$
0
0

 
 山東京傳作 上 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)  五ウ 稀書複製会 11

 

 ゑん二郎ハ
 うきなやの
 うきなと
 いふての
 ある女らに
 きめて
 とうか
 をうなから
 ほれら
 れるつもりにて
 いつばいニ
 ミへをし
 ぢばんのはんゑり
 ばかりいじつて
 いていろおとこも
 さて/\きのつまる
 ことなり とおもふ




    ちやを
      いゝ
     なんすな
   おがミんす
       にへ



          大こくやじや
               ア
          ねへが
           女郎
             衆
              の
             そ
             う
             ろく
             だね



        モシ
        おいらんおまへを
         せけんで
             バ(ママ)
          とんだてのある
           女郎だと
             申ます


  
  『艶氣樺焼 上』 完
  『艶氣樺焼 中』『艶氣樺焼 下』に続く。                                                          

 (読み間違いはお許しください。)

 

   
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』(浮気の蒲焼 上)稀書複製会   1

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 2 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』一ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 3 

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 4   

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』二ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 5

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 6
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』三ウ(+4オ)(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 7

 
  山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 8
 
 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』四ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 9

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五オ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 10

 
 山東京傳作 ゑとむまれ『艶氣樺焼 上』五ウ(浮気の蒲焼 上)稀書複製会 11


 

  

  

  

  

  

 印行三百部之内
 第三七號(第37号)

 會製複書稀(稀書複製会)          
 

『風流 妖化役者附』上 一ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   1

$
0
0


  『風流 妖化役者附』上 一ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   1

 

 ばけ物のそう
 童子格子の大
 よきをきた
 るふり 
 すハ此
 うちのせん
 せいとミ
  へたり
  しかる


 
 子どもたちのすきゐふ
 ぞ    けもの
 本    まい年
 な    れバばけ
 ものゝ
 たね   も
 つき   て
 うそ
   八百も
   久しいもの
 こゝにちかきする
 素人きやうげんといふも  の
 はやりけ  れハ大ぼう  ず


      のばけのむれをよびあつめ
      そうだんさいちう也
       「おちま
                   を
                   一
                   只
                   た
                   し
                   ませ
                   う


        金弐
      百両はた
        らき
        な


          御いん  きよ
         の御せわ  なれハむ
         つきでレハござりましように
         りが第一
         金千両
         までハ此
         うすば
         ニたりの
         ミこミ
         印

        「それ
         さすが
         いざこれ
         われら    ハくびを
         のばしてせくうを
         いたすはやう初日がけじめ
                   たい




 (読み間違いはお許しください。
         
 



 『風流 妖化役者附』上 一ウ(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ) 鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]   1

 『風流 妖化役者附. 上』(ふうりゅう ばけものやくしゃづけ)
  鱗形屋孫兵衛, [江戸 明和6(1769)]
  19cm

 黒本
 書名は題簽による 版心書名:役しや 角書付書名:風流妖化役者附
 墨書入あり
 和装


 黒本(くろほん、くろぼん)とは
 江戸時代に書かれた挿絵が描かれた本、草双紙の一種。
 子供向けの赤い表紙の赤本が発展して、青少年向きの黒い表紙の黒本になった。
 題材は、浄瑠璃、歌舞伎、英雄伝、戦記が多い。草双紙 黒本
  

映画『SP 革命篇』3,8★ 監督 - 波多野貴文 岡田准一 香川照之 真木よう子 山本圭 野間口徹  松尾諭 神尾佑 堤真一

$
0
0


  映画『SP 革命篇』3,8★原案・脚本 - 金城一紀 監督 - 波多野貴文 岡田准一 香川照之 真木よう子 山本圭 野間口徹  松尾諭 神尾佑 堤真一 谷田歩 綾野剛


 映画『SP 革命篇』を見た。
 話の展開が面白く、最後まで楽しく見ることができた。

 岡田准一さん、真木よう子さん、堤真一さん等は熱演
 真木よう子さんの顔と動きは、ルパン三世の不二子ちゃんのようであった。
 山本圭さんは大迫力の演技。各表情に見入ってしまう。
 谷田歩さんと綾野剛さんの表情も忘れられない。
 野間口徹さんは出てこられるだけで、アクセントとして重要な役者さんだと今回も感じた。

 全体を通して気楽に楽しむことができる作品であった。


 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。


 原案・脚本 - 金城一紀
 監督 - 波多野貴文

 出演者
 岡田准一
 香川照之
 真木よう子
 山本圭
 野間口徹
 松尾諭
 神尾佑
 堤真一
 谷田歩 
 綾野剛

 配給 東宝
 公開
 革命篇:2011年3月12日
 上映時間 革命篇:128分
  日本

映画『gifted/ギフテッド』 4,3★ 監督:マーク・ウェッブ  クリス・エヴァンス 他  2017年 アメリカ 102分

$
0
0



  映画『gifted/ギフテッド』 4,3★/5★ 監督:マーク・ウェッブ  クリス・エヴァンス 他  2017年 アメリカ 102分 


 昨年暮れに見た映画『gifted/ギフテッド』を再度楽しむ。
 前回の評価は4★
 今回も4★を上回り、評価は高い。
 映画として大変にたの住むことができる作品だと感じた。

 乱鳥はこういった映画も好きです。

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。






 以下、データーは全てwowow公式HPより

原題/Gifted
制作年/2017
制作国/アメリカ
内容時間(字幕版)/102分
内容時間(吹替版)/102分

出演
役名 役者名
フランク クリス・エヴァンス
メアリー マッケナ・グレイス
イヴリン リンジー・ダンカン
ボニー ジェニー・スレイト
ロバータ オクタヴィア・スペンサー
スタッフ
監督
マーク・ウェッブ
製作
カレン・ランダー
製作
アンディ・コーエン
脚本
トム・フリン
撮影
スチュアート・ドライバーグ
音楽
ロブ・シモンセン

山口祐一郎さんの ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』のチケットを確保^^

$
0
0



 久しぶりにチケットを予約しました。

 私のとっても好きな山口祐一郎さんの ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』でございまする。

 家族も行くという事なので、チケット二枚を確保したのでございまする。

 大変嬉しいので、記録いたしま〜〜す^^v

 
 『ダンス オブ ヴァンパイア』2015  帝国劇場

乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 17  風流踊(ふりゅうおどり)または風流(ふりゅう)

$
0
0


 
 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 17  風流踊(ふりゅうおどり)または風流(ふりゅう)
 


 いつだったか誰ぞが、古くは「風流」は「ふる」と読み、「風流踊」は「ふるおどり」と読むのが好ましいといっておられた。
 その後、友人と「風流踊」について話す機会があったが、それはおかしいのではという。
 気になったので辞書やネットで検索してみれば、「風流」は「ふりゅう」、「風流踊」は「ふりゅうおどり」と書かれていた。
 確かに民俗学関係か歴史或いは美術、伝統芸能の関係の書物の記述で「ふる」といった表記も見たような気がしないでもない。
 だが、辞書を引いて、「風流」は「ふりゅう」と書かれており、胸のつかえがおりた思いだ。


 
 狩野長信『花下遊楽図屏風』左隻
 安土桃山時代の風流踊のようすが描かれている。



 風流踊   (Wikipedia)
 風流踊(ふりゅうおどり)または風流(ふりゅう)とは、中世芸能のひとつで、鉦・太鼓・笛など囃しものの器楽演奏や小歌に合わせて様々な衣装を着た人びとが群舞する踊りである。
 室町時代に流行した。


 概要
 華やかな衣装で着飾り、または仮装を身につけて、鉦(かね)や太鼓、笛などで囃し、歌い、おもに集団で踊る踊りである。
 のちには、華麗な山車の行列や、その周囲で踊った踊りを含めて「風流」と称した。
 疫神祭や、念仏、田楽などに起源をもつ芸能と考えられている。文明9年(1477年)まで続いた応仁・文明の乱以降とくにさかんになり、踊りを中心に広まった。
 歴史的には、『豊国祭図屏風』に描写された慶長9年(1604年)の豊臣秀吉七回忌における豊国神社の風流踊がよく知られている。

 江戸時代に入ると、一回性の趣向を凝らして人目を奪うといった風流の精神は失われ、固定化された踊りとして各地の農村に定着した]。
 風流踊りの踊り歌は武家の視点に立った武家好みの歌詞が多く、藩政下において雨乞いの一手段として奨励・助成された。
 多くの風流踊りは継承が途絶えたが、三重県伊賀地方などでは現在も継承されている。

 後世、亡者慰霊のための念仏踊や盆踊り、雨乞踊、虫送り、太鼓踊、浮立(ふりゅう)、剣舞(けんばい)、迎講、仏舞 [要曖昧さ回避](ほとけのまい)、小歌踊、願人踊(がんにんおどり)、綾踊、奴踊、花笠踊、棒踊、祭礼囃子、太鼓打芸など、多くの民俗芸能、民俗行事の源流となった


 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3  丈(じょう )と 丈(たけ)
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7  「文化功労者」と「文化勲章」 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10  弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11  東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12  一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 13 「全集とは」                       
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 15 「Pythagoras ピタゴラス(ピュタゴラス)」 「万物は数なり」について
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 16  「Dennis Vincent Brutus ブルータス」について
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 17  風流踊(ふりゅうおどり)または風流(ふりゅう)
Viewing all 5148 articles
Browse latest View live