『博奕十王』
2014年早出しテレビ放送の『博奕十王』を見たよ。
これはなにかしら多くの場面で『勧進帳』のパロディと感じられ取り入れられている部分が多く、筋書きも大きくくくるとおおむね同じで、『勧進帳』の変形劇であることがわかる。
舞台設定も松羽目物風。
地獄なので松の木は灰色、お囃子さんや地唄など皆さん頭に三角の布をつけておられる。
市川猿之助さんの台詞の言い回しが思ったよりは歌舞伎風で良かった。閻魔大王(市川男女蔵さん)は一生懸命がんばっておられた。
後のお二人は、言葉がはっきりせず聞き取れない。
…みたいな、大胆なことは決して言いますまい。
すこーんすこーん米団子
本編尺:50分
製作年:2014年
出演:市川猿之助 市川弘太郎 市川猿四郎 市川男女蔵
お正月浅草公会堂上演の舞台を超早出しでお届けする。第一弾の「博奕十王」はドライで気ままなで、にぎやかなコメディー舞踊劇だ。
舞台は地獄、登場するのは死人(しびと)と閻魔大王(えんまだいおう)様たち。その頃は、ありがたい仏教のおかげで地獄に落ちる死人が減っており、困った閻魔大王が番卒連れで地獄の入り口六道の辻まで、死人を迎えに出てくるような状況だった。そこへやってきた博打打の死人を猿之助が演じる。なんと彼は、いざこざで殺された人物という設定。さっそく閻魔様たちを相手にインチキ博奕を繰り広げ、金棒やら浄玻璃やら大事な地獄グッズを掛けさせてとりあげてしまう。博奕の負けがこむと止めるに止められない、のは人も閻魔様もおなじことらしく…。(2014年/平成26年1月・浅草公会堂)