東北院
東北院(とうほくいん/とうぼくいん)
能楽では【東北】と書き、【とうぼく】と読む。
京都市左京区浄土寺真如町にある時宗の寺院
山号は雲水山。(かつては、法成寺に付属する天台宗寺院)
東北院の境内に入る事はできない。なので、外から写真を写させて頂く。
思いを馳せながら、結構長い間見つめていた 東北院
もっと見ていたかったが、もしや、人から見れば不審者だなと案じ、立ち去った。
藤原道長の没後、道長の娘(国母上東門院)の発願によって道長建立の法成寺東北の一郭に常行三昧堂として建立された。
能楽『東北』は実際に楽しませて頂いた事がある。
また、絵巻物『北野天神縁起絵巻』も好きな絵巻物の一つで、今年の一月にも読んだ私としては、道長の娘に関わりのある東北院を見る事は大変うれしく感じた。
下の記録は、去年以前
北野天満宮所蔵『北野天神縁起絵巻〈承久本〉』「平成記録本」全9巻 京都文化博物館 京の至宝と文化
乱読記録2012年97:『日本絵巻大成21 北野天神縁起「承久本」』解説/ 岩波古典『菅原文草 菅家後集』
『天神縁起の系譜』「北野天神絵巻」(承久本)から巻一、巻二 須賀みほ編
この梅
伝説として能・謡曲の『東北』として今日まで伝えられている。
東北院においても『一遍上人和泉式部物語』『東北院弁財天縁起』などの文献が伝えられているそうだ。
上は『観世流謡曲百番集』
謡曲『東北』には 軒端梅 により、話が展開する。
参考
『観世流謡曲百番集』「東北」
『謡曲百番集』「軒端梅」(岩波 新日本古典文学大系)
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