60: 黄表紙集「江戸生艶気蒲焼き」(『黄表紙 洒落本集』日本古典文学大系 59より)
山東京伝作
山東 京伝(さんとう きょうでん、宝暦11年8月15日(1761年9月13日〉 - 文化13年9月7日〈1816年10月27日〉とは、江戸時代の浮世絵師、戯作者。寛政の改革で手鎖の処罰を受けたことで知られる。
北尾政演書
きたお‐まさのぶ 〔きたを‐〕 【北尾政演】
山東京伝(さんとうきょうでん)の浮世絵師としての名。
北尾政演 作品7枚
岩波書店
昭和33年(44年 8刷り)
黄表紙集から「江戸生艶気蒲焼」を読む。
書画、筋書共にたいへん楽しめる「江戸生艶気蒲焼」であった。
勘座ぶろうさんが絵師として演じられた『浮かれ心中 <中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候>』2008年 歌舞伎座
絵を打つ種に酔狂な小粋なやらかしを続け、お上にたてつく風すがを書いて捕まるといった目立地ぶりで絵双紙を売り名を挙げようと企んだり、また当世は槍の心中未遂で世に広めようとするが、女は生き残り、目論みは破れ、絵双紙作家だけがあの世へと旅立つ。
黄表紙集に収められた「江戸生艶気蒲焼」を読むと、まさしくその芝居を思い浮かべた。
あっぱれじゃ!