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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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42:『図説 古代エジプト生活誌 下巻』エヴジェン ストロウハル著、内田 杉彦 訳

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 (写真は奈良県の田原本町)




 42:『図説 古代エジプト生活誌 下巻』エヴジェン ストロウハル著、内田 杉彦 訳

エヴジェン ストロウハル (著), Eugen Strouhal (原著),
内田 杉彦 (翻訳)

1996年
原書房
279ページ
2800円


[あらすじ]

職人の仕事、ピラミッドの建設、病気と治療法…人びとの暮らしに目をむけてその実像を浮き彫りにした決定版。

[目次]
第11章 職人の仕事
第12章 不死に捧げられた芸術
第13章 採石場から船、そしてピラミッドへ
第14章 王家の墓の建設者たち
第15章 戦いの命運
第16章 書記の活躍
第17章 神殿の奥深く
第18章 「生命の家」の学者たち
第19章 疾病と治療法
第20章 往きて帰らず―来世へ


 『図説 古代エジプト生活誌 上巻』エヴジェン ストロウハル著、内田 杉彦 訳



 『図説 古代エジプト生活誌 下巻』 261、262ページ


『図説 古代エジプト生活誌 上巻』古代エジプト人の誕生から死にいたるまで、生活と文化のあらゆる側面を、多数の図版を駆使し、わかりやすく解説とうたわれていたが、今回の下巻では【職人の仕事、ピラミッドの建設、病気と治療法…人びとの暮らしに目をむけてその実像を浮き彫りにした決定版】と記されている。

 ミイラ職人の位置づけや、エジプトにおけるミイラづくりそのものを具体的に説明。
 
 エジプトでは死後の世界を重んじられているが、まさしく本書でその内容を詳しく知る。
 呪術的行いも多い。日本の古代から現代に至るまでにも見られる内容も多く、エジプトの文明に目を見張る。

 エジプト関係の本を何冊か読んだが、ナイル川と人間とを重ね合わせた考え方も納得がいく。

 その他病気の治療法なども興味深いものであった。

 図が適度に使用され、白黒ではあるがその写真が美しく見とれてしまう。
 またエジプトの意味深い絵画や彫刻を見ていると、この二週間ほどで僅かばかりではあるが 意味合いがわかり始めてきた。
 イランの浮き彫りの王権を譲る模様などとの共通点も感じられるものがあった。

『図説 古代エジプト生活誌 下巻』も上巻と同様、内容が詳しくわかりやすい。
 興味のある方には、おすすめいたします。満足のいく一冊だと感じます。 


 


 ただ今より用意して、奈良市に向い、古文書の講義を受けてまいります。

 時間切れで、今回は本の題名など簡単な記録にて失礼申し上げます。お許し下さいませ。



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