『インカ帝国展−マチュピチュ「発見」100年』
京都府京都文化博物館
平成25年4月16日(火)〜6月23日(日)
京都市中京区三条高倉
京都府京都文化博物館公式hPより ▼
15世紀前半に南米アンデスの高地に興り、16世紀前半には南北4千キロに広がる大帝国を築いたインカ。 このアンデス文明史上、最大にして最後の大帝国をめぐる様々な謎に関して、 百年以上にわたっておこなわれてきた研究は、謎に満ちた文明の姿を徐々に明らかにしつつあります。 本展覧会は四部構成で、考古学、人類学、そして歴史学によって見えてきた、インカの人々とその人々の姿、 そして、スペインによる征服後にその社会がどのように変貌したのかをご紹介します。展示総数約160点。 ほとんどが日本初公開です。
本展は、古代文明としてのインカだけではなく、植民地期インカをも視野に入れ、現代の視点から見た「世界史の中のインカ」も考察します。 最新の研究によって明らかにされたこのユニークな文明の実像を知ることは、好奇心を満たすだけではなく、 大きな現代的意味をもつことでしょう。
<国際3D協会 ルミエール・ジャパン・アワード2012>特別賞受賞!
3Dスカイビューシアター
世界初!広範囲三次元計測で世界遺産・マチュピチュを完全再現。天空の旅へみなさんをご招待!
学術協力
国立科学博物館
企画協力
ペルー文化省、ペルー文化省・イカ地方博物館、 ペルー文化省・マチュピチュ遺跡博物館、ペルー文化省・クスコ地方局、 ペルー文化省・トゥクメ遺跡博物館、ペルー文化省・プルチューコ遺跡ヒメネス・ボルハ博物館、 ペルー文化省・国立考古学人類学歴史学博物館、ペルー国立トルヒヨ大学モチェ神殿群遺跡博物館、 ペルー国立クスコ大学・インカ博物館、ペルー国立アレキパ大学付属マリア・モランテ考古学博物館、 レイメバンバ博物館、ラファエル・ラルコ考古学博物館、オスマ博物館、ペルー中央準備銀行付属博物館、 バルボッサ・スターン・コレクション、チリ先コロンブス期美術館、 チリ国立ラ・セレナ考古学博物館、フィールド自然史博物館
以前 京都府京都文化博物館で息子と二人『ナスカ展』を楽しんだ事があるが、今回は娘と二人で『インカ帝国展−マチュピチュ「発見」100年』に行く。
今回の展示の中で、以前にもあった手術跡のある頭蓋骨も二点ばかり公開されていた。もちろん、当時のものとはまた別。以前はこれに関しては点数も多く、説明も詳しかった。
世界遺産 ナスカ展 地上絵の創造者たち 京都文化博物館
今回興味深かったのは、ミイラ四点。
エジプトのミイラとは違った作成。
身体を折り畳んで胸の前で手を組む。
中には眼球幕まで残る見事なミイラのできばえ。
君が悪いという以前に美しく、神がかっていたことが印象深い。
神に捧げる女の子の生け贄の習慣にも興味を持った、
生け贄のそばには、やはり人間の型をしたミニチュア人形。
桃色の貝殻で造られたもの、立体的なもの、銅で平面的に頭を造り着物を立体的に着せたものなど、様々な様式の人形が展示されていた。
文様で興味を覚えたのは、猫と魚
この文様は数多く、壷や他の色々なものに立体的に造られていたり、絵で描かれていた。
わたくしは中国の雲南省の屋根などにかたどられた、雨乞い祈願の文様を思い浮かべた。
今回の展覧会ではその説明はなかったが、何かしら共通点があるのだろうか…。
もしかすれば比較民俗学関係の書に記されているかもしれないが、わたしは今の段階では想像の域を超えない。
アルパカや鳥
生活に関係の深い動物が描かれている。
これも、エジプトなどでもみられる現象。
ヘビの絵も多い。
ヘビであろうと思われる縄状の先が両方房になった絵の壷もあった。
面白い描き方だ。
以前見た『ナスカ展』では、出産して出血しているおそらく儀式用であろう皿などが展示されていた。
今回はそういった具体的過激的な文様がなかった。
ペルーに行ってみたいが遠いし、費用もかかる。
一番の難点は高度。わたくしには体力的な自信がない。
そのうち子供のどちらかが行ってくれるのではないかと期待している。
京都府京都文化博物館の特別展では、度々面白い企画が組まれる事がある。
注目の博物館の一つである。
また、わたくしの京都の中でも特別に懐かしい京都に帰れるという魅力も加わり、わたくしには一石ニ鳥。
この博物館は展覧会を見終わった後に、若い頃を思い出してぶらり遊べるのも嬉しい。
そういえば、もうすぐ祇園祭…。
本格的な、夏が来る☆