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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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25:『能作者・覚習条条・至花道書』「できばをわすれて能を見よ、能をわすれて為手を見よ。……」と也。

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 (写真は平成二十五年四月十日 春の大神祭り(おおみわまつり)御宴能「三輪」
 トリミング、写真加工無し、縮小のみ)


 25:『能作者・覚習条条・至花道書』
   (ノウサクショ  カクシュウ ジョウジョウ  シカドウショ)

 
 
 世阿弥
 野上 豊一郎
 野上豊一郎 校

 岩波文庫 ; 765
 昭和6
 90ページ 420円

 世阿弥とは (ウィキペディア引用)
 世阿弥(ぜあみ、世阿彌陀佛、正平18年/貞治2年(1363年)? - 嘉吉3年8月8日(1443年9月1日)?)は日本の室町時代初期の大和猿楽結崎座の猿楽師。 父の観阿弥(觀阿彌陀佛)とともに猿楽(申楽とも。現在の能)を大成し、多くの書を残す。観阿弥、世阿弥の能は観世流として現代に受け継がれている。
 幼名は鬼夜叉、そして二条良基から藤若の名を賜る。通称は三郎。実名は元清。父の死後、観世大夫を継ぐ。40代以降に時宗の法名(時宗の男の法名(戒名)は阿弥陀仏(阿彌陀佛)号。ちなみに世は観世に由来)である世阿弥陀仏が略されて世阿弥と称されるようになった。世の字の発音が濁るのは、足利義満の指示によるもの。正しくは、「世阿彌」。
 詳しくはウィキペディアで…

 

 ページ数にして90ページと言う薄い文庫本ですが、ここ一週間かかってなんとか読了。
 能の専門用語がおおく、各項五六回は読むはめになってしまいました。
 それでも想像の域で、暗がりの部分が多く、能楽は深いなぁと感じました。

 また読んでいると、能楽だけではなく、他の芸能にも通じる部分が多々ありました。

 心に残る言葉が多くあり、本書『能作者・覚習条条・至花道書』は自分の物を手に入れておきたいと考えております。
 多く記録したいことがあるのですが、長くなりますので、一部分だけ抜き書きしたいと思います。

 


 「できばをわすれて能を見よ、能をわすれて為手を見よ。為手をわすれて心を見よ。心をわすれて能を知れ」と也。
         P.80
         為手=シテ

     

 初心不可忘、時時初心不可忘、老後初心不可忘。
 此三句、能く能く可レ為二口伝一
         P.84


 

 みなさま、おつきあい下さいましてありがとうございます。
 感謝申し上げます。








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