(写真は鷺舞 京都祇園祭 八坂神社にて)
映画『 Haemoo 海にかかる霧』4,9★/5 2014年 韓国 監督 シム・ソンボ 脚本 シム・ソンボ ポン・ジュノ 原作 キム・ミンジョン キム・ユンソク 、 パク・ユチョン 、 キム・サンホ
韓国映画『 Haemoo 海にかかる霧』を見て、感動した。
船の上での船や船員を守る船長の行動や船員たちの逃れられない残酷かつ参事の場面は目を背けたくなる。
しかしながら、運命に逆らえない男たち。そして、船に逃れ中国から韓国に硬い意思を持ってまのがれようとする人々。
いわゆる、テチャン号事件。
全てが事実であるのだが、海霧の異次元の空間での出来事。
ラスト6年後小さま食堂で
「おばさん、唐辛子一つください。」
「ラーメンに唐辛子かい?」
「一つお願いします。」(要約)
のやりとりに、ふと男はかの彼女を認めるが、席の前には5歳程度の女の子と弟。
彼女は、子供達に母の顔つきでラーメンを食べさせていた。
男はその事実を知り、受け止めた、、、
6年後に、4,5歳の長女となると、ドラマは色々な人生のドラマを視聴者にほのめかしている。
しかしながら、潔く何の説明もなく、幕を閉じた。
韓国の作品なのかこの作品が秀作であるのか、くどい説明や説教くさい説明や走馬灯のような階層は一切なく、観客に自由ににさんのパターンの現状を考える余韻を与えてくれる。
ネタバレしたくはないので、ラストの部分はかいつまみ省略多く書き記したが、それにしても
「おばさん、唐辛子一つください。」
の言葉はあっぱれ見事である。
私はこの映画は好きだ。
テチャン号事件とは
001年10月、韓国の麗水(ヨス)で、いわゆる“テチャン号事件”が起凝った。
韓国に密入国しようとした中国人60人のうち、25人が船内で窒息死し、船員らがこれらの死体を海に捨てた事件。
この重大出来事をもとに、キム・ミンジョンが「海霧(ヘム)」のタイトルで戯曲化。
更にそれを、今回シム・ソンボが「海にかかる霧」(4月17日公開)の邦題で映画化、監督デビューをしました。
「殺人の追憶」「グエムル-漢江の怪物-」などの傑作を放ったポン・ジュノが初プロデュース。
監督に、「殺人の追憶」の脚本家シム・ソンボを抜擢。
その結果、2015年米アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選出された。
※
不況にあえぐ韓国の漁村。
6人の乗組員を乗せたチョンジン号は、その日も一発逆転の大漁を狙って出航するが、目的を果たせない。
切羽つまったカン船長(キム・ユンソク)は、中国からの不法移民の密入国を手伝うという、闇のルートの仕事を引き受ける。
だが計画は、海上警察の調査や悪天候に阻まれ、思いもよらぬ事態に陥っていく。
監視船がやって来た時、魚艙に隠れることを強いられた朝鮮族の人々が、冷凍機のフロンガスにやられて亡くなったのだ。
やがてカン船長は、乗組員に遺体を切断して海に捨てるように命令。
ただひとり、機関室に隠れていた女性ホンメ(ハン・イェリ)をめぐって、船員たちは正気を失っていく。
海霧とは
海上で発生する霧。 「かいむ」ともいう。 蒸発霧のこともあるが,多くは移流霧で,暖かくて湿った空気が冷たい海面上を移動していく間に,下方から冷やされて飽和点に達したときに発生する。 日本付近では夏季に三陸沖から北海道南東部にかけて頻発,空港の視程障害の原因となっている。
また
海霧(うみぎり、かいむ、英語: sea fog)は、暖かく湿った空気が、冷たい海面に接することで生じる霧で、特に移流霧(英: advection fog)として陸上に達する濃霧。
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」のポン・ジュノが製作を務め、「殺人の追憶」の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビューを果たしたサスペンス。
2001年に韓国で実際に起こった「テチャン号事件」を題材にした舞台劇「海霧(ヘム)」を映画化した。
不況にあえぐ漁村の漁船チョンジン号の船長チョルジュは、中国人の密航者を乗船させるという違法な仕事に手を出してしまう。
沖合で密航船と合流し、密航者たちを乗り換えさせて陸まで運ぶという簡単な仕事のはずだったが、海上警察の捜査や悪天候に阻まれ、思いもよらない事態へと発展していく。
人気グループ「JYJ」のユチョンが映画本格初出演し、「チェイサー」「哀しき獣」の実力派キム・ユンソクと共演。
2014年製作/111分/R15+/韓国
原題:海霧 Haemoo
監督 シム・ソンボ
脚本 シム・ソンボ ポン・ジュノ
原作 キム・ミンジョン
製作 チョ・ヌニョン キム・デファン ポン・ジュノ
音楽 チョン・チェイル
撮影 ホン・ギョンピョ
編集 キム・サンボム キム・ジェボム
出演者:キム・ユンソク 、 パク・ユチョン 、 キム・サンホ 、 イ・ヒジュン 、 ムン・ソングン 、 ユ・スンモク 、 ハン・イェリ 、 チョン・インギ 、 ユン・ジェムン