蓮 (5景)
「蓮葉の 濁りに染まぬ心もて なにかは露を 玉とあざむく」
「風吹けば 蓮の浮き葉に玉越えて 涼しくなりぬ ひぐらしの声」
最近奈良県立馬見丘陵公園に行くことが多い私。
写真は菖蒲園今年二度目をおとづれた頃の蓮池。
ちょうど、6月中旬のことです。
午前中なのではすが咲いていました。
ベンチがあったので、蓮を見て休憩。
静かで、蓮の花には仏が降りるという伝説があるのも納得です。
この日は一人でしたので、本を開けて見ました。
鳥のささやき、風の音
蓮が、パチンと音を立てたような錯覚に陥りました。
静かなひとときです。 乱鳥
蓮葉の 濁りに染まぬ心もて
なにかは露を 玉とあざむく
遍昭 古今和歌集 夏・165
風吹けば 蓮の浮き葉に玉越えて
涼しくなりぬ ひぐらしの声
源俊頼 金葉和歌集 哀傷・154