映画『THE PRADO MUSEUM.A COLLECTION OF WONDERS プラド美術館 驚異のコレクション』4,3★/5 2019年
3回生と4回生の間の春休み一ヶ月をかけて、ヨーロッパ7カ国を回ったことがある。
スペインには3箇所の街を訪れ、美術の好きな私はプラド美術館にも立ち寄った。
父も好きだったゴヤの着衣のマハと裸のマハは、プラド美術館で見ることができた。
隣の部屋に通じる美術室入口の上札うに堂々と掲げられていたのが印象深い。
ゴヤの後期の作品の人を喰う作品も重厚であったが、その頃は意味を知らずにすごい絵だなとばかりに感心していた。
意味合いで言えば、ティツィアーノなどの裸の夫人の絵などの意味は書物で読んだことはあるが、この映画でどういう立場にあったのかが明らかにされた。
プラド美術館展は日本でも見たことがあるが、ドキュメントスタイルの今回映画を見ることができたのは喜ばしい。
同時に若かりし頃の、忘れ去っていた自己の面影に触れることはできたと喜んでいる。
今回も見たという簡単な記録だけで失礼いたします。
THE PRADO MUSEUM.A COLLECTION OF WONDERS
92分
ヴァレリア・パリシ監督
ナビゲーター:ジェレミー・アイアンズ
2019年に開館200周年を迎えたスペイン・プラド美術館の全貌に迫るドキュメンタリー。王国歴代の王族が圧倒的な経済力と美への情熱を背景に収集した至宝の数々や、収蔵品を保存・修復・研究するスタッフの作業風景などを紹介、美の殿堂の歴史と未来を映し出す。ナビゲーターを「運命の逆転」「ある天文学者の恋文」のジェレミー・アイアンズが担当。監督は、本作が長編デビューとなるヴァレリア・パリシ。
スペイン・マドリード。世界最高峰の美術館の一つとされ、スペイン黄金期を後世に伝えるプラド美術館は、2019年11月19日に200周年を迎えた。15世紀から17世紀にかけて、スペイン王国では歴代の王族が圧倒的な経済力と美への情熱を背景に美術品を収集。その数は約8700点。ディエゴ・ベラスケスやフランシスコ・デ・ゴヤ、エル・グレコなどの傑作群にキャメラが接写、天才たちの筆遣いを伝える。また、奇妙な謎が散りばめられたボスの『快楽の園』、当時は男性中心だった美術界に名乗りを上げた女性芸術家クララ・ピーターズの静物画など、斬新な審美眼と見聞の広さを館長であるミゲル・ファロミールや、ベテラン学芸員が紹介。収蔵品を保存・修復・研究するスタッフの作業風景や、新プロジェクトに参加する建築家ノーマン・フォスター卿の声を通して、プラド美術館の新たな魅力にも迫ってゆく。