ドラマ『高嶺の花』 3,9★/5 全10回 2018年 脚本 野島伸司 石原さとみ 峯田和伸 芳根京子 小日向文世 十朱幸代 他
ドラマ『高嶺の花』 を見た。
このドラマも、石原さとみ主演。家元の娘になりきっておられた。
時にドラマ風、時に舞台風で、なかなかいい味を出していた。
小日向文世が完全に家元に見え、感心した。
峯田和伸が顔といい、言い回しといい、役柄にピタリと合っていた。
このドラマの場合ははまり役であったと感じる。
升毅、陰ながら娘を思う父を演じられていた。見事!
十朱幸代の存在は大きい。
このドラマは十朱幸代無くしては成り立たないほどの意味合いを持つ。
十朱幸代が美しすぎるので、結構変なカツラを被っておられた。
少し気にかかるカルラであったが、おそらく演出上必要であると判断されたのであろう。
大貫勇輔は京都の神宮流家元をつぐにふさわしい風格と所作を醸し出しておられた。
若干袴の着こなしがはだけていたのが残念ではあるが、この役柄にふさわしい演じ方をされていた。
大貫勇輔の舞台(ダンス)を劇場で見てみたいと感じた。
全体を通して、筋書きというよりは、役者の演じ方を楽しむ、そんなドラマであった。
そこには、石原さとみと小日向文世の力が多大である。
石原さとみはあくまでも美しく、また演じ分けられ、主役の品格を保っておられた。
この女優の舞台は劇場で、いずれ見てみたい。
ドラマオープニングの音楽が、サイケデリックな映像と合わされ、パンク風ハードロック風な音楽に和楽器を加え、アップテンポでリズミカル。
ドラマのこれから展開するといった暗示を想像させ、派手な中にも和楽器で華道家元の素で巻き起こる展開を暗示させる。
観客心を捉え、導き、心地よくドラマの中へ引きずり込んだ。
ドラマオープニングの音楽、あっぱれじゃ!
今回も簡単な記録だけで失礼致します。
脚本 野島伸司
演出 大塚恭司 狩山俊輔 岩﨑マリエ
出演者 石原さとみ 峯田和伸 芳根京子 千葉雄大 三浦貴大 笛木優子 香里奈 升毅 戸田菜穂 小日向文世 十朱幸代
エンディング エルヴィス・プレスリー 「ラヴ・ミー・テンダー」