『パイドロス』プラトン著 15 (言葉memo アドラストス「獅子と猪に娘を嫁がせよ」 / ペリクレス「貧しいことは恥ずべきことではない。・・・・・。」)
P.118 言葉memo
アドラストス
アドラーストス(古代ギリシャ語: Ἄδραστος, Adrāstos)
ギリシア神話に登場する人物である。
長母音を省略してアドラストスとも表記される。
アルゴス王で、テーバイ攻めの七将の一人。
アドラストス
王宮でポリュネイケースとテューデウスが戦っているところを見て、
「獅子と猪に娘を嫁がせよ」
とのデルポイの神託を思い起こしたアドラーストスは二人を引き分ける。
ポリュネイケースに娘のアルゲイアーを、テューデウスに娘のデーイピューレーを娶せた。
アドラストスは婿となった二人を祖国に戻すことを約束し、まずポリュネイケースをテーバイに戻すため、軍勢を率いてテーバイを攻めた。
この間、ネメアー祭の競技では競馬で勝利した。
テーバイ攻めでは七つの門のうちホモローイダイ門を攻めた。
しかし戦いは敗北に終わり、アドラーストスは七将のうちただ一人生還した。
アドラーストスの馬はデーメーテールがポセイドーンとの間に産んだとされるアレイオーンで、ヘーラクレースから譲り受けたものであった。
このため、彼に追いつく者がなかったのである。
アドラーストスはテーバイ王となったクレオーンがアルゴス勢の埋葬を禁じたと聞くとアテーナイに向かい、遺骸の引き取りを頼んでテーセウスの協力を得た。
戦いの10年後、エピゴノイが再びテーバイを攻めたとき、アドラーストスは息子のアイギアレウスが討ち死にしたことを悲しむあまり、死んだ。
アルゴスの王座はアドラーストスの娘アイギアレイアの夫となったディオメーデースが継いだ。
ペリクレス
ペリクレス(ペリクレース、古希: Περικλῆς、紀元前495年? - 紀元前429年)
古代アテナイの政治家であり、アテナイの最盛期を築き上げた重鎮として有名である。
また、彼と愛人アスパシアとの間に生まれた庶子。
後に軍人になった小ペリクレス(英語版)と区別して大ペリクレスとも呼ばれる。
ペリクレスの父は紀元前479年のミュカレの戦いの指揮官クサンティッポス(英語版)
母はクレイステネスの姪であり、アナクサゴラスの弟子でもあった。
紀元前462年、ペリクレスは貴族派のキモンが出征中の不在を狙って、民主派のエフィアルテス(英語版)とともにアレオパゴス会議の実権を奪って、全アテナイ市民による政治参加を促進した。
翌年、キモンが陶片追放によって正式に国外追放されると、以後アテナイの最高権力者の地位を独占した。
前444年から430年までの15年間、ペリクレスは毎年連続ストラテゴス=「将軍職」に選出され、アテナイに全盛時代をもたらした。
また、キモンが古来からの領地による富の再配分を行なっていたのに対し、ペリクレスは自ら積極的にアゴラでの売買を行い、アテナイが商業的なアゴラを推進するきっかけともなった。
この頃、ペルシア戦争に勝利したアテナイは全盛時代を迎えていた。
大国ペルシアの脅威が薄れると、デロス同盟の盟主であったアテナイはその同盟資金を自己の繁栄のために流用するようになった。
デロス同盟は対ペルシア防衛機関という本来の主旨を失い、いわゆる「アテナイ帝国」を支える機関へと変質を遂げていたのである。
ペリクレスはデロス島において管理していた同盟資金をアテナイでの管理に移し、パルテノン神殿などの公共工事に同盟資金を積極的に流用しアテナイ市民の懐を潤した。
アテナイが同盟内のポリスに対して専制的に振る舞うようになると、同盟から離脱しようとするポリスとの間に対立が生じるようになる。
また、ペルシア戦争の勝利に大きな貢献をしたもう一つの有力ポリススパルタもアテナイの動きを冷ややかに見ていた。
スパルタがデロス同盟から離反したポリスを支援するようになると、紀元前431年、両者の間に戦争が勃発した(ペロポネソス戦争)。
ペリクレスは強力なスパルタ陸軍に対し籠城策をとり、海上決戦の機会を狙っていたが、翌年城内に伝染病が発生したことで多くの市民が犠牲となって急速に市民の支持を失い、自らも病に罹って没した。
この時に取った戦争方針から「防御的な行動で敵の疲弊を待ち、現状維持を狙う戦略」をペリクレス戦略と呼ぶことがある。
ペリクレスは弁舌に優れた政治家であった。
格調高いペリクレスの演説は現代にまで伝えられ[2]、欧米の政治家の手本となっている。
1954年に発行されたギリシャの旧50ドラクマ紙幣の肖像に使用されている。
ペリクレスの名言
ペリクレスは演説において以下のようなやや美化された表現でアテナイやその国政を賞賛している。
*「アテナイの住民は富を追求する。しかしそれは可能性を保持するためであって、愚かしくも虚栄に酔いしれるためではないのである」
*「貧しいことは恥ずべきことではない。しかし、その貧しさから脱しようと努めず、安住することこそ恥ずべきことであるとアテナイ人は考える」
*「アテナイの住民は私的な利益を尊重するが、それは公的利益への関心を高めるためでもある。なぜなら私益追求を目的として培われた能力であっても、公的な活動に応用可能であるからだ」
*「時の言うことをよく聴け。時はもっとも賢明なる法律顧問なり」
*「アテナイでは政治に関心を持たない者は市民として意味を持たないものとされる」
プラトン著
藤沢令夫訳
岩波文庫 青01−5
Wikipedia
『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」) 『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」) 『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」) 『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」) 『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」) 『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種)) 『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。) 『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る) 『パイドロス』プラトン著 9 (ソクラテス 「魂は全て不死なるもの」→「さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。」 『パイドロス』プラトン著 10 (ソクラテス 「魂の本来の相(姿)について、語らねばならない」→「神の御心のままに委ねるがよい。」(イランなどでは、「神のみぞ知る)」 『パイドロス』プラトン著 11 (ことばmemo アドラステイア アドラステア (Adrastea) アドラステイアー / ネメシス ) 『パイドロス』プラトン著 12 (パイドロスのために、一種詩的は話し方をしなければなりませんでした。・・・・・不具にしてしまわれたりすることがありませんように。) 『パイドロス』プラトン著 13 (ソクラテス「政務委員会により議決されたり」とか「民会により議決されたり」批判 / 現在「専門家の意見を参考にして「専門者会議を元に」) 『パイドロス』プラトン著 14 (話したり考えたりする力を得るために、この分割と総合の方法を、僕の恋人のように大切にしているばかりでなく、また他も人にも・・・・・。) 『パイドロス』プラトン著 15 (言葉memo アドラストス「獅子と猪に娘を嫁がせよ」 / ペリクレス「貧しいことは恥ずべきことではない。・・・・・。」)