(スクラテスで遊ぶ*写真は大和川で)
鳥か。
いや、鳥ではない。
なぜなら、あれは生魂をお持ち合わせていないのだから。
事実は流木である。
羽ばたきもしないし、ましてや、魚を取ろうともしない。
ただ意識なくして水に身を委ねた二個の流木がタッグを組み、鳥の姿に似せているだけである。
よって、このことから、鳥の姿に見えるあのものは、魂を持つ鳥ではないということが言えよう。
さて、写真のものが鳥でないことについては、これでじゅうぶんに語られた。 乱鳥:ソクラテスで戯れる
『パイドロス』プラトン著 11 (ことばmemo アドラステイア アドラステア (Adrastea) アドラステイアー / ネメシス )
P.63
アドラステイアの掟
アドラステイア
アドラステア (Adrastea) アドラステイアー - ギリシア神話の女神。
アドラステイアー(古希: Ἀδράστεια 異称:アドラステイア、アドラステア など)
ギリシア神話の登場人物。2人いる。
アドラステイアー
ゼウスとアナンケーの娘
その名前は「逃れられざるもの」の意味であり、時にネメシスと同一視された。
ネメシス
ネメシスは、ギリシア神話に登場する女神である。
人間が神に働く無礼(ヒュブリス)に対する、神の憤りと罰の擬人化である。
ネメシスの語は元来は「義憤」の意であるが、よく「復讐」と間違えられる(訳しにくい語である)。
擬人化による成立のため、成立は比較的遅く、その神話は少ない。
主に有翼の女性として表される。『パイドロス』
ネメシス
ヘーシオドスの『神統記』ではニュクス(夜)の娘とされる。
ゼウスはネメシスと交わろうとしたが、ネメシスはいろいろに姿を変えて逃げ、ネメシスがガチョウに変じたところゼウスは白鳥となってついに交わり、女神は卵を生んだ。
この卵を羊飼いが見つけてスパルタの王妃レーダーに与え、これからヘレネーとディオスクーロイが生まれたとされる。
ただしゼウスがこのとき白鳥となって交わったのはレーダーであるという伝承もある。
ニュンペーのエーコーの愛を拒んだナルキッソス(ナルシス)に罰を与えたのはネメシスであるとされる。
ネメシス
ネメシスのもっとも知られた神殿はアッティカ北部のラムヌースにあり、ペイディアースの刻んだ神像があった。
ここでのネメシスはアルテミスに似た性格の女神とされ、ラムヌースの女神とも呼ばれた。
またボイオーティアではアドラーストスが始めたとされるネメシス・アドラステイア(遁れることの出来ない者)
すなわち必然のネメシスの崇拝があった。
ギリシア悲劇においては、アーテーやエリーニュスらと似たような役割、神罰の執行者としてしばしば言及される。アテーナイではネメシスの祭、ネメセイア(古希: Νέμεσεια)が行われた。
これは十分な祭祀を受けなかった死者の恨み(ネメシス)が、生者に対して向かわぬよう、執り成しを乞うことを主な目的とした。
スミュルナで崇拝されたネメシスは、二つの姿をもつものとされ、アルテミスよりアプロディーテーに似た性格の女神であった。
この二重性の起源は不詳であるが、ネメシス自体の性格の二重性(復讐をなだめる恩恵をほどこす側面と、呵責のない復讐者)あるいはスミュルナの市が新旧二つの部分からなっていたことの反映であるとも推測される。
プラトン著
藤沢令夫訳
岩波文庫 青01−5
Wikipedia
『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」) 『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」) 『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」) 『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」) 『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」) 『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種)) 『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。) 『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る) 『パイドロス』プラトン著 9 (ソクラテス 「魂は全て不死なるもの」→「さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。」 『パイドロス』プラトン著 10 (ソクラテス 「魂の本来の相(姿)について、語らねばならない」→「神の御心のままに委ねるがよい。」(イランなどでは、「神のみぞ知る)」 『パイドロス』プラトン著 11 (ことばmemo アドラステイア アドラステア (Adrastea) アドラステイアー / ネメシス )