9: 『宋元仏画』
開館40周年特別記念展「宋元仏画」図録
2007年10月13日(土)〜2007年11月25日(日)
神奈川県立歴史博物館 (〒231-0006 神奈川県横浜市中区南仲通)公式HPより ▼
神奈川は、鎌倉幕府の交易や、幕末のペリー来航など、つねに異国の文化の刺激をうけてきました。鎌倉時代には和賀江島、金沢六浦津に港が開かれ、さらに禅宗寺院に招かれた高僧たちによって中国の文化がじかいに移入され大陸風の文化が花開きました。
本展では中国・宋、元時代の仏画を中心に国宝、重要文化財を含む約130点をご覧いただきます。
鎌倉の建長寺、円覚寺、金沢の称名寺に伝わる舶載仏画。中国・寧波を拠点とした仏画師、陸信忠、金大受、趙けい、張思恭らの作例。崇高さとグロテスクなまでのリアリズムが共存する葵山の羅漢図など、個性豊かな仏画を一堂に展示します。表現、色づかいとともに日本の仏画とは一線を画す異国の仏画の魅力をご堪能ください。
羅漢図 秦山作 元時代 兵庫 個人
イラン画家Mahmud Farshchianの若干の類似を感じる
Mahmud Farshchian 1枚(『チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵 狩野山雪画 長恨歌画巻』勉誠出版)
Mahmud Farshchian 3枚
Mahmud Farshchian 1枚
五百羅漢図 伝明光作 室町時代 神奈川 円覚寺
五百羅漢図 伝明光作 室町時代 神奈川 円覚寺
龍の耳穴を僧が掃除しているのか…
こんな絵をわたくしは初めて見た。
神奈川 円覚寺に行ってみたいなぁ〜
神奈川 円覚寺 公式HP
神奈川 円覚寺 ウィキペディ ▼
円覚寺(えんがくじ)は神奈川県鎌倉市山ノ内にある寺院。山号を瑞鹿山(ずいろくさん)と称し、正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)と号する。臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位に列せられる。本尊は宝冠釈迦如来、開基は北条時宗、開山は無学祖元である。なお、寺名は「えんがくじ」と濁音で読むのが正式である。
鎌倉時代の弘安5年(1282年)に鎌倉幕府執権北条時宗が元寇の戦没者追悼のため中国僧の無学祖元を招いて創建した。北条得宗の祈祷寺となるなど、鎌倉時代を通じて北条氏に保護された。
JR北鎌倉駅の駅前に円覚寺の総門がある。境内には現在も禅僧が修行をしている道場があり、毎週土曜・日曜日には、一般の人も参加できる土日坐禅会が実施されている。かつて夏目漱石や島崎藤村もここに参禅したことが知られる。
開館40周年特別記念展「宋元仏画」図録の絵を楽しむ。
「宋元仏画」は平成十八から十九年科研(科学研究費助成)で出版されたもの。
絵の部分は興味深いが、まずは十王図から辞書を引くわたくしにとっては、論文の部分は難しい。
菩薩半跏像、釈迦三尊像、十王図、六道絵、十六羅漢図など 細やかに見ていると半日はあっという間に過ぎる。
先日見た 後の日本の長岳寺の絵解きの際に拝見させていただいた狩野山楽筆大地獄絵(縦3.5m、横11m)を思い出し、『宋元仏画』を二度三度と開けてはほくそ笑む。