アラン『定義集』1 (フランス国立図書館にある木箱の中に、アランの手稿の264枚のカードがある 訳者覚書より)
アラン『定義集』
「咎め立てる炯眼よりも赦す炯眼の方が上手(うわて)なのだ」(「悪口」)/「叡知.これは怒り狂った判断を克服した徳である」(「叡知」)/「真の奇蹟は人間に属している」(「奇蹟」)――哲学者アラン(1868-1951)のカード箱に遺された,思索の〈定義集〉.264枚に書かれた断想の初の全訳と,未刊主題500余を収録.貴重な日本版
アラン『定義集』 訳者覚書 (訳者 神谷幹夫) P.7より
フランス国立図書館
木箱(カード・ボックス・アラン)
その中に、アランの手稿、264枚のカード あり
外500枚ほどのタイトルのみのカードあり
アランが亡くなってから、モーリス・サヴァンの手によって、刊行される。
アラン(Alain) (ペンネーム)
エミール=オーギュスト・シャルティエ
1868年3月3日 - 1951年6月2日)
フランス帝国(フランス第二帝政)
ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト
ペンネームのアラン(フランス中世の詩人、作家であるアラン・シャルティエ(英語版)に由来する。)
1925年に著された『幸福論 (アラン)(フランス語版)』で名高い。
哲学者や評論家としても活動し、アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並んで合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。
体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法。
理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。
フランス文学者の桑原武夫は「アランの一生は優れた「教師」の一生であったと言えよう」と評している。
また、アランの弟子で同国出身の小説家、評論家であるアンドレ・モーロワは1949年にアランの伝記や教えをまとめた『アラン(Alain)』の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している。
アラン『定義集』
プラトン 著
神谷幹夫 翻訳
岩波文庫
青656-4
訳者 神谷幹夫
北星学園大学・文学部・教授
アラン『定義集』1 (フランス国立図書館にある木箱の中に、アランの手稿の264枚のカードがある 訳者覚書より)