写真はトルコ
『ソクラテスの弁明 クリトン』6 (クリトンはソクラテス裁判の後、監獄で死刑執行を待つソクラテスに面会し説得したが、拒絶。結果死刑を受け入れた。)
クリトンとは
クリトン
(クリトーン、希: Κρίτων、英: Crito)は、プラトンの初期対話篇の1つであり、『ソクラテスの弁明』の続編。
そこに登場する人物名でもある。
副題は「行動(実践)について」(希: Περὶ πρακτέου)
『ソクラテスの弁明』の続編『クリトン』
『クリトン』
ソクラテス - 最晩年、70歳。
クリトン (クリトーン、希: Κρίτων) - 裕福廉直な農民で、ソクラテスと同じアテナイのアロペケ区出身、同年齢で幼少期よりの友であった。
容姿端麗な長男クリトブロスがソクラテスの友人(弟子)であったことも、『ソクラテスの弁明』やクセノポンの著作で言及されている。
対話篇『エウテュデモス』にも話者として登場。
紀元前399年、『ソクラテスの弁明』で描かれた民衆裁判所における死刑判決から約30日後、死刑執行を待つ身であるソクラテスが繋がれたアテナイの牢獄にて。
夜明けに「死刑執行停止の解除」を意味するデロス島からの聖船の帰還を控えた深夜未明。
ソクラテスの旧友クリトンが、懇意にしている牢番を通じて牢獄へ侵入、ソクラテスに逃亡の説得をしに来るところから話は始まる。
最終的にクリトンの説得が失敗に終わる場面までが描かれる。
『クリトン』のあらすじ
クリトンはソクラテス裁判の後、監獄で死刑執行を待つソクラテスに面会し、自分の財産を負担しても救出したいと言って説得するがソクラテスは妥協せずそれを拒絶、国家、法律、美徳について語り合い、最終的にクリトンは説得を諦める。
参考
『ソクラテスの弁明 クリトン』
プラトン 著
久保 勉 翻訳
岩波文庫 青601-1
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