歌舞伎『伊賀越道中双六 沼津』
十三代目片岡仁左衛門を偲んで 平成二十二年(2010年)
片岡仁左衛門と片岡我當の、歌舞伎『伊賀越道中双六 沼津』を見た。
好きな演目のひとつである『沼津』は、一部分台詞の言い回しまで出てくる。
嬉しいは楽しいわの末の切ないわ。
ネコの目が回るほど気持ちの入れ替えが忙しく、又、仁左衛門の男っぷりには目をみはるわ、成り切り我當の雲助平作の演技には見とれるわ、秀太郎お米の可愛さと純真さにはほくそ笑むわで、松嶋屋万歳のこれまた「十三代目片岡仁左衛門を偲んで 」にはふさわし『伊賀越道中双六 沼津』でございました。
ただ、私の見た録画は、最後の最後が1分少々プチッ!と切れ、余韻をぶった斬れるという有様。
実際に劇場で見たいと思えるお舞台のひとつでした。
それにしても、我當様は、今如何がなされていらっしゃるのでしょうか!
仁左衛門丈と秀太郎様と我當様が見と打て、仕方がありませぬ!!!
今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。
南座
呉服屋十兵衛 十五代目片岡仁左衛門
雲助平作 五代目片岡我當
お米 二代目片岡秀太郎 池添孫八
池添孫八 初代片岡進之介
荷物持安兵衛 三代目中村歌昇 →三代目中村又五郎