竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)14 十二丁裏 十三丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画
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早稲田大学 古典籍総合データベース
十二丁裏
先だつてしりのりやうぢをして
やりたる女中のひきにてする、御大名へ
めされ、おとしよりおくがらうたち
あひにて、ふうぞくハよけれども
きりやうのわるい
女中をしたゝる、出
し□いどのなを
りしあんばい
にてハさだめて
りやうぢの手
きハもありさう
なものを、竹斎
らうへみせけれ
バ、さつそくうけ
あいける、
十二丁裏
「わたしハなにはやに
たかしまを
まぜて
下さり
ませ
十二丁裏
「わたくしハ
あこうがにびるに
としやくの目
十三丁表
つきにいたし
ましやう、
十三丁表
かくかろう
「いやはや、手
まへ女わきで
ハ名も赤ひ
けものバかり
名かゝるかと
ちくさい
らうのおぼし
めすところ
もいかゞじやら
いつれもいへの
子のいかむ
ともでご
ざる、三はん
目の取わけ
できのよいが
せつしやが
めいでござる、
名ハ、おさると
申ます、
十二丁裏
「とてもきりやうをなを
もらひ申ならめい/\に
ちうもんしたがよい
何もはぢかしいこと
ハなひ
十二丁裏
わたしらハ
なにかし
はり、いつそ
ごふくやへ、ういもの二
いつたやうでき
がさだまらぬ
まも、じれつ
てへ
十三丁表
「いつれ
も
ふう
りう
な
御
きりやう
で
ござる
おくがらう
奥家老
江戸時代、大名の家で奥向きの事柄を取り締まった家老。⇔表家老。
奥家老〘名〙
江戸時代、大名などの奥向きの事務いっさいを管理する要職。
奥老(おくおとな)。
⇔表家老。
※俳諧・江戸十歌仙(1678)七「産湯になつる岩千代が声〈言水〉 奥家老亀井鶴岡松兵衛〈春澄〉」
竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)1 表紙 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)2 口上 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)3 一丁裏 二丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)5 三丁裏 四丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)6 四丁裏 五丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)7 五丁裏 六丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)9 七丁裏 八丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)10 八丁裏 九丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)11 九丁裏 十丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)14 十二丁裏 十三丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画