竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画
13
早稲田大学 古典籍総合データベース
十一丁裏
たんのからむ
病人をバ、まづ
こよりを長く
こしらへ、まつ
すぐにねころ
ばせ、さて、かの
こよりを口より
そろ/\と
ひねりこみ
けれバ、だん
/″\後中
をすきて
しりのあな
へぬける所
をよくあと
さきへひき
とをして
ほん/\と
ぬける、かう
にして、とき
さて素人の
かたへ、あなを
十二丁表
あけたる
を口へあて
けれより
にえ由を
したゝかに
のませける、
これらハ
なんのく
ゐなくど、
りほう ちを
うけたれバ
さつはり
さい/″\と
ちわいき
しけること
まことに
いきやくし
と、人/\
おがみ
ける、
十一丁裏
このこよりの
はじのきいろな
ところハ、はなふだ
うつせエ
十一丁裏
わた
くし
ことハ
挿ずみ
や
ちう介
と申て
きせるや
でござり
ます、
十二丁表
とうを
ではつ
ほの
やうに
こより
が
でました、
これが
ほんの
しりねすみ
て
ござる、
だんな、ゆの介の中へみそ
しるをすこし
かげんいたし
ました、
素人(しろうと)
《「しろひと(白人)」の音変化》
1 その事に経験が浅く、未熟な人。その道で必要な技能や知識をもっていない人。
また、その事を職業・専門としていない人。
「素人とは思えぬみごとな芸」「素人考え」⇔玄人 (くろうと) 。
2 芸者・娼妓などの商売で客の相手をする女性に対して、一般の女性。堅気の女性。
⇔玄人 (くろうと) 。
3 近世、上方で、私娼のこと。
「かくとはいかで―の、田舎の客に揚げられて」〈浄・油地獄〉
これらハ
なんのく
ゐなくど、
これらは何の意、無くど
いきやくし
生き薬師
《生きてこの世にいる薬師如来の意》すぐれた医者。名医。
竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)1 表紙 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)2 口上 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)3 一丁裏 二丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)5 三丁裏 四丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)6 四丁裏 五丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)7 五丁裏 六丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)9 七丁裏 八丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)10 八丁裏 九丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)11 九丁裏 十丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画 竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画