映画『凶悪』2013 129分 白石和彌監督 高橋泉・白石和彌脚本 山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー
制作年/2013 制作国/日本 内容時間/129分 監督 白石和彌 脚本 高橋泉 脚本 白石和彌 撮影 今井孝博 音楽 安川午朗
映画『凶悪』を見た。
アメリカの小説やNS作品のようにビルディング的な描き方で、最後の場面で締める。
最後の場面に持って行くまでは、淡々とした時を経て、また役者群も芝居のくささを捨て去り、極端に淡々と演じる。
リリー・フランキーの役柄においては、先生と呼ばれるだけの気品と残酷さの二面性を秘めた役柄であるので、極端に言えば直立不動の無表情。
気が触れたような目付きや表情や、心が高揚しや時の左右の肩の動かしなどは全くなく、ただただ静かに演じている。
木村孝雄(「先生」)の役を、もう少し芝居くささを加え、感情移入よろしくで狂気に沙汰を演じたならば、この映画はどうなったか。
答えは、最後の場面につながらない。
最後の場面に一点集中させるには、先生は淡々と冷酷に演じる必要があったように感じる。
今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。
藤井修一 山田孝之 須藤純次 ピエール瀧 木村孝雄(「先生」) リリー・フランキー 藤井洋子 池脇千鶴 牛場百合枝 白川和子
獄中の死刑囚の告発によって闇から浮上したのは、世にも凶悪な殺人事件の真相だった。
戦慄の犯罪ドキュメントを山田孝之ら豪華キャスト共演で映画化した衝撃のサスペンス。
獄中の死刑囚から届いた手紙をきっかけに取材を始めた雑誌記者の執念に満ちた行動が、それまで闇に埋もれていた事件を掘り起こし、ついには警察や司法をも動かして、世にも凶悪な殺人事件の真相を明らかにすることに…。
その一連の事件の顛末を綴った話題のベストセラー・ノンフィクションを、白石和彌監督が鮮烈に映画化。
事件の跡を追う雑誌記者を若手演技派の山田孝之が演じる一方、獄中の死刑囚にはピエール瀧、そしてその影の首謀者たる「先生」にはリリー・フランキーが扮して、ともに鬼気迫る怪演を披露。 (wowow)