竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画
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早稲田大学 古典籍総合データベース
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六丁裏
じぶんハ
よしと
竹さいらう
いざ/″\御りやう
ぢ つかま
つらんと
こなた
のふすま
おしあく
れハ
今を
日の
出の
女がた、
たちやく
でのゆび
をりのいろ
おとこをならべ
こゝで一はいあ
からんか、サァ/\
かうらいやの
にいさんから
はじめて
たきや
のむすこ
いたゞきな
七丁表
などゝいハれる
たびにとりは
づしてハなら
ぬ、ひつてハなら
ぬと一生けんめい
になつてすぼめ
けれバたバかり
の大じりぐい
とちいさく
なるところへ
やうゐの
たがを
はめけるハ
きめう/\
七丁表
ざがしら
かぶバ、かくべつ
にてそゝりも
せす、たまつ
て
ゐる
六丁裏
しりたが/\
すた/\
/\
六丁裏
金鉢ハ
小つぶでも
のまれ
ず
七丁表
男女(おめ)ハにほひ
よ、さくらハ
はなよ
七丁表
くにやとみて
いしにたつやも
あるものを
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サァ/\
かうらいやの
にいさんから
はじめて
さぁさぁ 高麗屋(歌舞伎役者の屋号)の兄さんから始めて
浮世絵では高麗屋の役者絵が多々ある。
洒落本の『竹斎老宝山吹色』には高麗屋が出てきたが、他の屋号の出てくる草本も多い。
特に成田屋の團十郎の名が出てくる読み物が多いことに驚く。
たが(箍)
竹を割き、編んで輪にしたもの。
桶 (おけ) ・樽 (たる) などの外側にはめて締めかためるのに用いる。
金属製のものもある。
きめう/\
奇妙奇妙
金鉢、鉄鉢〘名〙
① 金属製の鉢。仏前に飯、茶などを供えるのに多く用いる。
※宗及茶湯日記(自会記)‐天正六年(1578)八月七日「菓子 きんとん、かなはちに」
② 武具の一つ。鉄製の兜の、錣(しころ)のないもの。
※随筆・貞丈雑記(1784頃)一一
「鉄鉢の事を半首といふはとなへ違也。鉄鉢は冑の下にかぶる鉢也。又身軽に出立時冑を不用して鉄鉢ばかりも用也」
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