『源氏物語』メモ
更衣 (古語辞典)
更衣とは後宮(こうきゆう)で、天皇の寝所に仕える女官の一つ。
「女御(にようご)」の下に位し、ふつう五位、まれに四位。
納言(なごん)以下の家柄の女子から選ばれる。
出典源氏物語 桐壺
「女御 かういあまたさぶらひ給(たま)ひける中に」 [訳] 女御や更衣がたくさんお仕えしておられたそのなかに。参考
「更衣」の原義は衣替えで、もとは、天皇が衣服を着替えるときに仕える女官であった。
更衣 (ブリタニカ百科事典)
平安時代,後宮の女官の一つ。
初めは,天皇が衣服を着替えるために設けられた便殿 (べんでん) を更衣と称した。
のちにはそばに仕える女官をさすようになった。
女御 (にょうご) の次位にあって天皇の御寝に侍し、四,五位に叙された。
最初は近衛の次将や受領の娘が任じられたが,次第に公卿の娘が任官するようになった。
催馬楽 (さいばら) の曲名。
「ころもがへせむや…」という歌い出しを曲名とする。
朝覲 (ちょうきん) 行幸の宴席の御遊 (ぎょゆう) などに演奏された律の曲の代表曲。
「伊勢海」とともに知られたが、室町時代に廃絶。
明治期に再興された。平調を主音とし、三度拍子というリズムパターンによる曲。
便殿 (べんでん)
貴人の休息のために設けた御殿。または、部屋。びんでん。