絵図は二巻
『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-31 【巻三 蹴鞠に興ずる公卿 2】二十八紙〜三十三紙 中央公論社 小松茂実編
日本絵巻大成 8 巻三 二十八紙〜三十三紙
蹴鞠に興ずる公卿の一人は、
総綱襟(そうごうえり)の衣の若い男
それぞれの履物
沓(くつ とう)
階段には、見証(審判)か。
女官
蹴鞠を見ず、桜を愛でる。春、たけなわである。
総綱襟(そうごうえり)
→僧綱領(そうごうえり)
後頭部が隠れるように、法衣 (ほうえ) の後ろ首に三角形の板を用いて、えりを隠して着ること。
また、その着方。
そうごうくび。
沓(くつ とう)
履物の一種。足をその中に入れ、履いて歩くための物。
見証
(審判)
(碁・双六(すごろく)・蹴鞠(けまり)などの勝負を)判定すること。
審判。
「けんじょう」「けんぞ」とも。
出典古今著聞集 五五九 「僧きたりて、けんじょすとて」
[訳] 僧がやってきて、(双六の)判定をするということで。