『当世江戸百化物』
新日本古典文学大系97
馬場文耕(1718~1758)江戸中期
当世江戸百化物 序
世の中に化粧のものといふは、おのれの姿を異形にして、能く世と交わざる者、又は爰にあるかとすれば彼処へうつり、昼は見えねど夜顕われ出るの類、人にしてひとを化かすものをとりあつめて数は百にはたらねども、題号として爰に記す酒己(のみ)。
宝暦八年寅初秋 葛飾之隠士
馬場文耕 之
( 新日本古典文学大系97『当世江戸百化物』序を写す。)
酒己(のみ)
実はさんずいへんではなく、しんにょうの漢字が使われている。