金々先生造化夢 13 十一丁裏 十二丁表 山東京伝 作 北尾重政 画
寛政6年 版元 蔦屋重三郎
金々先生造化夢 山東京伝 作 北尾重政 画
山東京伝 1761-1816
北尾重政 1739-1820
[江戸] : [蔦屋重三郎],
寛政6[1794]序
黄表紙
一冊 19cm
読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー
ヘ13 02056 0012
十一丁裏
かくてきん/\先生に するちやづけめしのどう ぐだて あらまし、できあがり、 けれどもいまだめしをた きにばな をふるかんじんの 水がなし、それゆへ仙人の おかしら、井 戸、ほかの 仙人にいひつけきう に井戸をほらせる これも 井戸 ほりあし、しろからすき くわのたぐいのどうぐを こしらへ、その志 んくいく、 万人のほね おりか、そのさき/\ ハかぞへつくし がたし、 十一丁裏 「女仙人、井戸をホルをみに くる、これハ なにのた めにみに くるかきが しれず、し たがいつたい 十二丁表 りう ぐう にて ハ 此たび井戸をほる ときゝ、水をさづけん と、龍王みずからたち いでゝ、おほくのうちくずに そのよういを申つける、これ、また、きん/\ せんせい一人のために、龍宮までの ほねをり、のべがたし、 龍王の水をさずける所かん むりがへどをはくやう なり、 十一丁裏 ことハざに水ハほう いんのうつハものに ほういんの うつハものは、さしづめ、ほらの かいなり、それゆへ、りう ぐうでも、水をさづける、 てつだい ハほら の か い が つと める なり、 十一丁裏 下 此本 に女 がす けな きゆへ ゑぐみ の あ い き や う に みに き たと みへ る、 十二丁表 下 こんだのちやづ けめしのさいが、 ひものでなく て、しやりせ□□□(擦れ)だと おいらもろうして ハ いら し れぬ、 茶漬け 江戸時代では、茶漬けをメインに出す『茶漬け屋』が存在していた。 江戸時代は旅でもサラサラと食べられる茶漬けがブームになっていた。 奈良茶飯もその一つだという。