表紙 仮名手本胸之鏡 通油町 蔦十版 巳未春
早稲田大学所蔵
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01505/
仮名手本胸之鏡 上
山東京伝 作
歌川豊国 画
早稲田大学デジタル図書
通油町(江戸) [蔦屋重三郎]
寛政11 [1799]
黄表紙
山東京伝
(1761~1816) 江戸後期の戯作者・浮世絵師。本名、岩瀬醒さむる。通称、伝蔵。江戸の人。浮世絵を北尾重政に学ぶ。黄表紙・洒落本作者として著名。江戸読本創出者としても知られる。晩年は考証随筆に傾注。著「江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき」「通言総籬つうげんそうまがき」「骨董集」など。
歌川豊国
初代 歌川豊国(しょだい うたがわ とよくに、明和6年〈1769〉 - 文政8年1月7日〈1825〉)とは、江戸時代の浮世絵師。本名は倉橋 熊吉(くらはし くまきち)、後に熊右衛門。一陽塞(いちようさい)と号す。
蔦屋 重三郎
江戸時代の版元である。山東京伝らの黄表紙、洒落本、喜多川歌麿や写楽の浮世絵などの出版で知られる。「蔦重」ともいわれる。狂歌名を蔦唐丸(つたのからまる)と号し、歌麿とともに吉原連に属した。
黄表紙
草双紙くさぞうしの一。江戸後期、黒本・青本に次いで安永(1772~1781)頃から文化年間(1804~1818)の初期まで江戸で流行した黄色い表紙の絵本の称。1775年刊の恋川春町作「金々先生栄花夢」以降のものをいう。一冊五丁、普通、三冊からなる。書型は半紙半截はんせつ。絵題簽えだいせんに出版工夫がみられ、内容も従来の草双紙の幼稚なものから脱し、成人向けの読み物となった。文化初年頃より敵討ち物が全盛となり文化年間に合巻に移行した。代表作は、恋川春町の「鸚鵡返文武二道」、朋誠堂喜三二の「文武二道万石通」、山東京伝の「江戸生艶気樺焼うわきのかばやき」など。