『疱瘡心得草』 志水軒朱蘭 述 序1
『疱瘡心得草』 志水軒朱蘭 述
一冊
出版 蓍屋善助
寛政10 [1798]
国立国会図書館デジタルコレクション
請求番号 852-26
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『疱瘡心得草』
疱瘡心得草(ほうさうこゝろえぐさ)全部一冊
此本は疱瘡(ほうさう)初て日本にわたりし事初熱(ほどおり)より日数(ひかず)
心得の事ども并(ならびに)麻疹(はしか)水痘(へいない)の心得疱瘡人の
介抱看病人の心得抔(など)を具(つぶさ)に平かなにしるして
世に広くせん事を願ふのみ
平安書林 東壁堂梓
疱瘡心得草序(ほうさうこゝろえぐさ じょ)
語(ご)に曰(いわく)父母(ちゝはゝ)は唯(たゞ)その子の病を憂(うれ)ふとのたまへり
父母の子の病をいたわり、思ふ事のやるせなき
や、我(わが)日(日)の出(で)にも さま/″\の病(やまひ)多(おゝ)き中(なか)にも、疱(ほう)
瘡(そう)ほど軽(かろ)き重(おも)きによらず、親(おや)の心(こゝろ)恐(おそ)れ、苦(くる)しきは
年ゝ(ねん) いつとなく 流行(はやり)すれど、時行(じこう)によりてか、今年(ことし)此(この)
病(やまひ)、諸国(しょこく)に遍(あまね)く 時行(じこう)逃(のがれ)がたきに至(いた)る、されバむかしゟ(より)
疱瘡(ほうそう)の名方(めいほう)ハ、中華(から) 倭(やまと)の大医(たいゐ)の文(ぶん)に、あまた 載(のせ)有(あ)りし
といへども、俗家(ぞくか)の用心(ようじん)、心得(こゝろへ)に成(なる)べき書(しょ)ハ いまだ 見(み)
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『疱瘡心得草』 志水軒朱蘭 述 序1
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