写真は、水面
映画『花筐』(はながたみ)2017年 大林宣彦 監督 原作檀一雄『花筐』音楽 山下康介 5★/5
色の連鎖、言葉の連鎖、筋書き、音楽、色彩、役者など、言葉では語りつくせないほど、感動した。
そして、世阿弥作謡曲『花筐』(『脳を読む 2 世阿弥』)を読んでみると、物狂いや「水の月」などといった映画との関連性を持つ部分があった。
長塚圭史、常盤貴子、池畑慎之介、白石加代子、品川徹等が、半端なく上手かった。
この映画は時間をおいてもう一度見てみたい。
今回も記録のみにて失礼いたします。
大林宣彦 監督
原作檀一雄 『花筐』
2017年
榊山俊彦(僕) 窪塚俊介 江馬美那 矢作穂香 江馬圭子 常盤貴子 鵜飼 満島真之介 吉良 長塚圭史 あきね 山崎紘菜 阿蘇 柄本時生 千歳 門脇麦
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4月10日に逝去した大林宣彦監督が「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」に続けて放った、“戦争三部作”第3作。太平洋戦争直前の唐津市が舞台の青春群像劇。
大林監督の“戦争三部作”の中でも本作はユニークで、商業映画監督デビュー作「HOUSE/ハウス」よりも前、大林監督は直木賞受賞作家、檀一雄の「花筐」を脚色していたが、それを40年の年月を超えて映画化したのが本作。“戦争三部作”で一貫して平和のすばらしさをたたえた大林監督だが、本作は太平洋戦争の直前を時代背景とし、青春物語を独自の映像センスを駆使して描くという、まるで原点に返るかのようなアプローチを敢行。これから戦争に巻き込まれかねない、はかない人間群像をエネルギッシュに描いた。