フランス国立図書館本『酒飯論絵巻』第3段末尾より
『酒飯論絵巻』
『酒飯論絵巻』(日本絵画の転換期 「絵巻」の時代から「風俗画」の時代へ )並木誠士 著が面白かったので、今度は『酒飯論絵巻』について少し見てみることにした。
『酒飯論絵巻』は『大黒舞』そのた多くのようにチェスター・ライブラリィ所蔵のものが出版されているそうだが、私の知っている限りでは見たことがない。
どこかで調べて、読んでみたいと思う。
追記 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2542602/1 国会図書館 『酒飯論』デジタル公開を見つけました。
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)は、16世紀に制作されたと言われる日本の絵巻。
『下戸上戸絵詞』『三論絵詞』『酒食論』『下戸上戸之巻』とも呼ばれる。
1巻、詞書と絵が各4段。
酒好きの男と、下戸でご飯好きの男、両方適度に嗜む男の3人がそれぞれの持論を展開するという構成で描かれている。
調理から配膳、飲食の様子が詳細に描かれており、当時の食文化を知る貴重な資料となっている。
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき) 概要
最も原本に近い、もしくは原本そのものの可能性がある文化庁本の大きさは、縦30.7×長さ1416cm。
狩野元信の筆になるものと、土佐光元によるものがあり、その模写本や異本が多数存在する。
主人公の三人は、酒好きの公家・造酒正糟屋朝臣長持(みきのじょうかすやあそんながもち)、飯好きの僧侶・飯室律師好飯(いいむろりっしこうはん)、中庸派の武士・中左衛門大夫中原仲成(ちゅうざえもんだゆうなかはらなかなり)である。
4部構成になっており、
第一段に三人の紹介、
第二段では酒の徳、
第三段では飯やおかず、茶の面白さ、
第四段ではどちらもほどほどがよいと語られる。
長持は念仏宗、好飯は法華宗、仲成は天台宗のそれぞれ宗徒であり、表向きは飲食について語りながら、天台宗の中道観の優位性を説いている。
また、公家と僧侶の争いを武士が仲裁するのは、室町時代の権力構造を反映しているといえる。
2009年から多分野に渡る研究者の共同研究の対象となり、2012年に研究報告がなされた。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3 丈(じょう )と 丈(たけ)
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7 「文化功労者」と「文化勲章」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10 弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11 東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12 一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 13 「全集とは」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 15 酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)について
『酒飯論絵巻』
『酒飯論絵巻』(日本絵画の転換期 「絵巻」の時代から「風俗画」の時代へ )並木誠士 著が面白かったので、今度は『酒飯論絵巻』について少し見てみることにした。
『酒飯論絵巻』は『大黒舞』そのた多くのようにチェスター・ライブラリィ所蔵のものが出版されているそうだが、私の知っている限りでは見たことがない。
どこかで調べて、読んでみたいと思う。
追記 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2542602/1 国会図書館 『酒飯論』デジタル公開を見つけました。
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)は、16世紀に制作されたと言われる日本の絵巻。
『下戸上戸絵詞』『三論絵詞』『酒食論』『下戸上戸之巻』とも呼ばれる。
1巻、詞書と絵が各4段。
酒好きの男と、下戸でご飯好きの男、両方適度に嗜む男の3人がそれぞれの持論を展開するという構成で描かれている。
調理から配膳、飲食の様子が詳細に描かれており、当時の食文化を知る貴重な資料となっている。
酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき) 概要
最も原本に近い、もしくは原本そのものの可能性がある文化庁本の大きさは、縦30.7×長さ1416cm。
狩野元信の筆になるものと、土佐光元によるものがあり、その模写本や異本が多数存在する。
主人公の三人は、酒好きの公家・造酒正糟屋朝臣長持(みきのじょうかすやあそんながもち)、飯好きの僧侶・飯室律師好飯(いいむろりっしこうはん)、中庸派の武士・中左衛門大夫中原仲成(ちゅうざえもんだゆうなかはらなかなり)である。
4部構成になっており、
第一段に三人の紹介、
第二段では酒の徳、
第三段では飯やおかず、茶の面白さ、
第四段ではどちらもほどほどがよいと語られる。
長持は念仏宗、好飯は法華宗、仲成は天台宗のそれぞれ宗徒であり、表向きは飲食について語りながら、天台宗の中道観の優位性を説いている。
また、公家と僧侶の争いを武士が仲裁するのは、室町時代の権力構造を反映しているといえる。
2009年から多分野に渡る研究者の共同研究の対象となり、2012年に研究報告がなされた。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3 丈(じょう )と 丈(たけ)
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7 「文化功労者」と「文化勲章」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10 弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11 東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12 一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 13 「全集とは」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 15 酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)について