『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』巻四-二「於毛ハくちがひ農酒樽(おもわくちがいのさかたる)」
花田富二夫編
(底本:大阪府立中之島図書館所蔵本) おうふう(桜楓社)
上方歌舞伎を見ているような錯覚にとらわれる筋書きだ。
「於毛ハくちがひ農酒樽(おもわくちがいのさかたる)」
「大阪の問屋より進物なるべし(云々)」
蓋を開ければ さのみ形かはらず
うまい酒が送られてきたと思いきや、息子の死体がさかだるに酒塩漬(さかしほづけ)にしてつけ届けられた。
さかやきをすりすまして跡下りのあとさがり
紋羅(もんら 文様を織りだした薄絹)に紅裏付(もみうらづけ)
女郎と若衆との二つ紋に、鹿の子の紫帯
木工之介(もくのすけ)
美男
廿一(歳)
妻あり
やつして、朝から酒を飲み、遊びすぎていたようだ。
上方歌舞伎を見ているような錯覚にとらわれる筋書きだ。
『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』 花田富二夫編 (底本:大阪府立中之島図書館所蔵本) おうふう(桜楓社)
伊吹山 かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを藤原実方 女にはじめてつかはしける 後拾遺集・恋一/小倉百人一首 51)
『徒然草』序段と、『西鶴俗つれづれ』序文 一部。藤原実方は吉田兼好の「男子」とされているらしい…
『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』巻四-二「於毛ハくちがひ農酒樽(おもわくちがいのさかだる)」 (底本:大阪府立中之島図書館所蔵本)上方歌舞伎を見ているような錯覚にとらわれる筋書き。