『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』巻二-一「只取毛のハ沢桔梗銀で取物ハけいせい)(ただ取ものは沢桔梗(さはききょう)銀で取物はけいせい)」
花田富二夫編
(底本:大阪府立中之島図書館所蔵本) おうふう(桜楓社)
歌舞伎を見ているような錯覚にとらわれる筋書きが多い。
衣装であったり、鬢であったり、亡くなった方の運び方まで、江戸時代の芝居的な風習風内容が面白おかしく描かれている。
ただし、あまりにも芝居掛かっているので、真実かどうかは私にはわからない。
一「只取毛のハ沢桔梗銀で取物ハけいせい)(ただ取ものは沢桔梗(さはききょう)銀で取物はけいせい)」
諸々の話(古典)を思い浮かべる。
未だ読んでない古典は多くあるので、わからないパロディも多いのであろうが、知っているものはニタリと笑う。
知らない話でも、これもパロディであろうと予測するのも楽しいものだ。
これまでに見た芝居の数々を思い起こし、ここはあそ芝居のあの場面とほくそ笑む。
古典はこれだから、やめられない。
歌舞伎が先か読み物が先か。
江戸時代の物書きは博学で、感心することしきりなし。
『西鶴俗つれづれ』の巻の二の一まで読んだが、古典などの元本は多く描かれているが、この作品に関して、ここまでは能楽に関連した内容は少ない。
ただし「井筒」などの「伊勢物語」とも能楽の「井筒」とも関連した、そういった単語は多用されている。
とはいえ、能楽も「伊勢物語」を元にして作られているのだが。
本書には業平を思わせる内容も複数回出てくる。
江戸時代の物書きは西鶴にせよ誰にせよ、業平には一目置いていたようだと駄想する。
『西鶴俗つれづれ』では芝居掛かった江戸時代の風習が多く出てくる。
衣装であったり、鬢であったり、亡くなった方の運び方まで、江戸時代の芝居的な風習が面白おかしく描かれている。
ただし、上にも書いたが、あまりにも芝居掛かっているので、真実かどうかは私にはわからない。
『西鶴俗つれづれ』(底本:大阪府立中之島図書館所蔵本) 『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』
『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』 花田富二夫編 (底本:大阪府立中之島図書館所蔵本) おうふう(桜楓社)
伊吹山 かくとだにえやは伊吹のさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを藤原実方 女にはじめてつかはしける 後拾遺集・恋一/小倉百人一首 51)
『徒然草』序段と、『西鶴俗つれづれ』序文 一部。藤原実方は吉田兼好の「男子」とされているらしい…
『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』巻四-二「於毛ハくちがひ農酒樽(おもわくちがいのさかだる)」 (底本:大阪府立中之島図書館所蔵本)上方歌舞伎を見ているような錯覚にとらわれる筋書き。
『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 影印』『【西鶴選集】西鶴俗つれづれ 翻刻』巻二-一「只取毛のハ沢桔梗銀で取物ハけいせい)(ただ取ものは沢桔梗(さはききょう)銀で取物はけいせい)」江戸時代の芝居的な風習風内容が面白おかしく描かれている。