家族とともに、松竹座 夜の部に行く。
今回の緞帳は下のデザイン。
惜しいことに、緞帳右下のヤマザキパン製菓の文字がほんの少し、多分数センチほど上すぎる。
デザイナーも構図的なことはわかっていたと思うが、今の位置の方がヤマザキパンという文字が観客の目につきやすいがためにあえて上に指示を仰いだのであろう。
また、今の位置だと、前列の観客が立った時でもヤマザキパンの文字を見ることができる。
末広がりの位置にヤマザキパンの文字があり、白鴎丈や染五郎さんの襲名の文字よりも目立つのが、口惜しい。
せめてリボンをもう少し左に長く伸ばしリボンのうわあげそり具合に合わせて襲名の文字が記されていれば、もっとお二人のお名前が目立ったのに…。
一回の後部から緞帳全体を眺めると、襲名の文字とデザインとの繋がりが薄いのが問題だ。
どなただデザインをされたのでしょうといらぬ勘ぐりをしてします。
私的には、構図がしっくりとなじまない。
同じデザインでトヨタ自動車などの会社の文字が産業に渡って記されたものがある。
同じデザインであるのに参列の文字が末広がりの比較的上から記される地違和感が感じられないのが不思議だ。
同じデザインであるのに、送り主が違うのはどういう理由なのか?
色々な理由が考えられるが、想像の域なのでここでは割愛したい。
幸四郎さんの緞帳で、草間彌生さんデザインのものがある。
草間彌生さんといえば、あのかぼちゃ(笑い)のアーティストである。
草間彌生さんの絵がデザインされた緞帳は、おそらく歌舞伎座で披露されたと思うが、定かではない。
草間彌生さんにデザインが特別好きというわけではないが、彼女の描いた緞帳は観客の開演までの待ち時間が楽しい気分になるだろうと感じる。
色々な役者さんや色々な舞台の、緞帳の展覧会があれば、見てみたい。
その節は東京だけではなく、ぜひ関西でも披露していただきたい。
今回見た演目は次の通り
夜の部
元禄忠臣蔵
御浜御殿綱豊卿 4:15-5:50
幕間 20分
二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎
襲名披露 口上 6:10-6:30
幕間 30分
女殺油地獄 7:00-8:45
次回は昼の部。
白鴎丈の『河内山』に期待をかけている。
昼の部
廓三番叟 11:00-11:20
幕間 10分
菅原伝授手習鑑
車引 11:30-12:00
幕間 30分
天衣紛上野初花
河内山 12:30-1:35
幕間 25分
歌舞伎十八番の内 勧進帳 2:00-3:10
歌舞伎
松本幸四郎改め 二代目 松本白 鸚
市川染五郎改め 十代目 松本幸四郎 襲名披露
七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第二十七回
会場 大阪松竹座
日程 2018年7月3日(火)~27日(金)
ご訪問、誠にありがとうございます。