もういくつ寝ると七月大歌舞伎に行きまする。
もういくちゅ寝ると、いくちゅよ行くちゅよ でごじゃいまする。
今回は珍しく、家族は昼夜お供してくれまする。
いつもはちゅやのどちらかだけ、付き添ってくれている彼でございまする。
何しろ、松本ああしろう幸四郎が、白鸚に襲名致されるのでございまする。
はくおうのおうは「鸚」でございまする。
「鸚」は鸚哥(インコ) 鸚鵡(オウム)のことでございまする。
声良抑揚良頭良でございまする。
「鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず」ということわざがございまする。
オウムよくいえどもヒチョウをはなれず と読みまする。
鸚鵡能く言えども飛鳥を離れずとは、
鸚鵡は人の言葉をまねて達者に話すが、やはり鳥でしかない。
言葉だけで実行が伴わないことの意
というような意味らしいのでございますが、二代目には当てはまりません。
白鸚丈には白鸚独自の芸風がございまする。
白鸚丈を嫌う◯◯人たちに申したい、
白鸚様を悪く言うな!
でございまする
バァカめ!(河内山の花道決め台詞)でございまする。
白鸚丈もさることながら、仁左衛門丈の綱豊卿は大変好きでございまする。
私は真山物(真山青果作の演目)はどちらかといえば苦手ですが、この芝居はワクワクいたしまする。
とにかく、綱豊卿はあの美しい仁左衛門丈で見たい。
私にとっては、仁左衛門の仁左衛門による仁左衛門のための『御浜御殿綱豊卿』なのでございまする。
眩しい程に美しい、白頭、白塗りのお似合いになる仁左衛門様の綱豊卿
お年をめされてもいつまでも清々しい貴公子でございまする。
昼夜、楽しみでございます。
バァカめ!と捨て台詞を投げかけられようが、芝居バカでよかったと胸をなでおろす戌年七月でございますワン。
歌舞伎
松本幸四郎改め 二代目 松本白 鸚
市川染五郎改め 十代目 松本幸四郎 襲名披露
七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第二十七回
会場 大阪松竹座
日程 2018年7月3日(火)~27日(金)
昼の部
廓三番叟 11:00-11:20
幕間 10分
菅原伝授手習鑑
車引 11:30-12:00
幕間 30分
天衣紛上野初花
河内山 12:30-1:35
幕間 25分
歌舞伎十八番の内 勧進帳 2:00-3:10
夜の部
元禄忠臣蔵
御浜御殿綱豊卿 4:15-5:50
幕間 20分
二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎
襲名披露 口上 6:10-6:30
幕間 30分
女殺油地獄 7:00-8:45
みなさま、ご訪問に感謝申し上げます。
ありがとうございます。