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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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雜詩其一 歳月不待人   陶淵明 作  

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      猿曵図 「猿回し」「堀川」「近頃河原達引




 Y様に触発され、所蔵書から陶淵明 作の『歳月不待人』を選ぶ。
 文字に起こしましたが、微力ゆえ時間をかけてたどたどしい。
 間違いだらけです。

 どなた様か、間違いをご指摘いただければ、ありがたいです。

 よろしくお願い申し上げます。

 


   雜詩其一  歳月不待人   陶淵明 作


  人生無根蔕  人生は根蔕(鍔技止めておくもの)なく
  飄如陌上塵  ひょうとしてはくじょう(路上)のちりの如し
  分散逐風轉  風に待ってついに分散す
  此已非常身  此れ已の常の身に非ず
  落地爲兄弟  地に落ち兄弟となす
  何必骨肉親  必ずしも骨肉の親のみならんや
  得歡當作樂  よろこびを得なば當さくえいにあたるべし
  斗酒聚比鄰  壱斗(多くの)酒を近鄰に集めど
  盛年不重來  盛年(若い頃)は、重じて(再び)は來たらず
  一日難再晨  いちじつ再びあすにはなりがたし
  及時當勉勵  時に及び(今此の時を)勉勵(大いに楽しみ)に当てる
  歳月不待人  歳月は人を待たず


 語句
【根蒂】根蔕[コンタイ コンテイ]
    植物の根とへた
    つなぎとめておくもの。
【飄】[音]ヒョウ(ヘウ)(呉)(漢) [訓]つむじかぜ
   1 急に舞い上がる風。つむじかぜ。「飄風」
   2 風にひるがえり舞う。「飄飄・飄揚」
   3 気任せにぶらつく。「飄逸・飄然・飄飄」
   4 (「嫖(ひょう)」と通用)浮かれ遊ぶ。「飄客」
【陌上】はくじょう
  「陌」は道の意》路上。
   道のあたり。 
   路上。
【分散】 散り分かれること。 
【逐風轉】風に乗って吹き散らかされること。
【逐】  チク おう
    1 後を追う。追い払う。
    2 順を追って進む。
【轉】「転」の旧字体です。
   テン
  「ころがる」「ころげる」「ころがす」「ころぶ」「こける」「まろぶ」「うつる」「うたた」「くるり」
  意味
   ころがる。ころげる。ころぶ。まろぶ。たおれる。ひっくり返る。
   うつる。かわる。
   めぐる。まわる。
   うたた。いよいよ。ますます。
【何必】反語
    どうして~だろうか.否応ではない。
【何必】副詞 (反語文に用い)どうして…する必要があろうか,なにも…することはない。
               文末には多く‘呢’を伴い,時には単独で述語になる.
【何必】読み方1 ナンゾ、カナラズシモ
    1.あながち、それのみに限らずとの義。
【歡】 カン
    よろこぶ
【當】「当」の旧字体
   あだて
    ①めあて。あてど。 「今で請け出す-はなし/浄瑠璃・氷の朔日 上」
    ②手段。てだて。よすが。 「傍に拡げし書付に,主をはごくむ-とあるが/浄瑠璃・富士見西行」
   とう たう
    ①道理にかなっていること。
    ②「当の…」の形で連体詞として用いる。 → 当の
    ③〘仏〙「当来」の略。未来のこと。
    ④名詞の上に付いて,「この」「その」「私どもの」,また,「現在の」「今話題にしている」などの意を表す。 「 -劇場」 「 -案件」
  [句]当を得る ・ 当を失する
【斗酒】 一斗の酒。 「大量の酒」の意味。
【聚】  シュウ ジュ
     あつまる あつめる
    1 多くのものを一所に集める。あつまる。「聚斂(しゅうれん)/類聚(るいじゅう・るいじゅ)」
    2 家の集まった所。「聚落(しゅうらく)・聚落(じゅらく)」
【比鄰】 近鄰,街坊
【盛年】 若い時。青春。 
【重】  重ねる、重なる
    (転じて)二度と、再びか…
【晨】 「シン」
    「とき」「あした」「よあけ」
    意味
    とき。時刻。ときを告げる。
    あした。よあけ。朝。
【晨】 朝。陶淵明
    名刺にしようすることが多い
【及時】ちょうどよい時
    今此の時
【勉勵】勉励、激励
    ピンイン
    励はげます、激励する
    楽しむ
    一生懸命する




    参考
    漢語網
    広辞苑
    大辞泉
    中対訳辞書









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